注)記事の日付は太陰暦を用いております

2012年02月28日

梅の枝に

如月七日 晴れ

第五候:雨水次候 
【霞始靆(かすみはじめてたなびく)】
=霞がたなびき始める頃=
(新暦2月24日頃〜2月28日頃)
※今年から七十二候を取り入れてみました※


 旅より戻り、山羊に苗に再会する。節句は雨水に入っているものの、留守中にも雪が降り、ここ数日も朝に晩によく冷える。日中は、持ち帰った洗濯物の山と旅の垢を片付けるのにはもってこいの陽気となり、洗っては干し、風の入らぬガラス越しの縁側に座り、いよいよ春からの作付け計画を練り始める。

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 居候氏に水遣りをお願いしていた、臨時の縁側ハウス栽培にて種播きしていたポット苗たちは、留守中の陽射しと彼の愛が程よく注がれたようで、むくりむくりと芽を吹き始めた。家の中にこしらえた少々手狭な縁側栽培であるが(そして居候氏の居住スペースに著しく侵入をかけてしまっているが)、毎日眺めて水を差してあげる喜びもまた、なかなか良いもんだね。自然農5年目の畑にデビューしてもらうのは、もうしばらくこの温室で育ってもらってからとなる予定。それまでは、珍しく日々の水遣りを楽しむ日課が続くことになりそうだ。

 今年は春の足踏みが長い。例年、まずはなにから始まると言えば、それは梅の花である。2月も終わらんとするこの時期に、庭の梅の蕾がなかなか開かない。かろうじて、昨日と今日の陽気を受けてか、一つ、そして一つ、ようやく片手にも満たない開花を見つけることができた。2月のつくいちに合わせて切り落とした枝を刺し、玄関と窓辺に置いていた花瓶にも、一ヶ月を待ってそろそろと梅の香りを漂わせてくれることになった。つくいちで、梅の枝をお渡しする際に「二週間もあれば花がひらきますよ」とお伝えした皆様、どうも長らくお待たせいたしました。ようやく咲きました、ほっとしました。それとも我が家の暖房があまりにも質素で遅れていただけなのかしら。もっと暖かな皆様の家庭におかれましては、とっくに咲かせていたのかもと、杞憂を願うばかりである。 

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 七十二候にもある春霞も、まだまだたなびく気配はなさそうである。昨日の夕暮れには、しんと冷えて澄み渡る、厳冬のような夕暮れが西を彩っていた。それでも木に土に陽気は積み重なり、どんなことがあろうとも、一日一日と地面を覆う薄緑色の生命が増してゆく。気づけば名も知らぬ雑草が一斉に、一面に芽吹くこの季節は、土ぼこりの立つ他所の田畑を横目にその自然農の田畑の緑の暖かみを誇りに思う季節なのだ。と、そんな想いを縁側で先取りしつつ、うつらうつらと作付け計画の裏紙によだれを落とすのであった。さて明日から腰を上げるか、と思っていたら、天気予報は冷徹にも雪のち雨を告げるのでありました。そんなものよね、何事も。

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posted by 学 at 23:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 暦の調べ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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