注)記事の日付は太陰暦を用いております

2004年07月17日

旬は新ジャガ!

水無月一日 晴れ時々曇り
 来週末、大学の友人達と多摩川でBBQをするので、百姓は野菜を持って来いということになった。しかしだ、我が農園は畑にあって畑にあらず。今が旬と市場に出回りだす夏野菜達、トマト、茄子、キュウリ、ピーマンはぜーんぜん育っておりません。隠したくても隠しきれない、演歌のような現実が自然農一年目のインチキ百姓の目の前に立ちふさがっている。
 そんな中、唯一BBQに持って行けそうな収穫物が、ジャガイモ君であった。予想では(普通の農法では)一株で4〜5個程度の収穫が期待されるが、結果はものの見事に外れてしまった。といっても努力をしたわけでもなく研究をしたわけでもなく、我が武蔵野農園での自然農の実力を測るのが目的であるので、その結果こそが、そのまま自然農の答えと受け止めるまでとする。
 であるからして、お前ら、ありがたく新ジャガ様を拝むように!


 掘りたての新ジャガ(男爵)。湯気が立っている(嘘)。
 040717jaga

 おまけ…種芋のなれの果て。しぼんで中身が空洞に!
 040717jaga2



 以下に、種類別、方法別の収穫量の報告と考察を。


※各種6株ずつ植付け 豆大の極小ものは除いた

◆男爵
・不耕起&糠播き 
 (中-3個 小-7個)
・不耕起&糠なし
 (中-1個 小-5個)
・耕起&糠播き
 (大-2個 中-5個 小-9個)
・耕起&糠なし
 (中-5個) 

◆花標津(はなしべつ)
・不耕起&糠播き 
 (小-3個)
・不耕起&糠なし
 (※生育が著しく悪いため収穫を延期)
・耕起&糠播き
 (小-4個)
・耕起&糠なし
 (小-1個)

◆さやか
・不耕起&糠播き 
 (大-1個 中-2個 小-2個)
・不耕起&糠なし
 (小-4個)
・耕起&糠播き
 (大-1個 小-3個)
・耕起&糠なし
 (中-5個 小-3個)

<考察>
 種類別、方法別で明らかに差がついた。まず種類では、「男爵」>「さやか」>「花標津」の順で収穫量が多かった。次に方法では、「耕起&糠播き」が明らかに多く、「不耕起&糠播き」と「耕起&糠なし」がほぼ同量で「不耕起&糠なし」を上回った。まとめるに、自然農(つまり不耕起栽培が基本)には、(今回の3種類では)「男爵」が適していると言える。「花標津」は、疫病に強く無農薬に適するとのことだったが、痩せた土地(当農園?)には向かないとの評判がピタリであった。不耕起よりも耕起のほうが収量が多い傾向となったのは、予想通りであった。

 個人的には、ジャガイモ専門農家等の為に試行錯誤して産み出された耐病性や多収性を誇るエリート種よりも、男爵のような昔気質のイモが自然農にはあってるのだろうかという推論が導かれて少しほっとした気持ちがする。なんとも説明しづらいんだけれど。いっぽう方法別では、耕した方が結果を出したものの、耕す時間と労働力の投資対効果としてはそこまで差は出なかったかな?これは来年以降も観察していくべきテーマとして留めておきたい。



ばれいしょジャガイモ博物館(ジャガイモ品種解説のHP)
posted by 学 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(1) | 畑の記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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