注)記事の日付は太陰暦を用いております

2023年03月04日

花粉症と踊ろう

如月十三日 晴れ

 三寒四温で零下5度以下の朝と日中15度を行き来する大子町にも、春はいそいそと育ってきている。

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<次男を的ちゃんが乗せて走る!>


 一昨日、昨日、今日と、日本に黄色き春の恵みが飛来しているらしく、元・重度の花粉症キャリアの私は、なかなか楽しみの深い三日を過ごしている。一昨日、鼻水だらだら&クシャミ連発に負けた一日。昨日、くしゃみ鼻水はコントロール下だが、目のかゆみとぼんやり感は継続。そして今日、症状ゼロではないが、花粉症としてのツラサ・苦しさは限りなく無く、快調。これ全て、脳の中の認識が変わっただけの変化である。

 大前提として、11歳から40歳くらいまで、1月から4月はマスク必須の日常。鼻水、目のかゆみ、クシャミ、頭のぼんやり感、花粉への恐怖心、に心から苦しめられてきた。受験シーズンの頃は、薬も治療もフル活用して、息も絶え絶えに乗り越えたことを覚えている。(受験をことごとく失敗し、母校に辛うじて救われたことは全て花粉のせいにしています(笑)。)自然農を20代半ばから始めた後も、2月の田畑の準備、3月のジャガイモ植え、4月の作業ラッシュを、防塵マスク、花粉防止ゴーグル、アイボン、鼻うがい、○○茶(流行りの効能茶)と、まるで戦時下のように必死で乗り越えていた。体験農園を始業してからは、参加者の皆さんとお話しする時だけマスクをずらしていたことも、今となっては良き思い出。

 さて、その後、今から8年前にマインドボディヒーリング(サーノ博士のTMS理論をベースとした心身相関メカニズムに基づいた、症状改善プログラム)を始めてから、ノーマスクどころかゼロ対策での春満喫の日々を送るようになり、人様にその体験を踏まえて伝えてきた。

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<8年前は俺が次女を乗せて♪>



 結論から言うと、

 ●花粉症は、薬なしで改善する
 ●ただ、症状をゼロにすることが目的ではない
 ●症状がなぜ出てるのかを理解して、自分なりにどうそれを乗りこなすか
 ●結果、花粉に左右される苦しみが激減する

 そのことを、改めて再認識した日々であった。

 これらの三日間のあれやこれやを、自然体研究所メンバーの的ちゃんや、古武術百姓の会に参加してくださったOさんと話し、意見交換し、さらに理解と実践を重ねての今日の現時点での到達点。

『どんだけ花粉飛んでても、症状の苦しさとは関係ない。花粉に反応する自分を受け入れ、その反応の理由が無意識下のストレス感情であることに気づき、抵抗せず、観察し、待つ。ただそれだけで、クシャミの連発も、鼻水地獄も、掻き毟りたくなる目のかゆみも、遠く薄れていく。』


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 <3人とも花粉症、杉の木の下でノーマスク談笑♪>



さああなたも、こっちにおいでよ〜♪

※2024年1月時点情報※
今年の1月〜3月にかけて、集中開催を予定しております。
Facebookの自然体研究所ページをご参照ください!
※※※※※※※※※※

蛇足ながら、過去(2006年)の私はこんな記事を書いてました♪(わかい!!)
↓ ↓ ↓
【憎い奴】(毎日が自然農より)
 ⇒ http://104.seesaa.net/article/13530845.html


 

最後に、サーノ博士の書籍の一部を引用(加筆・修正あり)します。

==「サーノ博士のヒーリング・バック・ペイン」より=====

アレルギー疾患は心が原因があって発症したものがあると考えている。そういうと、いつも同じ返事が返ってくる。「まさか。花粉症の原因は、花粉やほこり、カビじゃありませんか。緊張が原因で起こるわけがありません」しかし、花粉の飛び散る原っぱに10人が10人ともくしゃみをしはじめるわけではない。アレルギーのあるものだけがくしゃみをする。ではアレルギーか、アレルギーでないかの違いは何だろう?前者の場合、緊張の影響、つまり本書のテーマである抑圧された感情の影響で、免疫系が過剰反応しているのだ。この事実は、患者を治療していると、ときどきどころか、頻繁に確認できる。花粉症はTMS(心身性症候群)であり、他の症状(腰痛や頭痛など)と同じ方法で消すことができるということを教育プログラムで教えられている患者の場合、本当に花粉症も消えてしまう。

ある方がグループミーティングで報告した。十七年間、秋になると花粉症で苦しんだのに、今年は平気だったという。「教えられたことをしっかり頭に入れておいたのです。本当に奇跡かと思いました。この秋には全く花粉症の気配もなかったのですから」

わたし(サーノ博士)も、ずっと以前から猫アレルギーがある。猫がいるかどうか知らないまま、よその家に入り、目がかゆくなりはじめるときがある。たいてい何も考えないで目をこすってしまうのだが、そのうち、子猫が部屋に入ってきたりすると、「なんだ、目がかゆいのはこのせいか」と思う。そして、かゆみは消える。なぜこうなるかというと、わたしには自分のアレルギー性鼻炎と結膜炎が、心に緊張が生じたせいであるとわかっているからだ。なぜそういう症状が起きるのかわかっていれば、症状を起こす意味がなくなるために、症状は消えるのだ。』

=========


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2020年10月06日

ぎっくり来たりて、ぎっくり去る

葉月廿日 晴れ

2020年2月の記事で、「ぎっくり腰」にすんでのところでなりかけてならなかったドキュメンタリーをお届けしたが、今回は、残念ながら発症してしまい、その後の回復までの経過の全てをお送りいたします。

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《天高く 馬肥ゆる秋 ですね》



<前兆、そして一日目>

 2020年10月1日、木曜日の夜。腰に違和感を感じて、そのまま何もせず。

 翌日、金曜日。終日仕事(会議、散策、デスクワーク)をこなし、日中は違和感を忘れるほどだった。ただ念のため、デスクワークの合間に、無意識の抑圧感情にフォーカスする「イヤ!チェック(ストレスケアのワーク)」を行ったが、さして効果は感じられなかった。

 それでもその夜は、見て見ぬふりをした過ごした。この痛みに覚えはある。マインドボディヒーリングの勉強会で毎度説明する部位、いつものあそこ、腰の上部10p程の背骨の左側。いつものその場所に、久しぶりに訪れた、鈍くて重い、きりきりとした刺激感。そう、それは明らかに腰痛のサインだった。にもかかわらず、私は行動しなかった。ストレスケアも日中にした、大丈夫、明日になれば消えている、と。過信はしていなかった、と言えば嘘になるだろうか。今思えばここが、引き返せる最後のチャンスだったのに。


<二日目>

 明けて土曜の朝、コトは起きてしまった。絶対に会いたくなかった、久しぶりにやってきた、魔女の一撃。私は数年ぶりに、本格的なぎっくり腰に襲われてしまっていた。立てない、動けない、ただただ、痛い。「朝起きる」という選択肢は、その瞬間に、消え失せてしまっていた。

 そんな時に限って、土曜の午前と日曜の午前には、森の中でのボランティア作業。さらに控えるは、土曜の午後の、マインドボディヒーリング講座(オンライン)。絶対に身体を動かさなければならない用事と、心で身体を治癒する内容を他人に伝える時間のコンボを前に、起き抜けに布団で動けなくなった私は、ただただうずくまるしかなかった。

 すぐさま、塞ぎ込みたい頭を振り動かす。治し方はわかってる。過去の実績を思い出し、布団の中で神にもすがる思いで、心身治癒に取り組む。TMS(心身性症候群)のメカニズムをあらゆる側面から思い出し、「身体(ここでは腰)に異常があるわけではない」「無意識に抑圧されたナマ感情が溜まりに溜まって症状が起きている」。はっきりと、自信をもって、脳に語りかける。

