第十七候: 穀雨 次候
【霜止出苗(しもやんでなえいず)】
=霜が終わり稲の苗が生長する=
(新暦4月25日頃〜4月29日頃)
【霜止出苗(しもやんでなえいず)】
=霜が終わり稲の苗が生長する=
(新暦4月25日頃〜4月29日頃)
※七十二候を取り入れています※
雨、雨、そして時折のぽかんとした晴れ。いまだ少し気温が上がりきらず、先週まではコタツも出していた。朝晩の冷え込みに難儀して、ようやく、じわりとした暖かみが衣類を包むようになってきた。
庭の梅が、この家に移ってから一番の生りを見せている。例年咲き誇るわりには実をつけず、なっていたとしても早い台風や大風で落ち、家で採れるのは多くて二十個ほどであった。それが今年は、このままうまく行けば100個は実を結びそうな、ほくほくの庭先。雀や鶯がよく枝葉にとまり、虫を食べては飛び遊んでいる。その鼻先にぷりぷりと日に日に大きさをます梅の実を眺めるのが実に楽しい。
連日の雨に作業が押されてなかなか田畑の用事が進まないが、その分、庭での畑に手が伸びる。低温の春でなかなか芽を出さなかった大根や小松菜が、ようやく発芽、本葉を伸ばし始めた。自然農のわりには、野菜屑や落ち葉がたっぷりと土に還る畑であるので、少々プラスのハンデを背に、このまますくすく育ってくれることを望んでいる。今年は作付けの田畑と共に、庭での自然農もさらに拡げていきたい。そのせいで本業の畑がお留守にならんように、今から注意しとかないとやばいねこれは。
さて。新生活を初めてから、備忘録、否、備飯録(@facebook)をつけている。家族で、それぞれが作れるときに作れる側が思い思いに料理し、作り置きも、食材も、メニューも、独善あり、コラボありでキッチンに立ち、食卓を囲む。そうして毎食、すこぶる美味い。自然農で育ってくれたものあり、スーパーの食材あり、こだわりのプレミア肉あり、特売品の割引食品あり、自家製味噌、市販の調味料、ざっくばらんにとりこんで、いただきますとごちそうさまを楽しんでいる。しいて言えば、味は濃からず、油は多からず、旬に従い、煩悩にも従い、臨機応変に。
備飯録、目標は継続1年。続けられたら、嬉しいねえ。
このひと月の、スマッシュヒットを三作品並べて、そろそろ明日に備えよう。
【黒豆お汁粉】
自然農緑米の薄搗き餅、自然農黒豆の甘煮、きな粉
【カレーうどん、豆腐あんかけ】
カレーうどん:猪の茹で汁、薬味ねぎ、カレー(トマト缶、玉葱、干し椎茸、干し茄子、豚コマ)
豆腐あんかけ:ネギの生姜煮に豆腐を加えて
【彩り茶漬け】
出汁2種:昆布と荒削り鰹節、猪肉のだしスープ
具10種:焼き海苔、炒りゴマ、湯通しネギ、油揚げの素焼き、
大根の実の醤油漬け(2年もの)、茗荷の梅酢漬け(2年もの)、
穂紫蘇の塩漬け(1年)、カキドオシ(庭の野草)、
おかき(素焼き煎餅を砕いたもの)、鰹の酒盗(小名浜産)