注)記事の日付は太陰暦を用いております

2014年09月19日

筑波山脈?

葉月廿六日 曇り時々晴れ

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 穂紫蘇が実をつけ始める頃。雨が降り、日が差し、空は天高く。風は冷たく、蚊は肥大し、いよいよ秋本番へ。

 秋の野良仕事もピークに差し掛かり、毎日(時々休みながらも)フルで田畑で過ごし、夕方見渡す空が息を呑むほどに美しい。

 ある日は、西の雲の合間から放射状に差し広がる夕焼け。またある日は、見事に鱗(うろこ)状に描かれた鰯雲。そして先日の曇天の夕暮れ。畑の北東の宝篋山(ほうきょうざん)には、いつもは山の向こうには山陰などなく、背景には空が広がるだけなのだが。しかし、その日は見事なまでの黒雲と白雲のグラデーションにより、あるはずのない山脈が突如現れた。

 まるで長野か山梨の、アルプスの連峰の裾野にいるかのような不思議な感覚。浅い尾根から霧が被るように雲が流れ、その奥にはさらに険しい山が控えているかのような、そんな景色。まるで、筑波山脈。

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 ここつくばに来て、初めて目にしたこの風景。なんだか得したような、旅したような、そんな夕方。日々是好日。


第四十五候: 白露末候
【 玄鳥去(つばめさる)】
=つばめが南へ帰っていく=
 (新暦9月18日頃〜9月22日頃)
七十二候を“ときどき”取り入れています※

posted by 学 at 22:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 筑波を想う | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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