注)記事の日付は太陰暦を用いております

2011年12月27日

企て

師走三日 晴れ時々強い風 

 脱穀が済んでいない黒豆を作業しようと庭にゴザを広げているうちに、あまりの風の冷たさに性根をへし折られ、掃除と部屋内の作業に踵を返すことにした、そんな一日。


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 旧暦を意識しながらまだまだ師走に入ったばかりだと嘯いていても、世間はとにかく年末である。カレンダーが12月から1月へ、西暦2011年が2012年に変わることで、自然界のなかで何かがぱたりと変わるわけではない。クリスマスも大晦日も、年賀状も大掃除も、土壌微生物や草の根や木の葉や山羊や迷い猫に、自然として認識されるような変化が起こるわけでもない。人間だけが区切りや節目や行事を設け、自然界から乖離した、概念上の共有財としての時間を、暦として意識している。自然界の何かしらの変化を辛うじて暦として位置づけることができるとすれば、それは月の満ち欠けであったり、太陽運行の変化点である冬至や春分などでしかない。だとすれば自然農に両足立って生活しているとする自分は、新暦の年末年始のおおわらわにとらわれる煩悩をできる限り薄めていけないものかと、毎年のように自問自答している。

 とはいえ既に答えは出ている。人間が、暦の概念をある種の共有財として(しかも最重要概念の一つとして)認識している現代日本において、日本人ほぼ全員が年の瀬の慌ただしさを強力に脳内で意識付けしている限り、それを避ける術はない。人間の脳の活動の根本は、電気信号で機能していることがある程度正しいとすれば、ある種の共通概念を強く意識している集団には、あるレベルでの共通の電気信号がそれぞれの脳で発せられていると考えてもおかしくはない。それがどの程度の強度や近似性を持つのかはわからないが、お祭での集落全体が活気付いている様子からイメージしやすいように、何かしらの共通の同調圧を持つ何かが空間に存在することは、ありえないことではないように思える。単なる雰囲気や場の空気といったようなぼんやりとしたモノではなくて、物理的に脳に作用を及ぼす具体的な存在として。

 であるならば、この12月後半から正月にかけての年末年始の日本全体が浮わついたようなどこに行ってもソワソワする感じは、我々自身が生み出し、逆にまた感化され、さらにまた反応することで螺旋状に、大晦日をピークに盛り上がりを避けられない人間現象なのでないのだろうか。とまあ、そんな仮説をぶつほど、世の中の年の瀬ムードの電気信号を、一人で机に向かいながらビリビリに感じているのだ。そしてそのムードは、自分一人でどうにかするのはなかなか難しいのよね。もちろん社会人として、しっかり年末年始もこなすけどね。

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 さて、そんな話を枕にする訳ではないですが、今年の大晦日にちょっとした遊びをやります。大晦日、年の瀬ムード最高潮の、せわしさ満点の一日に、ゆるやかな時間を共有するという遊びです。 Dan's tableのDanさんと不定期で重ねている「聴く・話すワークショップ」の、エクストラ企画。もともと、非構成的エンカウンターグループ等をある程度素材とした、課題のない時間を過ごすことをテーマの一つして(少なくとも小生は)ワークショップを開いてきましたが、今回は、さらにそれを自由にしてみます。なんとなく集まり、ただ、目的も決めずに時間を車座で過ごし、進行役もファシリテーターも特に設けず、実験的な時間をつくってみます。今のところの参加者は、Danさんと、小生のみ。この記事を見て、大晦日のクソ忙しい時に、いやあえてだからこそ、目的も成果も問わない我々の遊びに加わってみたいという方、是非ともお越しください。

 12月31日、午前10時から14時まで。場所はつくば市の我が家にて。冬の庭と、山羊の鳴き声のある、喧騒から少しだけ離れたこの家で、お待ちしてます。ポケットに、軽食代として500円だけご用意ください。参加、質問のメール、前日まで受付いたします。話したい人も、話したくない人も、聴きたい人も、聴きたくない人も、どんなでも、いいよ。

 komatsu@zassouya.com
 (↑@を半角に直してください)


