葉月十一日 曇り時々雨
ここ数日、畑の土を鍬でけずると土埃が舞うカラカラの秋晴れが続いた。秋播きの種の発芽を促したくて、播種後にジョウロで水をかけながらの作業にちょっと飽きはじめてきていたころに今日のこのぱらりとした雨。時候やよし。
作業をしていると、この秋の作付けを喜ぶ気持ちと、来年の春を見越して土の状態を良くしたくて作付けを控えたい気持ちがぶつかる。すでに決めたはずの作付計画を毎日のように畑で練り直しながら一列一列種を播いてゆく。その行ったり来たりの迷い箸ならぬ迷い鍬も楽しい。
さてさて、5月に種まきした枝豆(大豆)がようやくモリモリと膨らませ始めた。今日は旧暦十一日。いよいよ豆名月が近づいてきた。
10月のつくいちが異例の第2日曜日開催のため、このモリモリの豆がお届けできる機会が一週間伸びてしまうことになるのが残念だが、つくいちにもまだまだ豆は出せる見込み。さりとて今週も来週も、いつでも食べ頃の枝豆が畑にスタンバイしているのだ。
茹でてそのままの枝豆もよし。つぶして「ずんだ」にしても風味最高。真夏のビアガーデンでの枝豆は、軍配を挙げるなら明らかに主役はビール。しかし部屋着が半そでから軽い薄手の長シャツに変わるこの時期に、冷たすぎないビールを片手に豆本来の旬を味わう。その時、主役はビールではなく自然農の枝豆に座を明け渡す。
葉物、果菜類が上手く育てられなかった今年の思いが重なって、ずしりと太った鞘を眺めると、ついつい感想が大げさになるのはご愛敬。なんとか頑張って育ってくださいましたから。
相棒のyamaさんと小生が育てた個性ある枝豆は、雑草屋本舗にて注文受けたまわり中。
注)記事の日付は太陰暦を用いております
2009年09月29日
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丹波篠山で、山登りのあとに、
枝豆狩りをして、畑の横で、
ビールと枝豆、奥さんが作ってくれた枝豆おにぎりを
頬張ったことが忘れられません…。
空の下、秋風が吹き渡って、
枝豆の鞘は、ぷっとそのまま畑に放り投げて…。
いいねえ、至福のときだね。
ありがとーねー。
丹波の黒豆。あの旨さは忘れられずに毎年
黒豆に手を出すのですが、やはり気候しかり
農法しかり、同じものはできないんですよね〜。
あの枝豆おにぎり旨かったなー。
明日枝豆おにぎり持って畑行くことにします(笑)!!
>ぴさん
枝豆、なんちゅうか、豆の滋味が味わえるよね。
固めにゆでて、ざっくりと食う。最高だね。
手伝いもありがとー。
枝豆は最近食いすぎてきたので、
ほかの枝豆料理も開拓しようと企み中なり。