第四十六候:秋分初候
【雷乃収声(かみなりすなわちこえをおさむ)】
=雷が鳴り響かなくなる=
(新暦9月22日頃〜9月26日頃)
【雷乃収声(かみなりすなわちこえをおさむ)】
=雷が鳴り響かなくなる=
(新暦9月22日頃〜9月26日頃)
※今年から七十二候を取り入れてみました※
三日前、22日の秋分を過ぎ、雨天と晴天が交互に訪れ、晴れ間の日差しにちりりとした強さは残るものの、どうやら峠は越えたようだ。とにかく、朝晩にぐっと涼しい空気に包まれるようになった。いわゆる「暦の上では」的に言えば「秋も深まり」と称される秋分だが、雑草屋的には、夏4.9:秋5.1が今。夏と秋がまさに分水嶺を過ぎて季節が移り始めた頃である。今年も猛威を振るった酷暑であったが、どうやら直感的には今年の秋は早く過ぎる気がする。夏の峰が高ければ高いほど、秋から冬への傾斜が急であるような、そんな予感がするのだが、はたしてどうなることやら。

田畑もやうやうにして秋めく。稲穂は彩づき、豆もふくらみ、キクイモは天を突き、セイタカやマツヨイクサは茎を太らせ硬くなってきた。雀は田んぼに目を光らせ、雉は畑に潜み、豊穣の秋を人間様と争って奪わんと爪を、いや嘴(くちばし)を研いでいるに違いない。
そんな秋に彩られた自然農の景色を写してみた。
神丹穂。神の稲穂と呼ばれる、色彩の稲。
香り米。炊くやいなや部屋中に芳醇に香り立ちこめる、魅惑の稲。
豊里。川口由一さんから分けていただいた、自然農の種籾をここで増やして5年目。
赤米。豊里同様、川口さんからいただいた、古代米。
黒米。籾摺れば、力強く黒々しく顔を出す、存在の稲。
緑米。稲穂は黒く、実りは若々しく。未熟に収穫して栄養は高い、不思議の稲。
大豆も、むんと茂る茂る。
畦道の際に大きく育ったチカラシバ。雑草もそれぞれに美しく、彩りを添える。

「このところの雨は、やっぱり最高だね♪」 とかなんとか、したり顔。