 同時に、いったい無意識に抑圧してしまっていた自分の感情は何だったかに心を向ける。「あれにこれにそれにあれ、これもそう、あれもそう、きっとそれだって違いない、やだやだやだやだ、いやなことばっかりだー」と指折り数えてイヤ!と数え上げていく。紙に書きたいところだが、布団から出るには身体を動かさなければならない。それはできない。痛い! 自分にできることはした、あとは数分、待ってみよう。

 そう。いつものように、心のケアが功を奏し、身体の痛みは存在理由を無くし、消えてゆく。



 ・・・はずだった。・・・絶対に、そうでなければ、ならないはずだった。


 しかし今回は、痛みが引いてくれることは、なかった。森に出かける時間が近づいても一向に腰の痛みは消えず、むしろ酷くなってさえいた。私は申し訳なさと、普段公言しているからこその恥ずかしさも加わった無念さを胸に、ボランティア作業への欠席を連絡するしかなかった。

 オンライン講座の休講も考えた。痛みを抱えたまま朝を過ごし何もかもやる気を失ってきていたが、一縷の望みが浮かんできた。そうだ、講義することで、痛みが消えるかもしれない! 過去にもそれは顕著だった。勉強会(講座)を開催する時に、自分に花粉症の症状が出てたり、頭痛が起きていたりすつこともあった。しかし、そうした症状は、講義後にきれいさっぱり治まってしまう。TMS理論を参加者に伝えているうちに、自分の無意識の奥底の理解が深まる上に、一緒にストレスチェックも行うことで、心身治癒が自然に行われるからだ。
 
 であるなら、やるべきことは一つ。なんとしてでも、オンライン講座を開講するのだ。歩けない身体をなんとか動かし、妻に全面的に準備に協力してもらい、ぎっくり腰でもなんとか講義可能な環境を用意した。思いはひとつ、講義後の全快、を一心に願って。


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《自然農の畑の大根 草の中で育ってます》


 少人数ながらも、いつも通り、マインドボディヒーリング講座は楽しく進めることができた。講義中にも腰の痛みは存在感を放っていたが、きっと、良くなる。ほら、参加者の表情も晴れてきた。TMS理論は、みんなの痛み、症状を和らげてくれる。講義後の感想も、嬉しいものだった。よし、終わった。さあ、腰は、どうなってるかな。

 そう。いつものように。自分の脳が心身治癒のメカニズムを再認識して、痛みが消えてゆく。
 
 はずだった。絶対に、そうでなければ、ならないはずだった。



 ・・・しかし、だめだった。晴れやかな心とは逆に、身体は、痛みにうずくまる一方だった。

 笑ってもみた。子どもを寝かしつけ、インターネットで爆笑動画や、オンデマンドのバラエティ番組を見続けてみた。面白かったし、笑いもした。でも。だめだった。笑いに包まれて布団に入って、目覚めを期待した。


<三日目>

 しかし起きた頭へ届く第一報は、腰の激しい痛みだった。こうして日曜のボランティア作業も、無念の欠席を選ばざるをえなかった。

 もう、どうでもよくなってきた。ダンゴムシみたいに床を這いずり回り、子どもたちが、笑ってくれていた。
 土日の身体を動かす用事がすべてキャンセルになって、もう、いろいろ諦めてきた。長女が焼いてくれたパンケーキと妻と一緒に入れたインスタントコーヒーを、縁側で楽しんだ。美味かったし、この時間の緩やかさに、感謝の気持ちが湧いてきた。うん、身体を休めることって、悪くない。

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《今年初めてチャレンジした常陸秋蕎麦が開花中♪》


<四日目>

 月曜日。まだ強く痛むが、仕方なしに通常の仕事に戻る。慎重に車に乗り込み、腰のひねりや足の上げ下ろしに気を付ける。姿勢によって、足の動かし方によって、鈍い痛みが走る。しかし不思議なことに、全快には程遠いのだが、「ああもう、治癒のラインに乗ってる」と実感が湧いてくる。これ以上、強くなる不安がサラサラないし、長続きする予感が完全に消えた。(このあたりは、マインドボディヒーリングの実践者にはわかってもらえる感覚かもしれない。)

 また、日中に明確な変化の一つに気付く。痛みの箇所が、腰骨上右側3pに移動していた(発症当時は、腰骨上左側10p)。構造的な疾患ではなくTMS(心身性症候群)だという根拠がまた一つ上塗りされた。(※腰の骨や神経などの異常や損傷が原因であれば痛みの箇所の移動は説明がつかない。)
 そして夜、さらに気分を一変させようと、車を走らせ、暴飲暴食ツアーに飛び出した。健康とか自然派とかを全く無視して、目についたモノを食べまくる。普段はバカバカしくてもったいなくてやらない行動を、あえてやってみる。気持ち悪くなる直前まで、思考を外して食べまくってみた。

 深夜に帰宅し、繕い物をしている妻に、留守を詫びて買って来たプリンと共にコーヒーを淹れる。互いに読みたい本を読んで、面白い個所を紹介しあって、夜更かしして、睡眠。気付けば、私の左腰から右腰にトレードした痛みは、ほとんど存在感を、消しつつあった。


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《今が旬!の枝豆が神々しい》


<五日目>

 火曜日。存在はある。右腰に、いる。勤務中のデスクワークはもとより、出勤前の畑での草刈りや帰宅後の種まきでの、前かがみ、屈伸、前屈、腰の曲げ伸ばし、動作の度にピリリとした違和感はあるものの、動作中に気にかけることは殆どなくなった。時々患部が、「僕まだいるよー。忘れないで―。」と主張する。しかしそのたびに、「もうだいじょうぶ。忘れてないし、ちゃんと気づいてるから。治っていいよ。」となだめる。

 完全に消えたわけじゃない。

 だけど、腰に違和感を感じてから5日、ぎっくり腰が発症してから3日、私は「腰への恐怖」から完全に抜け出した。動かすことも、走ることも、捻ることも、もう大丈夫。 ・・・いや違う! 三転倒立と鋤のポーズ(ヨガ)はちょっと怖がってることに気付いた(笑)。そうだ、何事もすべてすぐにウマくいくことはない。痛みも、存在はしている。ただ、このままスーッと消えていくことだけは知っている。血を流した傷がかさぶたとなりはがれていくように。風邪をひいて熱を出して、やがて熱が下がっていくように。

 6年前は、5日経ってもやっとのことで車の座席に座る程度で、畑になんて全く出られなかった。腰にサポーターを巻き、恐る恐る立ち、座り、過ごしていた。
 それが今や、腰のサポーターも、痛み止めも、整体も、マッサージも、なーーーーんにもしてない。妻と子どもが、寝っ転がっている自分に、モミモミしてくれたくらい♪ 

 このまま、きっと、あと数日は、存在は残る。でも、怖くない。自分の腰は、どこも悪くない。心が、自分を休ませるために起こしてくれた、最善のサインだったのだから。
 
 きっとまた、どこかで再会することもあるだろう。いや、もしかしたら今回が、最後の別れかもしれない。そう、どっちでもいいのだ。病は心から、なんだから。常に心にフォーカスして、暮らしていけばそれでいい。

 このことに気付かせてくれて、ありがとう。
 

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《大地に、天に、心身に、感謝》
 


<まとめ>

 ぎっくり腰になる直前に回避した2月のレポートとはまた違い、今回は、実践として役に立つような内容にはならなかった。ただ、ぎっくり腰に代表されるような身体に起こる急性の疾患(そういえば9月末には、全身に激しい蕁麻疹が発生して、それも4日で寛解しました♪)に襲われても、マインドボディヒーリングを体得していれば恐れることはない、ということの一端が伝えられたのではないかな。