 企て人の一人、Danさんからのメッセージはこちら。

「ワークショップのプログラムはありません。
 ただただ集まった参加者と時間を”共にする”時間です。
 その時間のなかで僕も含めた参加者が、何を思い何を考え何を感じるのか。
 ワークショップは工房という意味です。
 そのいわば”ワークショップ”という言葉の源に位置するようなワークショップです。
 決まった結論や思考の着地点はなく、その時集まった人たちとその時間を作っていく。
 このワークショップは、一緒に参加している参加者との関わり、それと同時に自分自身
 と関わる(向き合う)時間です。
 自分の気持ちや心と対峙する時間になってほしい。
 沈黙や無言の時間を恐れないでください。」


 では、当日。物好きな人、いるといいなー。

 注)今回のこの遊びは、Danさんか小松、いずれかと面識のある方のみの参加とさせていただきます。エクストラ的な試みですのでご理解ください。

 ※昨年開催したワークショップについての記事はこちらから
 ※DanさんのBlogはこちらから
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2011年08月04日

はじめました

文月五日 晴れ時々曇り

 同棲、はじめました。

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 前触れなく、予感もなく、事情と申し込みと好奇心が混ざり合った感じで、八月一日の八朔から、ドキドキの同居生活をスタートさせることになった。今のところ掃除、洗濯、炊事は全て小生が自分の分だけ行ない、相手の方は仕事に忙しく、帰って話して寝るだけの感じではあるが、そこそこに楽しく、まずは平静に過ごしている。

 Hさんは教育関係に在しており、体の動きなどを専門に研究されている。若くて笑顔がキュートで、世話好きで人懐っこく、また情熱的で野心家の一面も持つ。スタイルも良く、大胆な性格のせいか、風呂上りなどに部屋を開放したまま下着姿で過ごしていたりするので目のやり場に困ってしまうこともしばしば。初めてお会いしてから一年程の付き合いであり、月に一度お会いする程度の関係であったが、先月の最終週に急に呼び出され、目をじっと見つめられての熱心かつ軽やかなアプローチに心を動かされ、この度我が家に招き入れることになった。自然農についてはあまり詳しくないようなので、これから少しずつ話していければいいと思っている。ヤギの世話や田畑の作業など、時々に手伝ってくれると言うが、それほど期待もせず望みもせず、できる範囲で協力してもらえたらそれで良い。たまの晩酌の肴として、Hさんとの会話はなかなかに盛り上がり、議論し、感心し、互いに成長できれば幸いである。いつまで続くかはわからないけれど。


 ただ一点、「彼」の居候によって、婚期がますます遅れそうなのが懸念されるんだよね。というか、パートナーがいない同姓同士の共同生活ってストレスなくて意外に楽しそうなのが心配なんだよなー。まあいいか。どうにでもなれ。

 誤解のないように改めて申し上げますが、Hさんは素敵な男性です。


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 ちなみに、晩酌しながらの会話はこんなイメージ。なかなかやりあってます。
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2008年09月20日

Spicy

葉月二十一日 晴れ


 それぞれの個性が、ワクワク感と、友情と、敬意と、ライバル感と、そして緊張感をもって結束してみたとき、そこに漂う雰囲気は何にも例えがたい刺激的で愉快なものとなる。

 それぞれにそれぞれのあるべき仕事を歩みながら、ちょっとした浮気心が沸き出してこんなことやあんなこともやってみたいなと思うことは、案外少なくない。それでも一人では踏み出せずにまた歩みに戻る日々。その躊躇を軽やかに飛び越えることができることがあるのだとしたら、それはまず人と人が響きあうことが不可欠なのではないかと思う。そして、その飛び越える歩幅と方向が、心地良く、程よく、重なっていたらそれはGOの合図なのだろう。


 奇しくも恩師が遺した言葉が、背中の下のほうからそっと押してくれるような感覚。我々は、けっして群れることを目的とせず、交わって味うためにスクラムを組むことにした。個々として大地に足をつけた生活を基盤にしつつ、個性の芳香を楽しんでそれを商品として他者に提供できるようなチーム。それはもしかしたら、白くて可愛げのない、メエと鳴く動物のようなそんなイメージ。
 
