注)記事の日付は太陰暦を用いております

2020年10月06日

ぎっくり来たりて、ぎっくり去る

葉月廿日 晴れ

2020年2月の記事で、「ぎっくり腰」にすんでのところでなりかけてならなかったドキュメンタリーをお届けしたが、今回は、残念ながら発症してしまい、その後の回復までの経過の全てをお送りいたします。

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《天高く 馬肥ゆる秋 ですね》



<前兆、そして一日目>

 2020年10月1日、木曜日の夜。腰に違和感を感じて、そのまま何もせず。

 翌日、金曜日。終日仕事(会議、散策、デスクワーク)をこなし、日中は違和感を忘れるほどだった。ただ念のため、デスクワークの合間に、無意識の抑圧感情にフォーカスする「イヤ!チェック(ストレスケアのワーク)」を行ったが、さして効果は感じられなかった。

 それでもその夜は、見て見ぬふりをした過ごした。この痛みに覚えはある。マインドボディヒーリングの勉強会で毎度説明する部位、いつものあそこ、腰の上部10p程の背骨の左側。いつものその場所に、久しぶりに訪れた、鈍くて重い、きりきりとした刺激感。そう、それは明らかに腰痛のサインだった。にもかかわらず、私は行動しなかった。ストレスケアも日中にした、大丈夫、明日になれば消えている、と。過信はしていなかった、と言えば嘘になるだろうか。今思えばここが、引き返せる最後のチャンスだったのに。


<二日目>

 明けて土曜の朝、コトは起きてしまった。絶対に会いたくなかった、久しぶりにやってきた、魔女の一撃。私は数年ぶりに、本格的なぎっくり腰に襲われてしまっていた。立てない、動けない、ただただ、痛い。「朝起きる」という選択肢は、その瞬間に、消え失せてしまっていた。

 そんな時に限って、土曜の午前と日曜の午前には、森の中でのボランティア作業。さらに控えるは、土曜の午後の、マインドボディヒーリング講座(オンライン)。絶対に身体を動かさなければならない用事と、心で身体を治癒する内容を他人に伝える時間のコンボを前に、起き抜けに布団で動けなくなった私は、ただただうずくまるしかなかった。

 すぐさま、塞ぎ込みたい頭を振り動かす。治し方はわかってる。過去の実績を思い出し、布団の中で神にもすがる思いで、心身治癒に取り組む。TMS(心身性症候群)のメカニズムをあらゆる側面から思い出し、「身体(ここでは腰)に異常があるわけではない」「無意識に抑圧されたナマ感情が溜まりに溜まって症状が起きている」。はっきりと、自信をもって、脳に語りかける。

 同時に、いったい無意識に抑圧してしまっていた自分の感情は何だったかに心を向ける。「あれにこれにそれにあれ、これもそう、あれもそう、きっとそれだって違いない、やだやだやだやだ、いやなことばっかりだー」と指折り数えてイヤ!と数え上げていく。紙に書きたいところだが、布団から出るには身体を動かさなければならない。それはできない。痛い! 自分にできることはした、あとは数分、待ってみよう。

 そう。いつものように、心のケアが功を奏し、身体の痛みは存在理由を無くし、消えてゆく。



 ・・・はずだった。・・・絶対に、そうでなければ、ならないはずだった。


 しかし今回は、痛みが引いてくれることは、なかった。森に出かける時間が近づいても一向に腰の痛みは消えず、むしろ酷くなってさえいた。私は申し訳なさと、普段公言しているからこその恥ずかしさも加わった無念さを胸に、ボランティア作業への欠席を連絡するしかなかった。

 オンライン講座の休講も考えた。痛みを抱えたまま朝を過ごし何もかもやる気を失ってきていたが、一縷の望みが浮かんできた。そうだ、講義することで、痛みが消えるかもしれない! 過去にもそれは顕著だった。勉強会(講座)を開催する時に、自分に花粉症の症状が出てたり、頭痛が起きていたりすつこともあった。しかし、そうした症状は、講義後にきれいさっぱり治まってしまう。TMS理論を参加者に伝えているうちに、自分の無意識の奥底の理解が深まる上に、一緒にストレスチェックも行うことで、心身治癒が自然に行われるからだ。
 
 であるなら、やるべきことは一つ。なんとしてでも、オンライン講座を開講するのだ。歩けない身体をなんとか動かし、妻に全面的に準備に協力してもらい、ぎっくり腰でもなんとか講義可能な環境を用意した。思いはひとつ、講義後の全快、を一心に願って。


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《自然農の畑の大根 草の中で育ってます》


 少人数ながらも、いつも通り、マインドボディヒーリング講座は楽しく進めることができた。講義中にも腰の痛みは存在感を放っていたが、きっと、良くなる。ほら、参加者の表情も晴れてきた。TMS理論は、みんなの痛み、症状を和らげてくれる。講義後の感想も、嬉しいものだった。よし、終わった。さあ、腰は、どうなってるかな。

 そう。いつものように。自分の脳が心身治癒のメカニズムを再認識して、痛みが消えてゆく。
 
 はずだった。絶対に、そうでなければ、ならないはずだった。



 ・・・しかし、だめだった。晴れやかな心とは逆に、身体は、痛みにうずくまる一方だった。

 笑ってもみた。子どもを寝かしつけ、インターネットで爆笑動画や、オンデマンドのバラエティ番組を見続けてみた。面白かったし、笑いもした。でも。だめだった。笑いに包まれて布団に入って、目覚めを期待した。