 オンラインでも、オフラインでも、畑でも、森でも、いつでもどこでも話せるから、いつでもご連絡くださいませ。


★マインドボディヒーリング(心身治癒法)は、『身体と心の自然体研究所』の中で詳しく解説しています。

★妻も、色々な持病に対処してきたので、こちらも合わせてご覧ください。⇒『雑草屋の嫁日記』



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《裏山で木登り この眺めが好き》


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2020年07月17日

笑う門には

閏皐月廿六日 曇り

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 なんだか不思議と言えば不思議な一日だった。

 あれはもう、2年も前のことだ。

 マインドボディヒーリング、心身治癒法という名で、「潜在意識のストレスに注意を寄せることで身体の症状を変化させる」活動を行っていた身でありながら、そのころの2週間ほどは、腰痛に苦しんでいた。アメリカのジョン・E・サーノ博士の理論は、実際私のぎっくり腰を何度も治癒し、花粉症、片頭痛、など片手では収まりきらない諸症状を劇的に改善させてくれた。その身でありながらの、なかなかしぶとい、ここ数日の強めの腰痛に心身は結構な悲鳴を上げていた。「なんで治らんの?今までの取り組みは間違ってたの?なぜ消えないの?」と。

 腰痛があらわれたのは、2018年春、長年住み慣れたつくば市からの移動(文化的サバイバルバケーション。詳細は「動くよ」を参照)を決定するかしないかの時期である。当然、慣れ親しんだ町からの移動、引っ越しに伴う荷物の整理、諸業務の調整、タイトなスケジュールに、意識的にも無意識的にもストレスは顕在していた。さらに日々の家族とのやり取り(上手くいくことも上手くいかないことも当然あるわけで)、そして一向に上向かない身体の状態もプラスされたネガティブ感情は、習慣化したストレスマネジメントでは太刀打ちできないほど膨らんでおり、私の腰は、治る気配が見当たらなかった。

 腰を痛めた期間中、自然体研究所のイベントとして人様に「マインドボディヒーリング」の講義をしたのも2回。そこではどちらも正直に自分の現況を伝え、苦笑いしながら、参加者とともに改善を心から願ったりもした。結果、話すことで自分の認識が深まり、わずかに快方に向かうのだが、しかし翌日にはさらに痛みをますのであった。それでも引っ越し準備は続き、妻とも腰への対処を相談しながら、はてさてどうしたものかという数日が続いたのだった。

 
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 <大子町の清流で、川遊び@昨年>


 そんな中の、とある日の、外出した帰宅後の夕飯前。 
 腰痛は、ほぼほぼ、きれいさっぱり、姿を消していたのだった。

 「あれ?この姿勢は? お?この前かがみも? どこまで大丈夫なんだ? え?痛くないの?」

 ほんの数時間前まで、「痛いなー。これいつまで続くんだー、昨日より痛み増してないか?」と嘆き悲しんでいた感覚が、気づけば嘘のように消えている。
 
 帰宅して、着替え、やっぱり痛みがないことを確信した私は、「あれだけ自分でマインドボディヒーリングしてたのにダメで、今回のストレスには参ったと思ってたのに、驚きの展開!」と、感動と共に、少々興奮気味で妻に話しかけていた。と同時に、自称「自然体研究家」として今回のこの変化を、冷静に考えてみることにした。

 なぜ、私の腰は、痛みを収めたのか。別の言い方をすれば、心はなぜ、もう痛みを出さなくていいと、判断したのか。おのずと答えは、痛みが治まる前と後の間の、私の過ごし方に隠れている。

 その日の午後。土浦保健所で開催されていた、「ひきこもり当事者を家族にもつ親御さんの会」に参加。ひきこもり大学茨城の末端スタッフとして、あるいは、ひきこもり当事者限定の対話イベント「新月カフェ」の進行役としとして、縁があってちょくちょく顔を出させてもらっている会。そこで私は、自分はひきこもり歴なしの素人のくせに、悩めるお母さまたちと、悩み、笑い、雑談した。自分でもこれはなかなか的を得てそうだなと自画自賛できそうな提案もできたりしたことや、最初は眉間に皺をよせてテーブルを囲んでいた方々が終わりのころは表情がほぐれて笑顔も見られたことで、なんだかとても嬉しかった。数週間ぶりにお会いした元当事者の友達の顔も元気そうで、それも嬉しかったことをよく覚えている。

 会が終了し、いつものごとく、懇親タイムとしてファミレスに場所を移した。その日は珍しいことに、会の代表のお母さんであるご婦人も参加してくださった。話好きのお母さんのハートフルな雰囲気もあって、私はいつものように軽口を叩き、レベルの数段落ちる毒蝮三太夫のような振る舞いで冗談を言ったり自虐を言ったりして、和やかな時間が過ぎていった。自意識過剰ではあるが、皆の笑いもとった自信もあった。

 この出来事の中に、いったい何が私の腰痛が消える要素があるだろうか。

 それは、親の会で感じた、「手ごたえ感」だろうか。普段、自営業ではなかなか他人に価値を提供できているかどうか自覚しにくいという、無意識的な自己否定のストレスが、その日の手ごたえ感で消えたのだろうか。
 あるいはファミレスでの、軽妙に笑いをとれた会話での、他人を喜ばせることができたかもしれないという達成感が、自分の中の微妙な劣等感を払拭してくれたのだろうか。
 はたまた、雑談中にでた、私自身の中学時代にいじめを受けたことの軽い告白が、無意識のトラウマを解きほぐしてくれたのだろうか。

 そこまで考えて、妻が、助け舟をだしてくれた。
 「いっぱい笑えたからじゃない?」

 え? 笑い?

 そう、そうか!それだ! 

 保健所での親の会でも、そしてなによりファミレスでの、皆さんとの会話で、私は遠慮なしによく笑っていた。自分の話が的を得た気がしたのも確かに嬉しかったが、なによりも、くだらない妄想話やふとこぼれた本音話などで、皆さんと、不謹慎なくらい良く笑った。自分のイベントなどでの、難しい顔して話す、ストレスとは〜とか、自然体とは〜とか、心と体の相関関係とは〜とかいった(それはそれで大好きなんだけど)真面目に探究する時間ではなく、くっだらない馬鹿話をして、屈託なく笑った。子どもみたいに。両手を叩いたりして。

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<長女5歳の時。大人はなかなかこうは笑えない。>


 そしてそれが、確かに、私の腰の痛みを取り払ったのだった。きれいさっぱり、何事もなかったかのように。自分がいつも他人に提案してるストレスチェックでは届かなかった、その奥に手が届いたかのように。見事に、効果的に。

 馬鹿笑いした時間を過ごした後、私の腰痛はもう役目を果たし、元の通りの傷める前の腰に、あきれるほどの短時間で戻ったいた。近代医学的な処方、投薬、治療に、一切頼ることなく。あれほどまでに、苦しんでいた腰の痛みが、かげろうのように消える、この事実。

 「笑う」ことの効能。笑いが、心だけでなく体に直接好影響を及ぼす。子供みたいに笑う。馬鹿話を楽しむ。そのことは、講義の中で、余談として、あるいは副次的なサポートとして扱うことが多かった。なぜなら、それは、個人的な実感を得る機会が無かったからでもある。

 しかしこの体験を振り返って、心身治癒法の、さらなる進化を確信しつつある。

 「笑い」という行動は、人間という生物が、「安心感」や「充足感」や「幸福感」を脳に直接知らせる行動である。表情筋が笑顔になる時、ポジティブなバイブレーションで腹筋が鼓動する時、身体の中の様々な感覚器官が、「今は最高に安全で喜びに満ち溢れていて大丈夫な、時と場所にいる」と認識することは、脳にとっては何事にも代えが効かない、ストレスフリー状態なのではないだろうか。これは、身体側からのアプローチが心に作用を及ぼすという、心身相関のメカニズムに沿って考えれば極めてスムーズな理解も可能だ。

 深層心理のストレスへの自己認識(イヤチェック)だけでは拭いきれなかった、心の奥の詰まりを、「笑い」が、晴らしてくれた。そして同時に、治癒しきれなかった腰痛も、見事に晴らしてくれた。きっと、「ナマ感情の抑圧への気づき(イヤ!チェック)」と「思いっきり笑うこと」は、並立なんじゃないかな。どちらだけでも治癒するときは治癒する。でもどちらか一方ではダメな時、もう一方を実践してあげる。そんなアプローチが、現時点での到達点だ。
 
