注)記事の日付は太陰暦を用いております

2005年01月27日

ベイビーたち

師走十八日 晴れ

 月の満ち欠けに心を左右されている訳ではないが、良いことがあった時、悪いことがあった時に、月のひと巡りを思い描くことで浮き沈みが緩やかになる気がする。二日前の満月の夜、とても嬉しい時間が思いがけずに訪れたが、それもまた月の如しだと思えばやがて欠けてゆくものであり、それで良いと思う。喜怒哀楽、月の如く満ち欠けすればこそ真理なり。

 そうしてひと月の巡りを感じる内に、風と土は確実に命の息吹きを届け始めだしている。枯草の下にはすでに青臭い新芽の赤ん坊たちがちょろちょろと目につくようになった。もちろん、逞しき雑草のベイビーたちである。そうしてここ数日を土ばかり見て目線を上にあげるのを忘れていると、裏庭に訪れていた芽吹きの大群をついつい見過ごしていたことに今日初めて気づいた。

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 こんなにも近づいているというのに、意地でも「春」という言葉を使うまいとする自分がいる。滑稽に思えてしまうが、どうしても一週間後の「立春」までは使いたくないのだ。まだ、気が(機が)早すぎるのである。冬の盛りのこの時期、春と呼ぶにはまだ幼すぎる暖かさの息吹は何よりも嬉しいのだけれども、だが、しかし。まだ、早いよねえ。

 梅のベイビーたちを見過ごしてたことを大家さんに告げて恥ずかしがっていると、「若い人はまだそんなことに気を取られすぎなくていいのよ。もっと人のことなんかに気を回す頃なんだから。」と優しく諭された。季節とも深く、人とも深く。なんとも味のあるお言葉をいただいて嬉しい、冬の盛りの午後、梅の木の下。


posted by 学 at 20:36| Comment(2) | TrackBack(0) | 暦の調べ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
うほぃ!かわいいねぇ〜。もうそんな季節かぁ。

学生時代に、偕楽園にいったなぁ。

なんか色々甘酸っぱい思い出。ちょっとうるうる。

百姓さんよぉ、恋してるかい〜?
Posted by たか at 2005年01月28日 11:22
おまえさんの場合、どこいっても甘酸っぱいんでないの?
恋も春も、冬の後来る。花咲くかは、知らん。
はよ呑もうぜー。
Posted by 学 at 2005年01月29日 11:40
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