 戦士であり、仲間でもあり、そして遊びとプロフェッショナルを織り交ぜたチームを目指して。一人の大工、一人のカウボーイ、一人のシナリオライター、一人の百姓。
 偶然かつ、特別な意味も込めず、山羊(Goats)にゆかりのある4人が集まったから、それだけの理由で名前をつけてみた。そんなチームに、また偶然に、山羊をこよなく愛する一人のフォトグラファーも加わり、たまらなく高揚感のある光景を切り取ってくれた。




『Team Goats』 それは spice for our lives 。


家をつくり、樹をつくり、遊びをつくり、景色をつくり、暮らしをつくる。
他よりもちょっとだけspicyに。
そんな仕事があってもいいと思うから、思いつくままに、スタートする。
真剣に、お気軽に、楽しみに。





 何をやるのか全然伝わってない? 詳細は近日オープンのサイトにて!


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2008年07月22日

素直でなくても

水無月十六日【大暑】 晴れ

 いつのまにか水無月も半分が過ぎた。数日前には梅雨明け、暦は水無月、雨がいっこうに降ってくれずに作物が心配になりはするが、庭の雑草たちが否応なしに繁茂する姿をみると、雨不足っていうのは人間の業(つまりは農業…でしょうか)が作り出した、ないものねだりなんじゃないのかという気もしてくる。だって凄いんだもの、雑草の勢い。

 そんな雑草とは対照的に、移動して1年目の畑はなかなか思い通りにはいかない。ちょうどこの時期に育つかな〜と皮算用していた果菜類が軒並み低成長状態。遅まきに9月近くに回復してくるかもしれないが、今の所、だいぶ、雌伏には長すぎる停滞の御様子である。

 こうした畑の顔色などお構いなしに、人間様のイベントは訪れる。今週末の7月27日(日)に、つくばの友人ショップ、そしてコンセプトに共感したお店が集まって、「Sunao Marche(スナオマルシェ)」が開催される。
コンセプトは、『シンプルでナチュラルな暮らしを心のまんなかにおいているお店、活動家が集まった青空の下のちいさなマルシェ。』
顔ぶれも、こだわりも、なかなか個性派ぞろいのイベントになりそうです。

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 自然農の野菜も、友人のお店にて「野菜スープ」でお披露目予定。なんとか、八百屋としても軒先に野菜が揃えばいいんだけどねえ…。ちなみに、店主が素直でなくてもSunao marcheには参加出来るみたいです。
 
 ひとあんしん。


【大暑】…暑気いたりつまりたるゆえんなれば也(暦便覧)
      梅雨明けのこの頃はますます暑くなり、一年中で最も気温の高い、
      酷暑の季節である。桐のつぼみがつき始め、油蝉がうるさく鳴き、
      さるすべりの真紅の花が印象的である。大地が潤って蒸し暑くなり、
      ときどき大雨が降る。夏の土用はこの季節にはいる。
     ※読み:タイショ
     <参考:【室礼】和のこよみ

 
 



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2008年07月06日

なんちゅーか

水無月四日 晴れ時々曇り

 なんちゅーか、つくいち、最高でした!!!



 集まったお店も、来場されたお客さんも、最高でした。良い、悪いではなくて、「心地よい」という一日でした。

 主催を演じてくれた人、発起人として声をあげてくれた人、賛同して集まってくれた人々、それに響いて来てくれた品のある人々、手伝ってくれた人、野菜を買いに来てくれた人、たまたま通って買ってくれた人、来たかったけど来られなかった人、一緒に店を出してくれた人、そして育ってくれた野菜。