<三日目>

 しかし起きた頭へ届く第一報は、腰の激しい痛みだった。こうして日曜のボランティア作業も、無念の欠席を選ばざるをえなかった。

 もう、どうでもよくなってきた。ダンゴムシみたいに床を這いずり回り、子どもたちが、笑ってくれていた。
 土日の身体を動かす用事がすべてキャンセルになって、もう、いろいろ諦めてきた。長女が焼いてくれたパンケーキと妻と一緒に入れたインスタントコーヒーを、縁側で楽しんだ。美味かったし、この時間の緩やかさに、感謝の気持ちが湧いてきた。うん、身体を休めることって、悪くない。

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《今年初めてチャレンジした常陸秋蕎麦が開花中♪》


<四日目>

 月曜日。まだ強く痛むが、仕方なしに通常の仕事に戻る。慎重に車に乗り込み、腰のひねりや足の上げ下ろしに気を付ける。姿勢によって、足の動かし方によって、鈍い痛みが走る。しかし不思議なことに、全快には程遠いのだが、「ああもう、治癒のラインに乗ってる」と実感が湧いてくる。これ以上、強くなる不安がサラサラないし、長続きする予感が完全に消えた。(このあたりは、マインドボディヒーリングの実践者にはわかってもらえる感覚かもしれない。)

 また、日中に明確な変化の一つに気付く。痛みの箇所が、腰骨上右側3pに移動していた(発症当時は、腰骨上左側10p)。構造的な疾患ではなくTMS(心身性症候群)だという根拠がまた一つ上塗りされた。(※腰の骨や神経などの異常や損傷が原因であれば痛みの箇所の移動は説明がつかない。)
 そして夜、さらに気分を一変させようと、車を走らせ、暴飲暴食ツアーに飛び出した。健康とか自然派とかを全く無視して、目についたモノを食べまくる。普段はバカバカしくてもったいなくてやらない行動を、あえてやってみる。気持ち悪くなる直前まで、思考を外して食べまくってみた。

 深夜に帰宅し、繕い物をしている妻に、留守を詫びて買って来たプリンと共にコーヒーを淹れる。互いに読みたい本を読んで、面白い個所を紹介しあって、夜更かしして、睡眠。気付けば、私の左腰から右腰にトレードした痛みは、ほとんど存在感を、消しつつあった。


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《今が旬!の枝豆が神々しい》


<五日目>

 火曜日。存在はある。右腰に、いる。勤務中のデスクワークはもとより、出勤前の畑での草刈りや帰宅後の種まきでの、前かがみ、屈伸、前屈、腰の曲げ伸ばし、動作の度にピリリとした違和感はあるものの、動作中に気にかけることは殆どなくなった。時々患部が、「僕まだいるよー。忘れないで―。」と主張する。しかしそのたびに、「もうだいじょうぶ。忘れてないし、ちゃんと気づいてるから。治っていいよ。」となだめる。

 完全に消えたわけじゃない。

 だけど、腰に違和感を感じてから5日、ぎっくり腰が発症してから3日、私は「腰への恐怖」から完全に抜け出した。動かすことも、走ることも、捻ることも、もう大丈夫。 ・・・いや違う! 三転倒立と鋤のポーズ(ヨガ)はちょっと怖がってることに気付いた(笑)。そうだ、何事もすべてすぐにウマくいくことはない。痛みも、存在はしている。ただ、このままスーッと消えていくことだけは知っている。血を流した傷がかさぶたとなりはがれていくように。風邪をひいて熱を出して、やがて熱が下がっていくように。

 6年前は、5日経ってもやっとのことで車の座席に座る程度で、畑になんて全く出られなかった。腰にサポーターを巻き、恐る恐る立ち、座り、過ごしていた。
 それが今や、腰のサポーターも、痛み止めも、整体も、マッサージも、なーーーーんにもしてない。妻と子どもが、寝っ転がっている自分に、モミモミしてくれたくらい♪ 

 このまま、きっと、あと数日は、存在は残る。でも、怖くない。自分の腰は、どこも悪くない。心が、自分を休ませるために起こしてくれた、最善のサインだったのだから。
 
 きっとまた、どこかで再会することもあるだろう。いや、もしかしたら今回が、最後の別れかもしれない。そう、どっちでもいいのだ。病は心から、なんだから。常に心にフォーカスして、暮らしていけばそれでいい。

 このことに気付かせてくれて、ありがとう。
 

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《大地に、天に、心身に、感謝》
 


<まとめ>

 ぎっくり腰になる直前に回避した2月のレポートとはまた違い、今回は、実践として役に立つような内容にはならなかった。ただ、ぎっくり腰に代表されるような身体に起こる急性の疾患(そういえば9月末には、全身に激しい蕁麻疹が発生して、それも4日で寛解しました♪)に襲われても、マインドボディヒーリングを体得していれば恐れることはない、ということの一端が伝えられたのではないかな。


 オンラインでも、オフラインでも、畑でも、森でも、いつでもどこでも話せるから、いつでもご連絡くださいませ。


★マインドボディヒーリング(心身治癒法)は、『身体と心の自然体研究所』の中で詳しく解説しています。

★妻も、色々な持病に対処してきたので、こちらも合わせてご覧ください。⇒『雑草屋の嫁日記』



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《裏山で木登り この眺めが好き》


posted by 学 at 23:02| Comment(0) | 身体を見つめる | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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