 だから、笑えないとダメ!とかではないから大丈夫。笑えなくてもいいんだけど、どうも治らんなーと思ったら、どっかの馬鹿笑いできる環境に身を置いて、心置きなく爆笑してみてください。そしたらその詰まりが、すこーんと抜けるときもきっとあるから。 

 いまだからこそ言っていいと思う。笑いは、マインドボディヒーリングの最強のパートナーなんだと。文字通り、笑う門には、福が来るのだ。

 症状や痛みに困ったら、無意識ストレスを見つめる習慣を身に着け、身体の芯から笑い転げよう。そんな単純なことで、病院フリー、症状フリーの人生が、手に入るかもよ。

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 ※実は心の底から泣くことも、症状改善と関係がある予測もあるし恐らくそうなのだが、実体験をもとにしてないので記事にするのはまたいつか。
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2020年02月24日

ぎっくり腰の治し方

如月一日 晴れ 於大子町

これは、人生何度目かの「ぎっくり腰」を発症してから、治癒に至るまでの、完全ドキュメンタリーである。

【途中、この枠の中でマインドボディヒーリングの解説を挟みながらお届けします。】



1.プロローグ

 令和二年二月某日、午前7時半ごろ。その日は曇りと晴れが混ざり、移植を待ち望む果樹の苗たちが、庭に根を下ろすのを今か今かと待ち望んでいるような、冬の朝だった。

 出勤前の定植作業を予定していたにもかかわらず、相変わらず寝坊を決め込み、布団から出たのはもう出勤まで余裕もない時間。妻の一押しで覚悟を決め、「30分で終わらせる!」と意気込んで支度にとりかかった。

 急ぎつつも順調に2本のプルーンの苗木を畑に移植し、次は3本目の苗に取り掛かる。少し大きめの、10kg程度の果樹の苗木を、時間も気になって、ちょっと無理のある体勢で持ち運んだ。植え穴に降ろして、根を包んでたネットを外しそうとしたが、根っこが引っかかってなかなか取れない。

 力任せにネットを引っ張り、反対の手で根っこを抑えておりゃ!と気合を入れた瞬間、仙骨から15〜20p上部、背骨を中心にして直径15pほどの範囲に、大激痛が走る。

 来た!!!?!!!!!
 ぎっくり腰!!?!!


2.腰の崩壊、そして奇跡への軌跡


 うめき声とともに、膝をつく。激烈な刺激とともに、猛烈な違和感が腰に襲い掛かる。数年ぶりの、奴との再会。間違いない、これは「ぎっくり腰」だ!

 間髪入れず、「来た!!」と確信して
「その手は食うかーーーーーーー!」と庭で一人、声をあげる。

【無意識の抑圧感情が引き起こすTMS(心身性症候群)への初期対応で最も重要な点は、「症状を身体の問題としてではなく、心の問題として認識すること」。それに最も効果的な行動が、自分の脳に真剣に話しかけることです。】


 そして即座に具体的に、思い当たる「無意識の抑圧感情(イヤ!)」にフォーカスしていく。

「違う違う違う違う!
 そうかー、今かー!やっぱそう来るかー
 だよなー、早起きしたくねーよなー
 ていうか出勤前に苗の植え替えって鬼かよ!
 ていうか出勤したくねーんだよ!
 仕事やりたくねーーー!
 行きたくない!
 なんなら苗だって植えたくない!
 だらだら朝寝てたい!
 昨日だってみやちゃんの誕生日頑張ったし!
 なんか疲れてるし!
 もうやだやだやだやだやだ!」

【具体的な、ストレスであっただろうことを、吐き出す。列挙する。当たってても当たってなくいてもいいから、とにかく、無意識から意識上に、浮かび上がらせる。重要なのは、脳に、「ネガティブ感情が溜まってたことに気付いてるぞ!」と無理やりにでも認識させること。】


 まだ腰の痛みは消えない。まだ痛い。しかしここで、次の一手を放つ。

「あー立つぞもう立つぞ!絶対大丈夫だし。
 痛さは脳のせいだし!腰じゃねーし!

 立つ!!!

 よーしOK!立てんじゃん。やっぱ立てんじゃん!
 いけるいける、やっぱなー。そうだよな。」

【マインドボディヒーリングで、無意識の抑圧感情に目を向けるとともに大切な行為が、「痛み(症状)に取り込まれずに、身体は大丈夫なんだと強く自覚すること」です。】


 ただ、一度発症した痛みは、余韻を残す。そしてその余韻は脳に揺さぶりをかける。

「ん?? 
 あー、まだちょっといてーなー。
 あれー、くそー。これやっぱなんかやっちゃったか??

 いやいやいやいや!違うから!
 なんだーこのやろー!絶対その手は食わねーーぞこのやろー!

 ほら、もう立ててるし!
 すぐにでも動けるし!

 うわ!なんかびりびりする!!いてー! 
 いやーでもこの激痛ぶりはなんかちょっと不安になるくらいいてーなー!
 ホントは腰やったか?マジか?やべーか?

 いやいやいやいや!絶対違う!
 腰は最強!こんな程度の苗で絶対やるわけないし、
 そもそも重いもの持って腰痛くなるなんて科学的じゃないし
 メカニズム的に発生しえないし!

 ていうか立ってるし!動けっぺ!

 よしよしよし動ける動ける。
 よっしゃやっぱり大丈夫じゃん。
 あー、まだちょっといてーなー。
 でも大丈夫じゃん。」

【症状は、脳が引き起こす「無害な状態」である。という言葉があります。サーノ博士が解き明かした腰の痛みのメカニズムは、「人間の身体はとても強くしなやか」であることを証明しました。痛みに負けることは、脳に負けることを意味しています。これはTMSとしての全ての症状に当てはまります。】


 この激痛が「無意識の抑圧感情」による脳の戦略(心を休ませるために身体に症状を引き起こす)によるものだと自覚した上で、さらに力強く、脳に話しかけ、畳み掛ける。そして、対話を重ねていく。

「なんだ―!何があったー!
 何を我慢してたー!

 いやそうじゃねーな。。。

 とりあえず全部我慢してるわー。
 イヤイヤやってること沢山あるわー。
 なんにもしたくねーわー。
 仕事も家事も育児もぜーーんぶめんどくさいわー!!!!
 やだやだやだやだず――――っと寝てたい!

 ね、だよね。
 そうだよね。
 そりゃ腰も痛くなるよね。

 もう大丈夫だよー。
 わかってるよー。
 最近気にしてなくてごめんねー。
 そうだよね。
 頑張ってたよね。

 大丈夫大丈夫。気づいたよー。
 腰の痛みはもういいよー。
 ありがとうー。ごめんねー。許してねー。愛してるよー。
 ありがとうー。ごめんねー。許してねー。愛してるよー。」

【何がストレスだったのか、ということへのフォーカスすることと同様に、もしかしたらそれ以上に、脳へ感謝する、脳をいたわることも大変重要です。脳は、痛み(や症状)を通して、心に相当の負担がかかっていることを教えてくれているのです。小松は個人的に「ホ・オポノポノ」の手法を便利なツールとして利用して、脳(つまり自分自身)へ愛を送るフレーズを唱えています。】


3.奇跡ではない、日常へ

 そして、これら一連の行動は、本当にすぐに効果を表す。ぎっくり腰を起こした自分に、奇跡が起きる。

「ねー。
 そろそろ動くかー。
 動くの怖がってっと余計痛くなるからなー。

 よーし、もう元の作業戻るぞー。
 しゃがむぞー。

 あーちょっとぴりぴりすんなー。
 怖いなー。でも大丈夫!!!!

 痛くなる必要はもう無くなったから!
 余韻の筋肉の緊張で血行不良で痛みが出てるから!