 無理もして、また無理もしないで。楽しくて、でもそれだけでもなくて。信念があって、かつゆるさもあって。自己満足と対話をそれなりに調和させていて。そんな空間の一日。

 まあなんちゅうか、ベタ褒めではありますが、今日のところはそれくらいの「心地よさ」に100%包まれたということで。


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photo by yoko



 いやあなんちゅーか、最高。 そしてその後のビール、、、、天国。

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2008年06月04日

握手

皐月一日 曇り時々晴れ
 
 どうもはじめまして。それがはじまりで、そして固い握手とともに、ではまた。そしてまた彼と彼女が暮らすところに遊びに行きたくなる。そんな友人ができた日はとても嬉しくて、誰にも話したくなかったりする。

 同じつくば市に、知人や友人から繋がったDanさんとSayakaさんの二人との縁。彼らの家に、既にお気に入りの席ができ、彼らの庭に、既に一番気持ちよい場所を見つけてしまった。そして一杯のおもてなしが、何よりも美味しく、何よりも楽しかった。

 
 「悔しい」。彼らに自分の畑を案内したときに、図らずも抱いた感情。自然農の畑はもっともっと美しくて、賑やかで、そしてカッコイイのに、この1年目の畑はそれにまだはるかに及ばないのが悔しかった。自分がはじめて自然農に出会ったときのあの、感性を揺さぶるような存在感。そんな田畑を目指そう。生産がどうとか、採算がどうとか、そうではなくて、自分の内に確かにある、あのカッコイイ田畑を。それを思い出させてくれた、二人に今日は感謝。


 
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DAN'S TABLE 
…おいしい食卓を楽しめる場所。(まだ食事には行ってないけど、そうだよね。)
 
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2007年11月24日

ちょいイベ

神無月十四日 晴れ

 今週末の日曜日、11月25日。ちょっとしたイベント、ちょいイベします。

 東京中野の「まどろみカフェ」さんで、小生が育てた自然農野菜のプレートを出していただくことになった。
 曜日でかわる日替りカフェ「ウナ カメラ リーベラ」の日曜担当「まどろみカフェ」さん。今回はつくし農園のプレーヤーでもあるカフェのシェフ yさんのご好意で、一部のメニューに自然農野菜のメニューを取り入れていただけるのです。

 収穫もまだまだ調整段階のインチキ百姓の畑、今回は一度きりのイベントとして提供。当日は小生も19時頃に駆けつけられるので、我が子の晴れ姿を堪能予定♪ 

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採れたての旬の自然農野菜です



 「旬のオーガニックな食材を
  無駄なく◎ごと調理する
  ホールフードにこだわった
  ココロとカラダと環境にも優しい
  そんなMADOROMI流
  マクロビオティックメニュー」
        @まどろみカフェBlogより抜粋

 を、いざいただかん。


※当日の詳細、オープン時間、アクセスなどはこちらのHPをチェック!!
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2007年09月26日

こそばゆく

葉月十六日 晴れ

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 地球の未来と環境問題を考えるフリーマガジン、「everblue」の編集部が雑草屋を取材に訪れてくれました。「安心して食べられる食べ物」というテーマに相応しいかはわかりませんが、田畑を案内した後に、収穫した野菜と、貯蔵していた米と、手作りの味噌を軽く料理して、自家製ビールをたしなみながら会話をさせてもらいました。

 我が手の中で育ってくれた野菜や稲、そして雑草と土、そしてその中にいる自分が写真に取られることはなんともこそばゆい感じではありましたが、誇らしい嬉しさも正直覚えました。ありがたいことです。


 「everblue」は全国のタワーレコードやパタゴニア、ヘリーハンセンの全店ほか、様々なサーフショップや自然派ショップなどで手に入れることができます。また、webマガジンとして、全ページを無料でHP上で見る事もできます。今回の記事は、10月10日発行の誌に掲載される予定です。

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 手前味噌の昼飯を平らげて頂いた後に一枚♪ 今さん、橘さん、お世話になりました。
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2007年08月08日

ひょん

水無月二十六日 晴れ 【立秋】

 今年の立秋は今日だそうで、昨日の誕生日が立秋だと思っていたらそうではなかった。現在の二十四節句は太陽と月の黄経・黄緯などから計算して厳密に導き出すということで、一日前後することがあるそうな。とにかく、立秋。

