注)記事の日付は太陰暦を用いております

2009年06月22日

攻防

皐月卅日 雨時々曇り

 土曜に田植えをスタートさせた翌日曜、明け方からの土砂降りに苗を憂う。植え始めた稲の苗は、背丈が伸びたものも、まだまだ短いものもあり、田んぼの水位が上がりすぎると葉先までが水没してしまうことがある。田植え直後の苗にとって、たっぷりの水は嬉しい限りではある一方で、完全に水没してしまえば呼吸ができない。つくし農園の田んぼは天水による溜め水と、畦道に設けた排水口での水位調節に頼っているので、基本的にはしっかりと畦を固めて水が抜けないように留意し、たまりすぎたら排水口の蓋を空けるという緩やかな方法を用意している。



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 そんな夏至の大雨を過ごして月曜。田植え直前まで続いた長雨ではそこまで上がらなかった水位が、この雨で田植え直後の苗を冠水させるほどまで達してしまっていた。十分な成苗は無事、背の低い幼い苗は、ほぼ全て、水の下に沈む光景。なおも続く雨の知らせを聞き、排水口一本では水位を下げきれないと判断し、冬から春にかけて築いてきた畦の一部を数箇所を、切り崩して水を流す事に決めた。

 とはいえ、スコップ数回踏み入れれば、きれいに崩れる小さな畦。モコリと土を上げて近くに並べ置き、水位が下がればまた戻して固めればよい、はず。まずは苗を救い、そして雨の上がるのを待ち、水の流れを見てまたもとの畦へ復旧。苗が安心して育つまでの、この田んぼならではの気苦労だと言えるだろうか。毎日水門を開け閉めして水を出し入れする普通の田んぼに比べてどちらが良いとか悪いとかはないが、田んぼでの、こうした水との攻防は、避けては通れぬ必須の世話なのだと思う。

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 種播いて、苗を植えたらあとは育つととか思ってたら、それ間違いですから。誰に言ってるかって? 俺です。




【夏至】…陽熱至極しまた、日の長きのいたりなるを以て也(暦便覧)
     ★雑草屋的季節分布★ 春:夏=4.9:5.1

     夏至は夏季の真中にあたり、梅雨の真っ盛りで、しとしとと長雨が続く。
     農家は田植え繁忙を極める季節である。
     しょうぶが咲き始め、半夏(からすびしゃく)が生えてくる。
     なお、夏至線は北回帰線ともいい、北緯23度27分を走る線。
     北上してきた太陽は、夏至の日にこの線の真上を通過し、以降再び南下する。
     ※読み:ゲシ
     <参考:【室礼】和のこよみ & こよみのページ


posted by 学 at 23:00| Comment(3) | TrackBack(0) | 田の記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
お疲れ様です。
にゃっぱり、翌日の雨はひどかったですからねぇ。
私の苗は、上手く育った♪と喜んでおりましたが、
これじゃ、完全に水没です。
それに、陸苗床から水苗床に移した苗達が一番気がかりです。
土曜日には行きますので、まっててね〜!

苗君。
Posted by yama at 2009年06月25日 19:56
やっぱり幼い苗は水没してましたか。
水の管理、ありがとうございます。
Posted by こーじ at 2009年06月25日 22:51
そろそろ田植えもラストスパート。
良い感じで、小さい苗君たちも育ってまいりました。

もうひと踏ん張りして、良い株に育って欲しいですね〜!
Posted by インチキ at 2009年07月02日 19:29
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