注)記事の日付は太陰暦を用いております

2004年07月20日

土用入り

水無月四日 晴れ
 町に、苦笑するほど立ち掲げられる「土用の丑の日」のノボリを見る。東京も、熊谷も、日本全国がウナギを喰うのに夢中になる。今年は明日が土用の丑の日、皆はどこでウナギを食べますか?

 では、「土用の丑の日」について。

【土用】
 陰陽五行説では、万象は、「陰と陽」に、及び「火、水、木、金、土」の五要素に分類される。季節の巡りも例外ではない。
春…【木】精気溢れる春の萌芽
夏…【火】灼熱に照らす夏の太陽
秋…【金】実りと枯葉の象徴か
冬…【水】寒く冷たい氷の季節

 お気づきの通り、四季は四つであり【土】は残っている。陰陽五行説では【土】は中心や中庸の意を含み、その性格は物事のつながりや移り変わりの支えとされる。命は土に育み土に還ると考えれば合点がいく。そこで【土】は四季の移り変わりを担当することになり、【土用】へつながるのである。こよみのページの言葉を借りれば、「消滅する古い季節と、まだ充分に成長していない新しい季節の性質を静かに交代させる働きをする」のだ。よって四季がそれぞれ約90日であるから、その5分の1である各季節の最後の18〜19日を【土用】とする。つまり、立春(2月4日頃)、立夏(5月6日頃)、立秋(8月8日頃)、立冬(11月7日頃)の前の二十日弱の期間が【土用】であり、年に4回あるのである。
 私なりの考えでは、例えば立秋の前の土用は夏と秋をつなぐ季節というより、夏の盛りの中で死に行く春と産まれ来る秋をつなぐというイメージの方がしっくり来るのであるが。
 というわけで夏の土用は、立秋の前の18〜19日間を指し、今年は7月19日が夏土用の入りであった。
 また【土用】は【土】の気が盛んであるとされることから土木工事などの「土」を動かすことは凶とされている。夏土用ではこの頃が暑さの盛りと重なることから、激しい農作業(耕すなど)は避け体を休ませる期間ともなる。

【丑の日】
 これは土用ほど理解してません。十二支の丑(うし)であり、暦の中では12日周期で子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥が繰り返されています。だから、土用の18日間に丑の日が1回の年もあれば2回の年もあるというからくり。子供の頃なんでウナギの日は3回も4回もないんだろうと不満だったのもこれで解決。

【土用の丑の日】
 夏の土用の期間の「丑」の日は、詳述はしないがその激しい夏の「気」を抑える日とされる。そのため ウナギを喰うようになった江戸後期(平賀源内の話は有名)以前にも、この日に「丑」にちなんで「う」のつくモノを食べる(日本では牛は食べないから)という風習はあったという。その風習と、ウナギを結びつけて、売れなくて困っていたウナギ屋を助けたというのが平賀源内の逸話。



あー!うな丼食いたい!
ちなみに、小生の中で記憶に輝くウナギは、前職時代に二度程行った、兵庫県豊岡市にある「うな幸」。機会があれば是非。素朴で繊細なその味と目の前でさばくエンターテイナーな大将の心意気に惚れます。


陰陽道と五行説 陰陽五行説について、導入的が解説がされています。
posted by 学 at 20:30| Comment(1) | TrackBack(1) | 暦の調べ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
俺は南房は白浜で鰻を食いました。まいう〜。
っていうか、お兄さん、ためになるねぇ
Posted by taka@shanghai at 2004年07月21日 11:48
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Excerpt: 今日は土用の丑の日だそうなので、ランチは鰻を食う。 「半山」明城花園(だったかな)という上海は浦東にある日本食の店。ここは出張中必ず食べに来る。っていうか、毎日みたいな(笑 中華は飽きます(断言 ..
Weblog: ==everTrip==
Tracked: 2004-07-21 19:30