 昨日発売の女性誌「InRed」に、ひょんなことから「つくし農園」の紹介記事を載せていただいた。女性誌とはからきし縁のないインチキ百姓ですが、最近メザマシイ「ロハスブーム」にあやかって、スローライフ、スローフード、お洒落な週末農業などと、いよいよ時代の最先端にちょっとだけ便乗させてもらうことに。

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 雑誌「InRed」の、、  P110の記事の片隅に、


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 「つくし農園」の紹介記事が載りました。





 この夏で三十一。自然農五年目の夏。少しずつ少しずつ。毎日を楽しく。



【立秋】…初めて秋の気立つがゆへなれば也(暦便覧)
     この日から立冬の前日までが秋。
     一年で一番暑い頃であるが、一番暑いと言うことはあとは涼しくなるばかり。
     暑中見舞いはこの前日まで、この日以降は残暑見舞い。
     ※読み:リッシュウ(今年は8月8日より)
     <参考:こよみのページ
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2007年04月02日

雑草屋

如月十五日 曇り

 今更ですが、今春、個人事業として開業いたしました。

 今後とも、「雑草屋」として、宜しくお願い致します。



 とはいえ、事務手続きのみにて実務が変わることはござんせん。さあて、帳簿つけねえとな。まあ、コツコツですから。



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2007年03月11日

原点

睦月二十二日 雨のち強風

わら一本の革命

 この言葉の発するメッセージは、海や空、そして大地を包んで、一つの哲学や宗教となって現代に届く。
 
 小生が取り組む「自然農」の世界観を凝縮して濾過して昇華せられたもの、あるいは原点が、福岡正信氏の放つ「自然農法」である。「何もしない」が出発点であり結論であり手段であり、無耕、無肥料、無農薬、無除草を原則とする、自然の道、無知・無為の道。小生は、この大いなる哲学に魅せられながらも自身の内側には取り入れきれず、尊敬を持ちながらもそこまでは徹せられないのである。そしてまだ、よく解っていないのである。
 自分の理解の少なさをひけらかしたくはないのでこの辺でやめておきたいが、川口由一氏を中心に広めてこられた「自然農」は、作物をできるだけ容易に栽培することを結果的な目的としたもので、いわば福岡「自然農法」をソフトランディングかつ、一般化させた見事な手法だと認識している。
 
 かくして書物や写真、映像の中で見聞したのみの福岡「自然農法」ではあったが、先日ついに、そのお弟子さんの実践の場を訪れる機会を得ることができた。百聞は一見に如かずなのである。そして、言うは易く行なうは難しなのである。畝作りや草刈り、苗作りなどを超えて実践される畑の姿。生中継の自然農法。その初対面が楽しくて楽しくて、身を切るような春雨の中、我を忘れて見てまわった。

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雑草とおぼしき草の中に、


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タアサイや水菜が可愛らしく育ち


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ゴボウの種が実を結び、大根が見事に背を伸ばす




 疑問、原点、工夫、混乱、発見、様々な煩悩を自分の中に種蒔きをして、見学した畑を後にした。実践されている方と今後とも連絡をお取りしながら、是非とも観察させていただきたい。


 Y田さん、ご紹介ありがとうございました。 
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2006年11月07日

visitor from UK

長月十七日 晴れ

 朝から、ポケット辞書を尻に挟んで田畑に向かった。耕す、化学肥料、昆虫、雑草、農薬、情けないほど英単語が出てこない。自然農は、shizen-nouとそのまま話すことにした。ええい、予習完了。

 今日は、農園のプレーヤーSちゃんが、友人のレズリーを連れて遊びに来てくれた。イギリスから観光で日本に来て、貴重な十日間の一日を自然農の農園を見に来てくれるのだから、存分に楽しんでもらわなければならんのだ。

 大学を卒業して6年というのは言い訳にしかならないが、農学を英語で読んだこともない小生に、自然農の真髄を伝えきるのは無理という話。だが耕さないこと、虫も草も敵としないこと、肥料も農薬も使わないこと、そして何よりも、自然農の田畑がかもしだす生命感が伝わればそれでよいのだと思う。それは、小生の足らない言葉ではなく、分蘗豊かな稲株を刈り、雑草を掻き分けて種まきをし、柔らかい土の中からサツマイモを手で掘り出すことで十分に伝わったのではないかな。草と虫とともに育つ大根、ゴボウ、サトイモたちが、自ずから語りかけてくれたのではないかな。

