注)記事の日付は太陰暦を用いております

2006年01月12日

まとまらぬまま

師走十一日 晴れ

 江南町では正月明けのいつもの晴天が続く。テレビではまるで別の国のように、百キロほど西の大雪を伝えている。

 自然環境にたよる農業一辺倒では、たとえば大寒波による冬野菜の不作へは対抗できない。大雪や寒波による農作物への影響も全国各地に広がっていると報道されている。しかし、もちろん雪国の方々は冬の間の食料確保の方法を知っており、雪の下の貯蔵庫から大根や菜っ葉を取り出して見せて、これがあるから食いもんには困んねえんだけどなと笑っていた。昔は、本当にそうだったのだろう。例え今年の雪が観測史上を塗り替えるような記録だとしても、数十年前は除雪車もなければヘリコプターもないのだから、閉ざされる村は閉ざされたのだろう。それでも人は生きてそこに留まってきた。閉ざされることを恐れずに、遠方からの食料品に頼らずに、生きることは不可能ではなかった。

 健康番組では、コンビニ弁当を毎食とっている人が10年後にどんな病気を抱えるかを面白おかしく伝えている。添加物として入っているリン酸化合物が脳内のマグネシウムを減らしてしまい、脳が縮んで記憶力が低下するなど、まるでホラー映画のごとし。しかしそれを防ぐための方法は決してコンビニ弁当を減らすような指示でもなければ、コンビニ業界への添加物削減の提言でもなく、マグネシウムが不足を補うワカメやヒジキを即席味噌汁でもいいから摂取することだと伝えていた。あくまでも、プラス、プラス、プラスで考えていく様子は、どこか違和感を覚える。足るを知ることなく、足らずにばかり目を向けていつも何かを求める様は、果たして幸せなのだろうか。
 

 雪国での地産地消でも、ずっと人は生き続けてきた。全国各地からガソリンをめいっぱい消費してかき集めた材料で作るコンビニ弁当を食べるのを減らして、地元で取れた材料を自然な味付けで調理して食べれていればすくなくとも脳が縮むことはないだろう。ブラウン管に映る二つの光景は、なにやらインチキ百姓の心を振るわせたのではあるが、結局まとまりそうにない。大雪の下に住んでもいなく、コンビニ弁当もあまり食べていない小生には所詮は他人事でしかない。本質は、もっと別のところにある。それを探していくのが自分のすべき事だと思って、テレビを消してから作りおきのカレーを食べた。それがことのほか美味しくて、まとまらない思いはどこかに去ってしまっていた。


posted by 学 at 23:00| Comment(1) | TrackBack(0) | 本質を考える | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
私もその番組見ました。特徴ある食生活の人ばっかりで結構面白かったですね。

コンビニ弁当は永らく食べてませんねー。
私が一番嫌いなのは『パッケージ表面では有機野菜使用っぽい・ウラ見ると添加物は有』みたいな商品です。
悪意or無知すぎると感じます。

私が原材料名をすみからすみまで読んでいると友人に「大変だね」というコメントいただいたりします。全部読んだってまだ隠されてるのに。

添加物の名前+危険性を表示してある物を消費者が選んで食べる分には勝手だと思いますが、そんなの表面に書く企業はいないですけど。
ちょうど最近のタバコのパッケージみたいに有害であることを表示ほしいと思います。本当はタバコならそもそも身体に悪いってみんなが知ってるものだから後回しにしても良くってコンビニ弁当が先だとうれしいんですが。
Posted by yoyo at 2006年01月17日 01:26
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