 深呼吸すっかー。
 酸素を腰に届けっか―。
 血流を送り込むか―。

 リラックス―。リラックス―。
 深呼吸ー。深呼吸―。

 はいOK〜。
 ちょっと痛くても大丈夫〜。
 あとは普通に作業に戻るよ〜。」

 
 ・・・ぎっくり腰が発症してここまで、きっと2〜3分。そしてその後すぐに3本目の移植作業に戻り、30分くらいかけて、予定通り10本の苗の植え替え作業を終わらせることができた。

 痛みの残像はまだ残っている。しかし、痛みに屈し、「ぎっくり腰」患者に陥り、これからの数週間、痛みと恐怖と悔しさに翻弄されるはずだった自分は、そこに居なかった。

 雷に打たれたように襲い掛かった腰の激痛。まぎれもない、ぎっくり腰。ともすれば、痛みに顔をゆがませ庭にうずくまりその後の数週間を棒に振る寸前まできていたが、自分には、マインドボディヒーリング(心身治癒)の心得が身についていた。

 やったことは、記述した数分間のアプローチだけ。庭で小声でもなく時々大声で、自分の芯に言い聞かすように。周りの目をほんのちょっと気にしながら。

 5年前のぎっくり腰よりももしかしたら激甚な腰の痛み。

 あの時は、立てるようになるまで12時間。車に座れるまで、まる2日。痛みから回復して作業ができるようになるまで、2週間。そしてその後も続く、腰の違和感に怯える日々。

 それが、数分で、もとの果樹の植え替え作業に復帰。ときどき残る腰の違和感の残像は、恐怖ではなく、戒めとして、心の片隅に残っている。しかし、日常生活として、腰からのサインが自分にとって全くの障害でないことに、喜びを感じずにいられない。

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4.モノローグ

 ぎっくり腰が、腰痛が、「腰の関節や骨の異常」って誰が言い出したんだろう?

 でも、わかる。
 この痛みは、絶対腰が物理的に障害を負ったとしか思えない。
 わかるよ。

 でも、心の「無意識の抑圧感情」にフォーカスして脳と対話しただけで、俺、治ったよ!
 みんなー!ホントだよ!!


 あれから数日が過ぎた。

 ぎっくり腰未遂の朝の後、全てを縁側のガラス戸越しに見ていた妻からは、「やってたねー♪ がんばったね♪」と委細を見守った上で、「いやだったのに苗作業終わったね♪ ありがとう♪」とねぎらってくれた。

 作業後、
 ・車を運転して
 ・出勤してデスクに座って数時間のPC作業に向かい
 ・時々プリントアウトした資料を取りにプリンターを行き来し
 ・同僚が重そうに持つ段ボールを代わりに手伝い

 などなど、ぎっくり腰を朝に患った人間には到底避けたくなるような行動を、気がついたらやって(できて)しまっている。ときどき、慎重に動かすことはあるけれども。(痛みが一瞬で消えるわけではない。特にぎっくり腰のように強烈な痛みを伴う症状は、数日間は余韻を残す。)もちろんその日以降も、腰の痛みを悲観するような事態には至っていない。整形外科も、痛み止めも、整体も、針治療も、マッサージも食事療法も、体操も、ヨガも、すなわち身体(腰、痛み)に直接フォーカスするようなことは、一切行っていない。

 ときどき、あまりの痛みの無さに「あ、そういえばあの日危なかったな―」と笑いながら思いだす。そして、先日TVで見かけた花粉症注意の報道に触発されて、持病(だった)花粉症の初期症状が身体に現れる。(花粉症などのアレルギー症状も、TMSのひとつに挙げられます。)

 そのたびに、心の内側で、「大丈夫大丈夫♪ もう気づいてるよ〜。花粉症じゃないよ〜。ストレス溜まってるね〜」と話しかける。それで数分後には、くしゃみも鼻水もない身体に戻っていく。この数年間そうだったように、そしてこれからも。妻も、家族も、そして、マインドボディヒーリングを共有できた人たちもきっと。

 これは、奇跡でも、怪しい宗教でも、疑わしい民間療法でもなんでもない。身体と心の相関関係を理解して、理論にそってアプローチすればだれでも可能な、マインドボディヒーリングの全てだ。

 サーノ博士をはじめ、心身相関、心身合一のプロセスへの理解のヒントを提供して下さったすべての先人たちに感謝して。
 
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マインドボディヒーリングって結局何よ?って思ったら、こちらへどうぞ。
http://blog.livedoor.jp/shizentai_labo/archives/1125388.html

出張講座の開催希望、募集してます。
http://blog.livedoor.jp/shizentai_labo/archives/22038357.html
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2019年01月30日

身体はすごいよ てやんでい

師走廿五日 曇り時々晴れ 於いすみ市

 なんかもう、お医者さんとか治療家さんに怒られても良い気がしてきた。だって、「心の声に耳を傾けて症状に話しかける」だけで、実際に症状が変化するんだもの。

 心身治癒法(マインドボディヒーリング)の勉強会・講義を、この1月〜2月に、ご縁もあって積極的に開催している。仕事ではなく、ボランタリーな趣味で。

 最近開催した方々から、こんな声が届いている。


「長年の悩みだった頭痛が受講してから一度も起きていなくなっています。頭痛のない状態ということが、こんなに快適なのだと実感しています。とにかく、からだとこころの両方に、即効性があり、不調が軽減されていることに驚いています。」

「症状がでたときに、前に比べて不安とか不快感とかマイナスな感情を持たなくなった、冷静に受け止めることができるようになったというのがよかったなと思っています。」

「私は長年の悩まされた頭痛から解放されつつあり、娘は洗い物がしんどいほどの手荒れが回復しつつあります。変化を観察するのがたのしいです。」


 

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 自分の最近で言えば、鼻がムズムズしだした時、関節が痛み始めた時、すかさず自分の無意識ストレス(ナマの感情の抑圧)を認識してあげて、もう大丈夫と脳に話しかける。すると面白いくらいに、5分10分かからずに、初期症状が治まっていく。風邪にもならず、鼻炎にもならず、膝痛にもならず、身体は落ち着いていく。


 学べば学ぶほど、実践すればするほど、伝えれば伝えるほど、身体の症状が、無意識下に抑圧されたストレスが原因で起こされていることを実感する。

 文明批評家のイヴァン・イリイチは著作の中でこう記している。

 『医学が治癒や苦痛や死といった重要な現象について語ることができるのは、化学分析が陶器の美術的価値について語ることができるのと同程度に過ぎない』


 局所的に症状を和らげる。激烈な症状を薬で抑える。身体の中でどんな反応が進行し影響を及ぼしあっているかを突き止める。他にも挙げられないくらい、多くの部分については、医学の進歩が貢献し、様々に効果を上げている。と同様に、心をケアして症状が実際に変化していくこの実践も、どんどん広がっていくといいのにね。

 身体って、すごいから(笑)!
 みんなが思ってる以上に、身体って頼もしいから!

 インフルエンザ?ノロ?腰痛?頭痛?花粉症? てやんでばーろーちきしょうめい!
 心が疲れてるって証拠だよこんちくしょう(笑)!


 自然農で実感している「自然の、植物の、微生物のメカニズムの崇高さ」と同様に、今はこの心身治癒で、「身体と心のメカニズムの素晴らしさ」に感動している。

 
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 2月、怒涛の5連続開催。500円からのドネーションで、医療費からおさらばする切符が手に入るかもよ♪ いや、医療費なんていうお金で解決できるちっぽけなことじゃなくて、それ以上に、病(やまい)全般からの安心、という宝物だね。その宝物を、もったいぶって売るつもりもないので、どんどんシェアしていきたいだけ。3月に妻の出産を迎えるため、それ以降は少しペースを下げざるをえないので、2月のうちにどうぞ来てくださいな。

 「腰痛や花粉症など、心を見つめて身体を整える実践ヒーリング」。つくばで3回、東京で1回、千葉(いすみ市)で1回。大盤振る舞いでお届けする予定です。寄ってらっしゃい見てらっしゃい〜♪