 初めての海外からのお客さんということで実は少々気負いすぎていたのは否めなかったが、レズリーのフランクさに助けられて、結局はいつもと同じようにマイペースで案内することができた。もちろん有能な(否、完璧な)通訳がいたおかげではありますが。決して自然農を求めて来たわけでなく、日本でのユニークな農体験として来たイギリスの女性を、特別の目的を持って招くわけでもなく、なかなか面白い取り組みだろうとちょっとだけ胸を張って招く。「わたしの庭の野菜たちもshizen-nouで育てられるかな?」という彼女の言葉が、何よりの喜びなのかもしれない。

 つくし農園の多角的経営方針のひとつに、海外交流も付け加えることに、、、なるか??

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Big thanks to S-chan, and nice to see you Leslie! Hasta pronto!



※自然農の英訳について
 
 EICネット(environmental information & communication network)では、自然農は「natural farming」として訳されています。もちろんこれで十分だと思っていますが、色々な含みもあることを承知で今日は「shizen-nou」とそのまま伝えることにしました。特に他意はありません。
 
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2006年08月25日

アンテナ

閏七月二日 晴れ

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神丹穂の出穂



 水田の出穂がホツホツとあらわれだした頃、つくし農園のプレーヤーさんの縁でまたひとり、新たな友人「ゆうさん」が遊びに来た。9月からマクロビオティックの勉強の為に渡米されるというゆうさん。前日に同じくつくば市の有機農業家の方にお会いし、つくし農園への訪問となった。

 いつのことでもそうだが、見学者を迎えるのは緊張ものである。自分の取り組みがいったい他者にどう映るのか、小心者はなにかと気も漫ろになる。自然農の様子が魅力的に映ることを目指して、これからも精進精進なのである。

 昼前に同行された有機農のご夫婦もご一緒に田畑を紹介し、ゆうさんとはランチを取りながら談笑。自然農とマクロビオティックの近しい関係性に思いをめぐらせる楽しい会談となりました。こうして何気のない日々に少しずつ広がりをみせる自分のアンテナに不思議な感触を覚えた一日。


楽しいマクロビオティック生活…ゆうさんのマクロビBlog


マクロビオティック…最近耳にするマクロビについての「いろは」はこちらから。
               (マクロビについては他にも検索すればズラリ!)
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2006年07月05日

主(ぬし)たち

水無月十日 曇りのち雨

 とにかく自然農を日常において生活していると、出会いにはこと欠かない。人間もさることながら、やはりメインは動植物となる。つくばに移って4ヶ月になるが、5年以上放置されてたという水田エリアには、主(ぬし)となって生活していたモノたちが、田植え前に草刈りを進めるごとに「せっかく居心地のいい場所を邪魔しやがって」と言わんばかりに挨拶に現われる。

 鳥たちはその羽で容易く飛びたち住まいを移していくが、そうはいかないモノたちもいる。蛇、ドジョウ、カエル、イモムシ、水田エリアの定番の彼らであるが、ここ最近で一番驚いたのが、彼だった。

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 写真を↑クリック↑して真上からの姿もどうぞ。

 
 現在、捕獲して紐で括って生態調査中。どうやら雑草ジャングルがお気に入りのよう。一番大きいこやつは、甲羅の大きさで文庫本ほどであり、手にとるとギョッとするほど大きい。その他にも小型サイズが2匹以上見つかっており、家族なのか恋人なのかはともかく、生活をしていることは間違いないらしい。農薬使って、耕運機で耕して、雑草一本ない水田で、果たして彼らが生活し得るだろうか。こうした出会いが増えるたびに、自然農の懐の深さをまた知ることになる。

 ただ今の、彼の呼び名は亀吉君。現在愛称募集中。
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2006年07月03日

