ぐっと冷え、ほっと温(ぬく)もる。そんな数日が続いている内に、懐かしい顔にちらほらと出会うようになった。
うれしい顔の代表は、家の裏の白梅。艶やかな赤黒いほどの精気が詰まった蕾を張らせて潜んでいたかと思うと、お先にお先に、と人を置いていくように花を開かせてゆく。その顔がたまらなく美しい。
憎たらしい顔の代表は、言わずもがな、日本中の老若男女を惑わすスギ花粉。いつ来るかいつ来るかと、もはや自分の花粉アンテナが恨めしいほどに敏感になっていた先週、東京の地でついにレーダーは反応してしまった。東京行きの電車に揺られて駅の扉を降りたその瞬間、9ヶ月間ご無沙汰していた憎いアンチクショウが、人より少しだけ大きい鼻の穴に飛び込んできた。そして悲しい生体反応が鼻腔内で激しくスパークし、3ヶ月続く鼻水の嵐が幕を開けることになったのだった。
大都会の花粉症の皆様、スギ花粉は、アスファルトやコンクリートの上では決して消えることなく雨に流されて排水溝に去っていくまでずっと滞留し、風によって常に舞い上がっています。また、花粉症の症状は排気ガスやスモッグなどの化学物質の吸引を伴うことで症状が強くなるとも言われております。杉の林が並ぶ田舎では、田んぼや畑に花粉が落ちると湿気とともに腰をおろしてしまって都会に比べて相対的な花粉量はむしろ少ないとも考えられます。もちろん、排気ガスなど比べるまでもありません。とりわけ自然農の田畑は植物が土を覆っているために常に湿り気があり、花粉の落ち着き度は他の農法の畑に比べても高いと言えると思われます。(…かなりの我田引水かな。)
そんな訳で、自然農って花粉症の人のちょっとした気休めにもなるんだー、というまるきしインチキな宣伝記事でした。
珍説ついでに個人的には、サナダ虫を飲めば一発で花粉症とオサラバできると思っています。いや、真剣に。世界一潔癖な国の日本人の体内から寄生虫が消え失せてたったの数十年。アトピーや花粉症という、体内の「IgE抗体」が花粉やその他の罪のない侵入者に対して誤って反応してしまうことで発症する病気は、その時期とシンクロして突如世間に認知され増加の一途を辿ってきた。「IgE抗体」とは、素人が理解するに、体内に入ってきた外敵を追い出そうとして頑張る働き者。本来は体を守ってくれるはずなのだ。
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寄生虫の感染が低下するとともに日本人にアレルギー疾患が増加した

日本人の花粉症患者の第1号が出た1963年は、寄生虫感染
が10%を割った年でもある。寄生虫に感染すると、血液中に
抗原と結びつかない特殊なIgE抗体が増えて、アレルギー反応に
関係する肥満細胞の表面を覆い、アレルギー反応を抑制する。
<以上、下記参照「環境goo内コラム」より引用>
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数百万年の間、人間は普通の体内環境として寄生虫を体内に宿してきた。善玉の寄生虫は、文字通り人体に寄生(共生とも呼べる)することで生き長らえてきたわけで、人間を殺すような存在ではなかった。(もちろん飢餓などの際には栄養失調を引き起こす原因ともなり得ただろう。)「IgE抗体」は、もともと寄生虫に対して人間が本来持っている機能のひとつであるとも言われ、つまりは戦う相手がいなくなった彼らの誤作動が、花粉症を発症させているかもしれないのである。
そんな訳で、自然農で無農薬の野菜を食べて…(色々あって…)花粉症を治しましょうー、と宣伝したい訳では全くありませんよ。
とはいえ、今後小生が花粉症を治癒させたとしたら、間違いなくサナダムシと仲良しになった証拠ですのでオタノシミニ。
※寄生虫の駆逐によってアトピーや花粉症が登場 by『環境goo-WEB講義/第5回その3』
:寄生虫学の権威、藤田教授によるコラム
花粉症のことだけにとどまらず、潔癖志向の危険性を突きつけられます。
※これでスッキリ!花粉症のメカニズム by『healthクリック』
:花粉症のメカニズムをわかりやすくサポート
IgE抗体の解説はここでもわかりやすく紹介。
※主婦と科学 by『家庭科学総合研究所 ほぼ日出張所』
:あの超有名なサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」のワンコーナーでも
寄生虫と花粉症についてとりあげられています。一般市民の慎重
な声がニーズにある為か、寄生虫説にはやはり懐疑的スタンス(笑)。
でもそのときに、体内に同居人(虫)がいるとってことは書いてなかったな。とりあえず、学が試してみてよ。
ところで、サナダムシってどこで手に(体に)入れればいいの?
どこで手に入れるか、5年ほど考えてもなかなか掴めません。海外の遍歴でいろいろ手に入れれたはずなんだけどね。某マ○ル兄さんからなら、何匹か分けてもらえそうかもね。