・2月2日(土)16:00〜19:00 @東京都稲城市
 出張マインドボディヒーリング講座

・2月4日(月)13:00〜16:30 @千葉県いすみ市
 マインドボディヒーリング(心身治癒法) in 道場

・2月5日(火)13:00〜18:00 @茨城県つくば市
 ひきこもりの為のマインドボディヒーリング(心身治癒法)勉強会

・2月15日(金)18:30〜22:00 @茨城県つくば市
 第32回 マインドボディヒーリング(心身治癒法)講座

・2月16日(土)10:00〜13:00 @茨城県つくば市
 ■女性限定■第33回 マインドボディヒーリング(心身治癒法)講座


 あーリンク貼るだけで疲れた(笑)。ま、楽しいからいいや。42歳にもなって、子どもも4人目出てくるのに、お金稼ぐこと全然考えてないけど、まあいいや〜。 それから、交通費+ドネーションで、全国どこでも行くから、声かけてくださいな。せっかく行くなら、講義+ゆっくり対話する時間も入れて、一日開催とかもできるからね。


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2017年08月18日

病フリーという生き方

水無月廿七日 曇り

 新しい試みをスタートして8ヶ月が過ぎた。

 さあ、また同じ道をたどるのか。いちから自然農を始めたように、何もないところから始めるのか。既定路線を進むことの心地よさと安心。生じ始めている心の根っこへの気づきと不安。人生のバランス、舵をどう切りたいのか。だから人生は面白い。

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 この8月。あれから三年が過ぎた。2014年の夏、人生二度目のぎっくり腰に倒れ、初めて心身治癒のメカニズムに触れたあの日。あの日から、私自身の、「病気」という言葉への概念が、180度回転した。病い、症状、痛み、苦しみは、ほとんど全てが「心」が原因で発生しており、心にアプローチするだけで、身体現象としての病状は消える。その日からの三年間、薬、病院、医者、外的治療、これらに全くと言っていいほど頼ることのない人生へ生まれ変わることになってしまった。

 病院的治療はもちろんのこと、食事も、運動も、呼吸も、姿勢も、気をかける必要はない。従来の医学的常識はほぼ必要としない。症状の原因は身体ではない。心が原因なのだ。健康という概念が、根本からひっくりかえってしまった。関節の痛み、部位の痛み、痒み、不快感、苦しみ、全て、身体に現れる症状は、心が原因で発症している。現代人は暮らしの中で、自分で気づくことができない無意識的な心の中にストレスをためてしまっている。心の奥底に溜まってしまったストレスが行き場を失い身体へ向かう結果、症状が生まれる。ゆえに、心に今どれだけ負担がかかっているか認識するだけで、症状は消える。

 スピリチュアルでも、民間療法でも、奇跡でもなんでもない。誰かに頼る必要もない。先生もいらない。心身相関のメカニズムを正しく理解し、自分の心との対話を(すっごいシンプルに)日常的にしていくだけ。実際自分は、サーノ博士(John E. sarno,M.D)の本を一冊、図書館から借りてきただけでぎっくり腰が治った。もっと理解を進めたくて、サーノ博士の本をもう一冊、関連している別の方の本を二冊買い、数千円の出費をしただけ。以降この三年、夫婦の医療費はほとんどゼロである。

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(これは1年前だね)


 ・ ・ ・ ・ ・

 2002年8月に、生まれて初めて自然農の畑に出会い、実践者に話を聞いたことを思い出す。それまで環境問題の鬼のように地球環境を意識して会社勤めしていた自分が、自然農の畑で草の中に育つカボチャやトマトを見た瞬間、今までの環境問題意識が180度変わった。人間は、自然環境を管理することはできない。自然の営みの中に、人間が居場所を分けてもらっているのに過ぎないのだと。それからの私は、自然農の田畑に腰を降ろして暮らすこと以外を選ぶことはできなかった。「草の中でこそ持続可能的に野菜は育てられる。」という事実に触れた私は、興奮と喜びで、10年以上を走り抜けてきた。

 そして今。
 「身体に現れるほとんど全ての症状は、心へのアプローチで治癒される。」
 私はもう一つの、コペルニクス的転回を迎えている。概念180度ヘアピンコーナーを抜け、もう後戻りはできない。

 昨年の12月に、心身相関のメカニズムを伝える勉強会「マインドボディヒーリング」を初めてから八ヵ月。医療従事者の友人知人が多くいるのでこっそり続けているが、ぶっちゃけて言ってしまえば、救急治療の処置以外、医療行為は必要ない。現代社会の症状は全て心へのアプローチで対処できる。

 毎日、あるいは不定期に何かしらに悩まされているあなた。
 腰痛?頭痛?肩こり?胃痛?皮膚炎?持病?
 その症状から、ホントに自由になれるよ。

 心身治癒を実践し続けて発見したことがある。我々は、病気、痛み、症状そのものに苦しんでいるのではない。もちろん苦しいのだけど、実はそれよりも不幸な状態に陥ってしまうことがある。それは、病気、痛み、症状を恐れて、自由に行動することができなくなってしまうことなのだ。医学的治療(東洋医学、西洋医学問わず)は、身体にアプローチし続ける以上、その根本的治癒に至ることはない。治療しても、必ず再発する。軽減、遅延、縮小、はできるが、消すことはできない。

 このことは、医学関係者からお叱りを受けるかもしれない。現在闘病されている方にも、怒られるかもしれない。自然農でも同じことが起こる。現代農法、有機農法の方たち、農家さん、農業関係者、様々な方から、否定される。でも実際に、畑は、田んぼは、幸せに育つ。上手くいかないこともたくさんあるけど、でも自然農が育む幸福感は、事実でしかない。だから怒られようと否定されようと、関係なしにやるし、薦める。
 心身治癒もそうだ。実際に、身体への諸症状に対して、心へアプローチするだけで状況が変化していく。スムーズにいくいかないはある。人によって、そりゃあある。でもそこに、真実も存在している。

 農学界は、作物を育てることだけは研究、発展させることはできたが、「持続可能な農のありかた」という問題に、ほとんど応えてこれなかった。同様に医学界も、病状に対処することの研究、発展は十分に進めてきたが、「病状がなぜ発生するのか」という問題には、やはり応えられていない。決して否定ではない。現代医学の否定でなく、現代農法の否定でなく。新たな発見であり、すゝめであり、実践であるだけなのだ。

 小難しいことはいい。例えば自然農の田畑で過ごしているとなんか幸せな気持ちになる。それに理由はいらない。例えばヨガを実践すると、身体の調子が良くなる。それだけでいい。心身治癒法を身につけると、症状への恐怖から解放される。「病(やまい)フリーという生き方」。それがどんなに価値があることか。みんな想像してみて。

 メカニズムを理解して、あとは自分で実践するだけ。セミナー費、受講料、テキスト代も、怪しいグッズも、難しいエクササイズも、お高い健康食品も、いっさいいらない。私自身は、あくまでも研究のために本を購入した。心身治癒法とかなんとかは、勝手に命名した。横文字のほうが広がりやすいかもと思って、マインドボディヒーリングとも名付けてみた。サーノ博士の理論を自分なりに解釈して伝えられる機会として、勉強会を始めてみた。
 自然体研究所として、今はドネーションスタイル、500円(からの寄付金方式)の参加費で、こじんまりと続けている。それをビジネスにする気はない。生きていければいいし、自然農できればさらに嬉しい。

 誰でも、今すぐに、苦しんでいる症状からの自由の切符を手にすることができる。この事を、誰かに伝えたくて仕方がない。大げさでもなく、毎日でも話せる。現に、会う人会う人に、こっそり伝えてきた。
 実はそのせいで自然農の畑がおろそかになってる。草ぼうぼうで、農園プレーヤーさんから怒られてる。何なら休んでもいい。一年くらい休んでもいいくらい、自然農は楽しんできた。やばい、もっと怒られる!

