注)記事の日付は太陰暦を用いております

2013年12月29日

深夜

霜月廿七日 晴れ

 20131229shimenawa.jpg

 とある深夜。新暦の正月を前に、注連縄を快調に綯っていく。

 より形良く、より太く、より早く。

 松を飾り、南天を飾り、橙(の代わりに酢橘)を飾り、紙垂(しで)を飾り。

 最初の頃はインターネットと大昔の体験を参考に、見よう見まねと記憶を頼りにして試作していた。子供たちとも一緒に作ったりと楽しみながら、ここ数日ペースをつかんでからは自分の感覚と感性で。朦朧となりながらも、部屋の隅にぞろ、ぞろ、と注連飾りが積み重なっていく。
 
 商売にもなるわけでもなく、だんだんと、ただ手さばきがこなれていくのが楽しくて、必要以上に積み重なっていく。売るわけでも、そんなに飾るわけでもないのに。

 その一方で、散らかり荒む藁の束。これも部屋の片隅。21世紀のオシャレ時代になにやってんだ俺は。

 20131229myroom.jpg

 自然農の田んぼで育った稲藁。庭の松と南天。妻の実家から届いた酢橘。ホームセンターで購入した(おそらく南アジア産の)麻紐。スーパーマーケットで買った(おそらく東アジア産の)爪楊枝。それだけ。プロダクトマイレージはともかく、世界は持続可能な宝物であふれている。

 伝統と、自然と、世界と、日常をつなげて。これこそ毎日が自然農。

posted by 学 at 23:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本人として | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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