【清明】…万物発して清浄明潔なれば、此芽は何の草としれる也(暦便覧)
清浄明潔の略。晴れ渡った空には当に清浄明潔という語がふさわしい。
地上に目を移せば、百花が咲き競う季節である。
※読み:セイメイ
<参考:こよみのページ

早朝の畑に朝日がさす。
と聞こえはいいが、畑には、前日の予報どおりに晩霜が降りていた。


美しい、かくも自然は背反的なのだ。春の喜びに青みを増した葉の上に白衣を纏うその姿は、包んでしまいたくなるほど儚く美しい。
と、感傷的になるのはここまで。ウロウロしていても仕方がないので、やけのやんぱちで、ジョウロの水をかけてみる。ありがたい情報を頂いてはいたが自分でも確証がないので、試験的に半分、いや3分の1ほどの範囲のソラマメとエンドウにかけてみた。白衣は溶け、しなだれるような葉に潤いが戻ったような、そうでないような。表面は溶けつつも内部はまだ固さが残り、指先で触れるといつぞやのテレビCMのようにパリリと砕けてしまいそうでもあり、そうでもなさそうでもあり。


ソラマメに霜が襲われました! 土筆の発芽を霜柱が囲む!
結果はまだわかりませんが、昼に清浄明潔の日差しを受けた畑に戻ると、いずれの豆も人間の杞憂を笑うかのように元気に葉を広げていました。とはいえ、ですからね。何が起こるかはわからないからね。
もちろん、何もないといいんだけど。