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 きっとみんな、自分のこだわりの治し方がある。自分が関わってきた治し方がある。だから、こんなの全然興味ないかもしれない。医者でも治療者でもないクセに適当言っちゃだめよと諭されるかもしれない。あーあ小松学とうとうあっち側に行っちゃったかと、笑われてるのかもしれない(笑)。

 でもさ、もう40代。会う人みんな、何かしら身体に困ってる。それ、すぐに良くなるのよ。目の前に何かしらの症状を抱えた人がいて、その治り方がここにある。みんながそれに気づけば、世の中が少し変わる。霞がすっと晴れていく。きっとそれは、自然農と同じ道。

 だから思い切ってこうやって書いちゃって、今よりももう少しマインドボディヒーリング、心身治癒法に、力を注ごうかなと思う。そんなに喜ばれなかったら、自分ら家族や伝えられた人たちだけで、そうっと医学的呪縛から自由になって暮らすだけでもいいしね。そんでまた畑に帰ればいい。

 いや、そんなことはないよね。すでに、心身相関のメカニズムへの理解は実はすでに広がり始めている。世界のこの産声は止めることはできない。

 さあ乗り出そう。心身治癒の船へ。誰でも乗れて、定員もなくて、身体と心のダイナミズムにワクワクしっぱなしの世界へ。もちろん、自然農の小舟も並走してるけど(笑)。

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 ※心身治癒(マインドボディヒーリング)についての詳細は、
 「心と体の自然体研究所」をご覧ください。

 ★第一回 MBH(心身治癒)アドバンストコース 開催決定! ★

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2017年03月25日

失うものがないのだから

如月廿八日 晴れ

 ぎっくり腰、偏頭痛、ヘルペス、花粉症、肩こり、腹痛。

 これらを一つの治療法で治癒できると言ったら驚くだろうか。
 あるいは、これらの症状は、全て一つの原因から発生する症状だと言っても、驚かれるだろうか。

 しかし現実に、私は一人の医師、一冊の本との出会いをきっかけに、この革命的かつ科学的な治療法で、上記の自分の疾病を克服しつつある。

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 ジョン・E・サーノ博士。日本人の多くにはおそらく耳なじみのない、そのアメリカ人医師はこう語る。心が、身体に起こる諸症状の多くを引き起こしている。その原因はストレスであり、諸症状は、ストレスがその解消を求めて、自分自身に気づかせるために現れる、様々な発現にすぎない、と。


 ぎっくり腰は、背骨の、腰椎の、ずれやゆがみや外傷で起こるのではない。抑圧された心の叫びが、限界を訴えるために起こる、心因性の症状なのだ。

 花粉症は、免疫系の異常反応によって引き起こされる様々な疾患ではなく、抑圧された心の叫びが、解消を求めて引き起こす、心因性の症状なのだ。

 偏頭痛も、肩こりも、胃痛も、ヘルペスも、以下に、同じ文章が並ぶことになる。そしてそれを治すのは、一冊の本を読むだけ。さらに本でなくとも、話を聞くだけでも治癒が可能となる。書籍を読み、もしくは体験して克服した人にその方法を聞き、受けとめ、決意をもって、自分の心と話し合うだけ。たったそれだけで、驚くほどの効果が、訪れるのだ。

 サーノ博士は、「失うものがないのだからすぐに始めれば、必ず良い結果が訪れる」という。一冊の本代、千数百円。私は二冊購入したので数千円。それを、繰り返し読み、納得し、実践するだけ。病院や、クリニックの門を叩いて一回で新渡戸稲造、数回通えば福沢諭吉が飛んでいく経験は、私には恐らく二度と訪れない。

 地道な症例と治療の問答と研究の末に、明快な言葉をもって近代医療の根底を覆そうとしているサーノ博士。ただ残念ながら、いまだにその言葉が世に(特に日本に)広がってはいない。少しずつ、市井の治療者たちの中で、こうしたアプローチが実践され、折々にマスメディアに乗り、浸透は進みつつある。しかしもう、待ってもいられない。

 良いものなのに、世の中にあまり伝わらないのだったら、やってしまえばいい。だから、言葉も自分なりに分かりやすい、伝わりやすい言葉を考えた。心で身体をなおしていくのだから、心身治癒ならどうだろう。ならいっそ、マインドボディヒーリングとでも名づけてみよう。

 そんな想いから昨秋、マインドボディヒーリング講座をスタートさせることにした。
 とはいえ、まだまだ皆さんからは、「マインドボディヒーリングって何?」「心で治すって言われても・・・。」「分かりやすく言うとどういうこと?」と疑問の声を多くいただく。そして先日ようやく、要旨を簡易にまとめた記事を「身体と心の自然体研究所」のHPにアップすることができた。これさえ読めば書籍も、講座も、必要なし(笑)! もの足りなかったら勉強会に遊びにきてくだされ。毎月2〜3回のペースで活動してます。

 より分かりやすく、馴染みやすく、すぐにでも変化が訪れるような、時間になればいいと願っている。


 ↓↓↓ マインドボディヒーリングについては こちらから! ↓↓↓

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  「マインドボディヒーリングとは」 /身体と心の自然体研究所HPより

 
 
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2016年12月21日

楽しくなってきました♪

霜月廿三日 晴れ

 先日の月曜日、つくし農園、こぐま塾アグリコースの合同作業日。朝からの、米の脱穀、唐箕選別、大豆の脱穀、精米を、皆さんと一緒に過ごし、たっぷりと藁屑やら土埃にまみれて夕日を浴びる。

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 日が暮れるまでに予定していたすべての作業を終えるところまではいかなかったが、なんとか、皆さんひと段落つくところまで進め、米袋、大豆袋それぞれに今年の収穫を詰めることができた。まずは、よかったよかった。

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 子どもとすごす自然農体験、という意味では、その日は作業がいっぱいいっぱい過ぎたかもしれない。子どもたちは自由に遊びながら適度に甘えにきたり、という感じで、親子共にでの自然農体験は1〜3割程度ではあったんだけど、親が真剣に取り組む場所(しかも食うことに直接つながっている場所)で子どもがその背中を眺めて育っていくというのは、やっぱりそれなりに意味があるんだと思う。まあ我が子らは、飽き飽きしているのかもしれないけどね(笑)。


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 さて本題。その日暮れまでどっぷりの農作業のあと、「マインドボディヒーリング(心身治癒法)」の勉強会を開いた。

 2時間の勉強会を終えて、参加者のおひとりから、「参加前まで痛みがあった腰痛がなんだか消えていて、代わりに肩に痛みが移ってきたので、ああこれか、と思いながら対応してみました♪」という感想があがった。

 改めてになるが、この勉強会は対症療法的な医療行為ではない。痛みの原因、症状の原因は「心に発生するストレス(イヤ!)の蓄積」だと解釈して、その仕組みを理解し、認識し、対応して、症状の発生を少しずつ変化させていく、体質改善的なプログラムである。痛みや症状を「抑えよう」として対応するのではなく、痛みや諸症状を引き起こす要因としての「ストレスの蓄積」を日常生活の中で変質させていく。というのが、マインドボディヒーリングであり、参考書籍を著した”ジョン・E・サーノ氏”が解説するTMS理論であり認識療法なのだろう。

 とはいえ初めての勉強会の中で、理論の講義と合わせて、参加者ご自身が諸症状とストレス群とリストアップするというワークプログラムを過ごした結果、少しでも改善の兆しが訪れたのは、いい意味で「予期せぬ」喜びであった。


 「自分が体感して、本当にいい!」と思ったから少しずつ伝えていきたい。それがマインドボディヒーリングの勉強会の出発点だ。自然農に心を奪われて、自分が始めてしまっているついでに体験農園の場を開くことにしたという経緯と、とても似ている。とはいえ、自然農がもちろんすべての人にとって「心地よい」アクティビティではないように、マインドボディヒーリングは、身体の症状に悩む人にすべてにとってマッチするプログラムではない。だから自然農と同様、「心にピンときて、それがホントにフィットするなら、やってみればいい」のだと思う。肥料も農薬も耕運機も使わずに野菜が育つ。治療も薬も用いずに症状が変化していく。それを体感してきた人間が、こっちは結構面白いよ、とついつい誘ってしまっているのだ。

 さて、好評いただいた第1回を終え、しばらく継続してマインドボディヒーリングの勉強会は続けることになりそうだ。腰痛、頭痛、肩こり、花粉症、歯痛、眩暈、胃痛、鼻炎、あげればきりがないけど、自分で改善させていくことことにワクワクしたい方、きっとストレス溜まってるんだろーなーって方。一度触れてみてはいかがでしょうか。

