注)記事の日付は太陰暦を用いております

2006年05月07日

腐海

卯月十日 雨

 雨の日曜日が過ぎ、静かに連休の日々が閉じる。

 晴耕雨読という訳ではないが、苗代作業のバタバタで少々疲れが溜まった体には調度よい休息となった。朝から、自然農法の先駆者である福岡正信氏が出演するTV番組を斜め観て、机の上の自然農法の本を手に取ってみた。農作業など哲学なしにするもんだと思いつつも、産業としての農にとどまらない生き方の追求を掲げる姿勢を説く氏の言葉には、読み返すたびに気づかされることが多い。
夕方、本棚に埋もれていた「風の谷のナウシカ」の漫画(アニメ映画ではない)をむさぼり読む。人間と自然というひとくくりの枠組みを超え、人の心の深遠や清濁から逃れずに生きられない業を突きつける宮崎駿氏の大作だが、数年ぶりに一気に7巻を読み返した残響は、初めて読了した時よりも深く優しく心に染み込んできた。
 福岡氏の哲学に頭を揺すられると、自然を「分別」してしまう所から人間は道を誤り始めたのであり、大いなる自然の包容力に耳目を傾けよという声が聞こえてくる。そして実践しなければならない、と。漫画「ナウシカ」を読むと、世界を飲み込む腐海がまるで現代の資本主義と人間との関係のように思えてくる。小生が抱いたその勝手は妄想は、実は自分自身の心の腐海を映しているに過ぎないのでもあるが。

 怠惰に慣れきってしまっていた痴性を、少々リフレッシュさせるのにも恵みの雨となった。さあ、明日は残りの苗代を仕上げなくては。


fukuokamaanobu  miyazakihayao

「無V 自然農法」  「風の谷のナウシカ」 
福岡正信著    宮崎駿著


posted by 学 at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 徒然なる日々 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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