収穫の先に

水無月八日 曇り

 畑の中で一番早く、インゲン豆が実をつけだしている。インゲン豆は育てるのはなかなか簡単で、自然農でも良く実をつけやすい野菜のひとつである。場所があると、ついつい種を蒔いてしまうこともしばしば。とはいえ小生、インゲン豆をおいしく食べる料理をあまり知らず、味噌汁や茹でて胡麻和えなどバリエーションが少なく、採れたはいいがはてどうしたものかと困る野菜のひとつでもある。


 ところで、田畑から歩いて数分のごく近所に(つまりは家から数分であるが)、素敵なくつろぎ空間がオープンした。フランスの農家レストランで経験を詰まれた永野さんご夫婦が営む農園カフェ「ピクニック」。地場の旬の素材を使ったランチボックスやサンドイッチなどをメインに、ケーキやデザート類も揃えており、開放的なオープンテラスに腰掛けて食べていると、心地よさ満点の休息時間をとることができる。「つくし農園」でも小生が多分にお世話になっている「ルーラル吉瀬」の一角、ブルーベリー園の入り口にあってベリー園の受け付け業務も兼ねて営業されており、ブルーベリーを使ったデザート類も嬉しい。

 オープン前に幾度か顔を合わせたりした縁で、自然農のことや農家レストランのことなど立ち話を交わす機会もあり、今後も仲良くさせていただきたいと(勝手に)期待させていただいています。週末、オープン祝いを兼ねて収穫したばかりインゲン豆をお持ちすると笑顔いっぱいで喜んでいただき、「早速明日のメニューに使いますね」と嬉しいお返事が返ってきた。翌日、舌なめずりをしてサンドイッチセットを注文すると、サイドメニューの一品に、我が農園のインゲン豆が見事に居座っておりました。

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 家に持ち帰って、ついつい撮影会。豚のしょうが焼きバーガーに、サツマイモのサラダ、そしてインゲンと玉葱のトマト煮。味の美味しさは言うまでもなく、こうして素晴らしい料理となって生まれ変わる喜びに、しばし興奮さめやらず。

 自分一人の消費で終わることなく、その次の喜びにつながる自然農へ。これからのテーマを膨らませてくれる、素敵な出会いとなった「ピクニック」さんに大感謝。
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2006年01月09日

いざ出陣

師走八日 晴れ

 東京に出たり、部屋に引きこもってたり、のんびりとした連休を過ごした。自分の成人式を思い出してみたが、確かな記憶は残っていなかった。当時の自分は何を思い、何を感じていたのか。年を経て醗酵を重ねた今、あの頃からは全く考えもしない自分がここにいる。

 さて、ここ埼玉県北の江南町から、この春を目標に、古巣「つくば市」へ移動する。

 つくば市は、学生時代に5年を過ごした土地である。昨年8月につくばエクスプレスが開通し、東京からのアクセスが今まで以上によくなったと共に、従来の研究学園都市というイメージから、新しい田園都市生活スタイルというイメージへと変わりつつある。その田園都市生活スタイルという得体の知れない雰囲気と、自然農のある生活スタイルをマッチングさせて「つくば」のまちに何かしら貢献できないかという試み。

 その試みに向けて、新しくBlogをオープンすることにしました。

 「つくば“自然農”スタイル 開拓史」

 詳しい内容は、実際に遊びにきてのぞいてみてください。もちろんまだまだこれからなのです。ドキドキドキドキ。
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2005年11月13日

午後の訪問

神無月十二日 晴れ@つくば  

 前日、大学に遊びに帰った。学部の後輩、同輩、先輩諸氏と体を動かし、肝臓を痛めつける。久しぶりの筋肉疲労と、久しぶりの一気飲み、毎回思うけどやめられんのう。

 翌日、酔いつぶれた末に友人宅の暖かいベッドの上で昼を迎えていた。つくばのこの時期は、毎年変わらずキャンパスを紅葉が取り囲み、誰もが秋の深まりを五感で感じることができる。今年もよろしく色づいており、用もないのに校内にハンドルを切ってしまう。

