第十二候:春分末候
【雷乃発声(らいすなわちこえをはっす)】
=遠くで雷の音がし始める=
(新暦3月30日頃〜4月3日頃)
【雷乃発声(らいすなわちこえをはっす)】
=遠くで雷の音がし始める=
(新暦3月30日頃〜4月3日頃)
※今年から七十二候を取り入れてみました※
晴天の続いたここ数日、ジャガイモの植え残しをまだまだ横目にやりながら蚕豆とえんどう豆の移植を最優先に終わらせた。土埃までは立たないが乾き気味の畝に手早く植え終えて、予報どおりの週末の雨に間に合わせた。今日は朝から風が飛んだ。春の嵐といわんばかりに地面をまき上げ、どうやらおさまってきたと思っていると、負けずにドザ降りの雨がやってきた。ずれにずれて満開を迎えていた筑波の梅が十分に咲き誇ったのを見計らっての、桜ならぬ梅散らしの雨となった。頃合としては3月半ばといったところか、花見も春雷も今年はもう少し後ろになりそうである。
午後から雨、を予定して、今朝は仕事前に台所で仕込みを入れて畑に出た。痛む寸前のジャガイモを、買いだめしていたニンジンとエリンギとタマネギと豚モモ肉でカレーに煮込んでしまおうと、肉を自然解凍、ジャガとニンジンを下茹でしておく。自然農の米も自家精米して水につけ、余った時間で、思いつきで甘酒も作ることにした。味噌ならぬ手前どぶろくを、醸そう醸そうと企んでいるまま重い腰が上がらなかったこの冬。始めからアルコール化を狙っているが故の腰の重さであるのはわかっていたので、まずは米と麹で甘酒を造ることから切り込むことにしたのだ。米をお粥に炊いて、60度ほどに冷まし、乾燥麹を砕いて混ぜ、55度〜60度あたりで10時間保温。普段使わぬ電子ジャーを活用し、布巾を掛けて、あとは待つばかりとなった。
雨に濡れる前に家に戻り、再び台所へ。お勝手の軒をバラバラと叩く雨音を聞きながら、嬉々として夕食を仕込む三十路独身男。玉葱を飴色に、豚肉はオリーブオイルでざっと炒め、エリンギに油を絡めてワインでひと煮込み。深鍋で、オリエンタルカレーのチャツネと共に仕込み済みの、ジャガイモニンジンのスープに、ザクザクと追加していく。後は肉が柔らかくなるまで煮込むのみ。
甘酒は、7時間ほど経ってすっかりと完成に近づく。舐める、すくう、混ぜては味見る。炊飯ジャーの中のお粥と麹の混ぜ物は、すっかり溶け合って天然の甘みが香りたつジュレに変身していた。こりゃあ失敗のしようがないね。空いた時間にネットでさっと下調べして、次回のどぶろくへの意欲がいよいよ高まるのであった。
日が落ちる頃には、雨も風も拍子抜けするほどすっかりやんでしまっていた。あとは畑で摘んだ菜の花をさっと御浸しにして、お米を炊いて、ルーを溶かして、ザ・ディナータイムを待つばかり。それではこの後は完成後の写真を並べることにして、今日はこの辺で閉じることにいたしやしょうかね。想像するだけでも、ぜってーうめーぞこらー。
今宵のディナー:カレーライスとおひたしと自ビール(めっちゃ普通!)
水煮大豆と自然農ライス
こってりカレーには菜の花を添えて
コマツナの花の御浸しには
甘酒ジュレドレッシングを(2種)
さて、明日は品薄で出店を断念したつくいちの時間を、ジャガイモ植え付けにフル専念。
コメントありがとうございます。土浦にいらっしゃったんですね。ご近所でしたね!
自然農初心者ということは、八ヶ岳で実践されているのでしょうか?素敵なロケーションですね。HPもお邪魔させていただきたいと思います。
こちらのBlogは時々に自然農から脱線することもありますが、また遊びにいらしてくださいませ。