注)記事の日付は太陰暦を用いております

2011年07月30日

よかったー

水無月丗日 曇り時々雨

 どっしりと、昨夜の雨がつくばを濡らし、ついに一ヶ月以上ぶりに田んぼに水面が戻ってきてくれた。ここ数日、夜半の雨があがる朝に田んぼに出ては、少しずつ湿り気を蓄えつつある土に一方では喜び、しかし一向に溜まってくれない水に髄分とやきもきさせられた。6月下旬の田植えシーズン真っ盛りからほぼひと月、水位は地面より上にのぼることはなく、スポンジ状の土壌に支えられてはいたものの、本当に雨に餓えていた。小生も、なによりも、稲が。目に見える水位にそれほど左右される必要はもしかしたらないのかもしれない。雑草の根が無尽に生え伸びるこの田んぼは、涸れても涸れても耐え忍ぶ、保水力が備わっている。この空梅雨にあって一度の人工的な注水がなくとも、土壌にひびが入るような乾燥状態になることはなかった。土中に張られた根が、地面を覆う雑草が、刈った後に敷いた枯れ草が、田んぼの水分を守り、蓄え、潤してくれていた。しかし、そうはいっても水田である。水面に稲が映えず、カエルもタニシも逃げ出すような田んぼは少々寂しく、稲の生育、分蘗も、どこかしらスピード感に欠けた様子は、やはりいたしかたないようであった。そこにきての、この、戻り梅雨。よかったーーーー。よかったよーーー。 たまる一方の洗濯物も、干せない布団も、こもる湿気も、関係ねえ。この雨を、この湿潤を、揺れる水面を、いかに待ち続けたことか。

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 もちろん畑にも、雨の喜びが。遅れた小豆の発芽も、蔓を伸ばし始めたキュウリも、喉を渇かせた里芋も、どうぞグビグビと水を飲んでくれ。今日水無月が閉じれば明日は文月の朔日。いつ灼熱の夏に戻ってもおかしくない。潅水もない、ハウスもない、天候に左右される自然農とは、天候の喜びを味わいつくす農でもあるのだ。

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posted by 学 at 11:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 田の記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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