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 紅葉のシャワーに満足した午後、雑誌でみかけて気になっていた、自然に優しくおいしく取り組むお店等をめぐってみた。

 一軒目は「ルーラル吉瀬」。代表の根本さんにお会いして、つくばでの取り組みを伺うことができた。グリーンツーリズムって一言では表せないけどつくばの農的資源と都市的住民が交流していくことに面白さを感じているというお話は、とても素直に耳を傾けることができた。農業、食糧生産、そういううくくりではない、「人」と「農」のつながり。別段真新しいわけでもないだろうけど、第二の故郷と思っている場所で、こういった取り組みが広まっていくことってなんだか嬉しいんだな。これからも色々勉強させていただきたい、そんな場所との出会いだった。

 ルーラルの施設を案内していただいて遭遇したのが、「おうち展 by kise_renaissance 」。吉瀬地域に残っていた古民家を、楽しみながら再生していこうというプロジェクト。紹介してもらったメンバーは、筑波大学在籍の学生さんたちであり、身の丈にあった参加の仕方で過程を楽しむというスタンス、力の抜け方が、好印象でした。大掃除で出てきた年代物の古道具、民具たちは、「骨董品」などという肩書きを与えられることなくなんとなしに欲しがる人たちの手にゆだねられてゆく。今度、農具の「出土」があったら、是非とも財布を持って駆けつけたいとついついよだれが垂れる始末。

 日が落ちてお腹が空きだした頃、車を西に飛ばし、菜食レストラン「りっつん」へ足を運んだ。HPから引用すると、『りっつんのお料理は、魚介類、肉、卵、乳製品など動物性タンパク質をまったく使わない、雑穀・野菜・海藻・乾物・豆類を使った栄養バランスのとれたお料理です。』 楽しみに訪問していただいた初メニューは、休日にお得な「ホリデーメニュー」。玄米ごはんからオカズ、スープ、スイーツまで、全てが美味しさ工夫の料理。これこれ、これが食いたかったという満足の内容でした。そろそろ、自分でもこの辺の料理作りたいよなあ。これもまた、ありがたい出会い。つくばもオモロクなってきましたな。
 

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やっぱ秋はええねえ。
 
posted by 学 at 23:00| Comment(4) | TrackBack(1) | 新しき出会い | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年10月18日

優しい色

長月五日 晴れ
 
 秋草の いのちをうつす 草木染め

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 先日の丸太取りで出会った陶芸家、森下彰太さんの紹介で、染織家の佐々木悦子さんに会った。丸ヶ崎の田んぼに程近い住宅地に自宅兼工房を構える素敵な女性。全くの素人である小生の訪問を気軽に受け入れてくれて、さっぱりと小気味良くご自分のスタイルと草木染のいろはをお話していただく内に、いつの間にか彼女のファンになってしまっていた。彼女の染めた糸や織物を見せてもらって、ついつい撮影までさせてもらった。バルコニーに無造作に並べて転がしただけで絵になる染められし者達。シャッターを切るだけでこんなに主張が伝わってきたのも、あまり記憶にない。うつした写真全てに失敗がない。なんなんだこの引力は。「そのへんの草とか木とか、全部染めてみたくなるわよ♪」とからかう佐々木さんの言葉がウソではないことは、彼女の笑顔と作品たちがしっかりと主張していた。

 この出会いを次に生かす機会を、次回のアワダチ倶楽部にと考えている。まだ部員には伝えていないが、愛すべきセイタカが見事に花を咲かせる今、その雄姿を称えて手元に残す方法はないかと考えた末の「草木染め」。気軽に手軽に思いついたアイデアが、ひょんな出会いももたらしてくれる。毎日が「自然農」の醍醐味。



※佐々木悦子さんの作品展紹介

 ▼『土の味、糸の味』 …栃木県益子市「ギャラリーねこぐるま」にて
   2004年10月27日(水)〜11月21日(日)
 
 ▼『染め・織り布展』 …伊豆高原「ギャラリーぶなの木」にて
   2004年11月5日(金)〜24日(水)
posted by 学 at 17:45| Comment(2) | TrackBack(0) | 新しき出会い | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする