注)記事の日付は太陰暦を用いております

2014年04月09日

雑草ライフ

弥生九日 晴れ

 家族そろって、植物に埋もれる日々を過ごしている。春爛漫を迎えて庭に野原に田畑に緑が増すたびに、ますます我が家が緑に染まっていく。庭の畑仕事の合間に野草を摘んでは、『食べられる野草辞典』を開き、果敢に食卓に乗せる妻。おひたしでも、胡麻和えでも、アク抜きして味付けすればおよそ何でも食べられるんじゃないかという気さえしてくる今日この頃。特に春のこの時期、春の語源として命が「張る」意味が含まれるとされているように、摘む草採る芽それぞれに生命力が溢れていて、デトックスなのかは知らぬが利尿に整腸にすこぶる効いている。

 さて今日は、畑通いの毎日からちょっと気分転換して、桜の木の下で昼食をとろうと外出することにした。用事も兼ねてたまたまの花見ランチの会場に選ばれたのはつくば市旧桜庁舎。駐車場に車を停め、野原に腰掛けて、桜吹雪を楽しんだ。空からの花びらのシャワーにひとしきり満足した頃に足元に目をやると、日本タンポポが3株ほど、ひっそりとたたずんでいた。外来種のセイヨウタンポポの繁殖に押され、今ではすっかりメインの座を明け渡してしまった感のある日本タンポポだが(現に畑の周辺にはセイヨウタンポポを見かけるのがほとんどである)、偶然に訪れた適当な空き地に、こうして人間の思惑をよそにマイペースで成育してることに一安心を覚えた。「これ、持って帰ろうとするのはエゴだよね?」と尋ねる小生に、「やめましょう」と即答する妻、改めて敬服いたしました。


 20140408nihontampopo.jpg
 花の下の膨らみ(総苞片)が、外側にめくれるのがセイヨウタンポポ。
 これはめくれていないので日本タンポポ。



 午後に畑に戻り、またジャガイモの植え付けに数時間。このところ、娘も自分一人で時間を過ごすことにようやく慣れはじめてきた。今日はジャガイモ畑に(自然農ならではの景色である)繁茂する雑草を手に取り、大好きな絵本で覚えたところの、スズメノエンドウかカラスノエンドウかが気になり始めた様子。「これはどっち?」と聞くので、「粟子(飼い山羊)をつないでいた辺りにも似てるのがあったと思うから比べてみたら?」と誘い水を出してみた。最初は渋りながらも、「あとで父さんに教えてよ。」と声をかけると、よし、と鼻息荒く探索に出かけていった。数分後、にやり顔と共に戻ってきた娘の両手に、大きさの違う近縁種の雑草、スズメノエンドウとカラスノエンドウがしっかりと握られていた。「大きいのがカラスノエンドウ、小さいのがスズメノエンドウ♪」と話す顔には、発見と納得に満ちた表情が溢れていたようだった。



20140408studying.jpg




 ジャガイモ作業に専念したい父親は、さらに誘い水をかける。「これを絵に描いて、ホンモノも貼り付けて、図鑑をつくろう。」 それに同意した娘は、さらに鼻息荒くクレヨンと手帳をマイバッグから取り出し、ものの数分で、初めての、図付きの植物標本を見事に完成させたのであった。

20140408specimen.jpg


 そんなわけで、本日もワインとビールがうまいのであります。着実に、我が家は、身近な植物たちにどっぷりつかって楽しんでいる。純度高めに、雑草につつまれているよね、この雑草ライフ。TV見なくても、DVD観なくても、子供どっかに連れて行かなくても、楽しくやっていけるっぽいぜー(笑)。


posted by 学 at 00:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 草を楽しむ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。