大宮での自然農の田んぼが実りの頃に近づいてきた。コシヒカリ、イセヒカリ、黒米、赤米、香り米、陸稲の六種類が、それぞれカラフルに穂を揺らせている。

???いったい何が???(答えは最後)
大宮(さいたま丸ヶ崎自然農の会)では、自然農の先輩方から私同様の初心者までが一緒に勉強しながらの米、野菜の栽培であるので、他の田んぼと比較しながらの作業が面白くかつ刺激にもなる。代表者(東野氏、山本氏)の田んぼの育ち方、手入れの見事さに唸り、一方で手入れが追いつかず雑草に負け気味な田んぼや鴨の着水の影響でポッカリと穴の空いた田んぼも、人それぞれの性格が出るようで面白い。
わが区画は、2年目の作業にしてはまあまあ育ちは良いだろうか。しかし補植(田植え後、苗がうまく田んぼに根付かない場合に再度植えなおす)が後手に回ったり除草が遅くなったりした影響だろう、見事な先輩田に比べると背丈、分茎などまだまだ未熟ものである。これから一ヶ月もしないで黒米、コシヒカリの収穫時期となり、10月半ばにはほぼ刈り取りを終えることになりそうだ。
さて、この頃に最も気を煩わせる存在が、他ならぬスズメちゃんである。あの手の平ほども無い体と、数える気にもならない群れで、実りの田んぼに襲い掛かる。田んぼの脇を通り過ぎると、どこに隠れていたのかと思う黒い影がチチチチッと舞い飛ぶ。むむぅ、これは思っているより「いる」な。古来からスズメと共存(「たたかい」と読む)してきた我々には歴史がある。カカシ、カラーリボン、大目玉、爆音、いずれもスズメからの被害から守る為の知恵である。さて我々の策やいかに。


案山子(カカシ)のある風景 …「ハート・オブ・熊野」のHPより拝借
自然農といえど、スズメを放っておいては話にならない。説によれば、無防備であれば収穫の8割を食われるともいうのだから背筋が凍るわな。少量生産で他に逃げ場のない我々超小作農は、全量確保に血眼になるのも仕方ないのであります。丸ヶ崎では、最も効率的でかつ小規模田に向いているという理由(推測)から、「鳥避けネット」を区画一面に覆うという方法を採用している。
かくして共同作業で2時間の悪戦苦闘の結果、ネット設置が完了。一言でいえば、「田んぼの蚊帳」と言ったところか。スズメに「刺される」ことなく、あと一ヶ月耐えてくれよ!
※スズメの焼き鳥…ネットに絡まったらこれでイクか?!
(気の弱い人は見ない方がよいかな)
写真の答え☆ネット張り作業で思考にふけるインチキ百姓の図☆
記念に(?)田んぼの蚊帳の中で仁王立ちしてる小松さんの写真を贈呈しますね。
雀もそうだけど、ヒヨドリ?ムクドリ?もすごいんですよ。そしてネットを張ると必ず1,2羽、鳩(鳩限定)がひっかかります。
写真、是非ください!確かに先日はネットの下で仁王立ちしてました…。共同作業でのご指導及び手取り足取り足取られのお手伝いありがとうございました。
1500カウント記念のお返しに、山本・東野区画のネット張りのお手伝いしますよ〜。日程教えてくださいませ。