注)記事の日付は太陰暦を用いております

2012年11月28日

カラカラ

神無月十五日 曇り時々雨
第五十七候:立冬末候
【金盞香(きんせんこうばし)】
=水仙の花が咲く=
 (新暦11月17日頃〜11月21日頃)

第五十八候:小雪初候
【虹蔵不見(にじかくれてみえず)】
=虹を見かけなくなる=
 (新暦11月22日頃〜11月26日頃)

第五十九候:小雪次候
【朔風払葉(きたかぜこのはをはらう)】
=北風が木の葉を払いのける=
 (新暦11月27日頃〜12月1日頃)

※今年から七十二候を取り入れてみました※


 氷雨と木枯らしが交互に訪れ、地には霜、空には紅葉、いよいよ農の暦が一巡りを閉じようとする頃となった。畑では大豆がカラリと莢を固め、時折吹き荒ぶ風に豆を弾かせるようになる。びょうと吹き、ぱちりと弾け、雑草の枯れ敷かれた畑に豆が落ちて隠れてしまわないうちに、鎌を走らせて収穫しなければならない。晴れれば木枯しに荒れ、曇れば冷たい雨の落ちる日が続き、手が悴むのを言い訳にしてついつい畑への足が遠のくが、豆のパチリという音が今にも聞こえそうな気がしてきて、なんとかかんとか豆を救出している。

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 大豆は偉い。他の作物のなかなか育たぬ自然農初期の畑でも、肥料はいらんとばかりにすくすく育つ。おまけに自らの根に根粒菌を住まわせ、窒素分を地中に固定する役目も果たす。育てば初秋には枝豆、晩秋には大豆を実らせ、大豆まで至れば、後には豆腐に味噌、醤油をはじめ、日本の食を彩る多才を放つ。自然農の大豆は、豆の風味が格別。今年も冬にこの味を楽しめるのが何よりの楽しみである。

 さてその畑、根粒菌を地下に残して地上部の茎を刈り、刈った後はしばし干す手間をかける。畑に弾ける寸前なので、既にカラリとしているが、まとめて脱穀するにはやはりもう少し乾かせきらねばならない。例年、作付け量によって様々に干し方を代えているが、昨年までは軒下に吊るして間に合ったが、今年は拙宅の庭に筵を広げて乾かすことにした。雨があたらぬよう、つくいちで使用しているテントを屋根代わりに立て、豆の付いた枝を逆さにして束にして、後は待つのみ。枝を降って莢の中の大豆がカラカラといい音を立てるようになれば、脱穀となる。田んぼでは稲刈りを終えてひと月を過ぎる米がいよいよ脱穀と時を迎えようとしており、まとめて作業するには頃合いだね。

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 冬眠してえなあああ、などと熊に憧れてる場合ではないな。仕事じゃ仕事ー。
 
posted by 学 at 18:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 畑の記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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