 色々調べられたい方は
「サーノ博士のヒーリングバックペイン」
「心はなぜ腰痛を選ぶのか」
「腰痛は心の叫びである」
などの書籍の他、「TMS理論」「認識療法」「心身相関」などで検索してみてください。


 「なんだか楽しくなってきました♪」

 勉強会の中での実践ワークのひとつ「イヤ!チェックリスト」の作成後に、参加者がもらした一言。そうなのだ、そこまで来たら、次は症状が楽しみになってくる。身体の症状は、心のサインなのだから。それに気づいてあげることは、苦しさよりも、むしろ楽しさに近い感覚なのだ。

 だからこそ人生は面白いし、ワクワクする。身体と心の自然体は、楽しさと共にある。

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2016年12月09日

マインドボディヒーリング 【花粉症編@】

霜月十一日 晴れ

 花粉症を、自身のストレスを意識することで変化させていくことができる。
と言ったら、花粉症のあなたは怒るでしょうか。

 医療従事者ではない私が、治るとか、治せる、とかいう言葉は、たぶん薬事法のようなものに抵触するので書けませんが、自分としては胸を張ってオススメできる方法があります。しかも、薬とか、食品とか、ヨガとか、健康法とかではなく、ただ話を聞くか、本を読んで、自分で実践する、ただそれだけ。

 少なくとも、花粉症の症状を、以前よりも変化させることは、可能です。

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 それは1冊の本との出会いから始まりました。2年前の夏、急性のぎっくり腰に襲われた私が、治癒の為に手にした「サーノ博士のヒーリングバックペイン」。腰痛に始まる、ある類いの身体症状は、深層心理的なストレス負荷によって引き起こされる、という極めてシンプルなメッセージで一貫されたその本は、私の腰痛を10日前後で解消させ、それ以降の大まかな身体症状を、サーノ博士の理論に基づいて克服してきました。
 腰痛、寝違え、ヘルペス、花粉症、胃痛、偏頭痛、などなど。私の効果に魅入られた妻も、自身の歯痛、眩暈、腰痛、肩こり、などに応用させて、症状の変化を楽しんでます。

 本当は、本丸の「腰痛」からスタートさせたいところですが、腰の症状はいろいろと厄介な分野でもあるので、いわゆる「生活習慣」的な要素も多分に関連している、花粉症をテーマに勉強会をスタートさせることにしました。


【花粉症対策としてのマインドボディヒーリング講座】


= = = = = = = = = = = = = = 
と き  :12月19日(月)18時30分〜20時30分
※以降、毎月2回ほどの開催を予定※

と こ ろ :竹園交流センター 小会議室2
(茨城県つくば市竹園3−19−2)

参 加 費 :500円(会場代・資料代として)
= = = = = = = = = = = = = =

12月下旬から春までの、月2回ほどの公開講座です。
簡単なストレスチェックから始まり、日常生活における自分の心の負担が、
花粉症を発症させるに至るプロセスを紐解いていきます。
座談会方式で、テキストとなる書籍を参考に、対話と自己観察をベースに時間を過ごし、
来る花粉症の季節に備えて、自分の身体と心の変化を楽しんでいきましょう。

副作用として、花粉症に限らず、腰痛、頭痛などの持病的な症状にも、
変化が起こることがありますのでそれも楽しみに。

詳しくは、Facebook の公開イベントページをご覧下さい。
ご参加承っております。




 自然農のフィールドの中で、自然のメカニズムには必ず自発的に癒しのプログラムが内在されているはずと体感してきた私が、自分の腰痛体験を経て気付かされた身体と心の相関関係。アメリカの医師、ジョン・E・サーノ博士はじめ、多くの人たちが心身相関の身体症状について研究を進められています。それらをゆるやかにマインドボディヒーリングと呼び、今後も、自然農の暮らしの中で探求していこうと思います。

 いよいよ、身体と心の自然体研究所「ワンダーフルネス(仮)」の対外的な最初の試みがいよいよスタートです。わくわくわくわく。さてさてさて。


※「研究所」への所信表明はこちらから(笑)。

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2015年03月27日

体質改善PJ @(体臭編)

如月八日 晴れ

 最近、人には大きな声で言いませんが、かなり色々と、そぎ落としてます。

 そぎ落とすとは小生の中では、人生に余計なものを減らしていく、といった程度の意味で。 

 1年くらい前から、身体を洗うのを止めている。石鹸はほとんど使わず、たまに、お湯とタオルで洗うだけ。さらには、風呂にも毎日は入らなくなった。週に、2〜3度ほど、シャワーもあれば、湯船もあれば、適当に、曖昧に、楽しんで入っている。もちろん、身体と同様に、髪もほとんど洗わなくなった。シャンプーは、ハレの行事で整髪料を使用したときや、焚き火調理などして髪に煙の匂いが染み付いたとき程度。後は(流行の)湯シャンである。時々、温泉とか大浴場に入ったときには、昔を懐かしんで、石鹸でサラーッとなでて洗うこともある。

 結果。実施前よりも、確実に体臭が激減した。いわゆる加齢臭も、ほとんどしない(妻談)。特に顕著なのが、着用する下着や寝具類の匂いが、実施前に比べて、奇跡のように発生しなくなった。水虫の類も、ほぼ消失。冬の間の、肌の乾燥やかゆみも激減した。

 聞きかじりの情報と、推察を織り交ぜての現時点での意見としては、この現象は、表皮の常在菌が活性化して、体臭の元を分解してくれるようになったということだろうか。汗や皮脂、あるいは垢などの老廃物は、生きている以上常に発生する。そして原始以来、生物は、それを当然の生理として、生きてきた。つまり、老廃物が生じることは然るべき現象であって、つまり、それによって悪臭や腐敗が発生してしまったら、生命としては不快であり、生存環境の維持に失敗したとも考えられる。であるなら、生物は、その老廃物をシステムとして処理する方法を取り入れてきたはずだと考えられよう。

 それが、常在菌との共生である。環境中のあらゆる菌類(微生物)は、目には見えないが無数に存在している。そしてそれは、(本来は分類するのも滑稽ではあるのだが)善玉菌や悪玉菌などと呼ばれ、絶妙なバランスの上に立って存在している。人間の生活圏内にも当然菌は無数に存在し、また当然、表皮にも生存している。

 現代のデオドラント文化、清潔文化は、この常在菌を含めた菌類との共生を、徹底的に洗浄、除去、排除することを優先している。おそらくもともとは、ひどい汚れをを取り除くというところから産まれたはず文化であるが、今では、「菌は悪」「汚れは悪」といったイメージで、ときには宗教的なほどに無菌を崇拝する傾向がみられる。

 しかし、匂いの元は、生きている以上絶対になくならない。であるならその排除を試みる取り組みは、永遠に続く。永遠に、日常的に、執拗に、時には脅迫的に。


 ところが、常在菌の存在は、そのむなしい永遠の行為からの脱却を可能にする。なぜなら、常在菌は、その老廃汚物を餌として、二酸化炭素やその他に分解してくれるから。ニンニク臭も、加齢臭も、汗の臭いも、見事なほどに、爽やかに、お日様を浴びた赤ちゃんのような香りに変えてくれる。石鹸、シャンプー、除菌スプレー、消臭スプレーその他ほとんどの清潔グッズを使用すると、悪玉菌はおろか常在菌たちは存在を許されない。そして皮肉なことに、常在菌の永住していない皮膚では、競争相手のいない悪玉菌が先行して繁殖する。その結果、臭いの元だけは皮膚に残り、それが数時間で不腐し、臭いを放つ。取り除いても取り除いても、毎日、生きている限り、老廃物は発生する。毎日、老廃物は表皮にあらわれ、それを取り除き、菌も洗い落とし、また明日も、老廃物は生み出される。

 その輪から逃れようと、除菌スプレーを持ち歩き、香料入り洗剤で洗濯した服を身にまとい、無菌と人口的な香りの中で、つかの間の安心感を得ようとする。

 そのループから、解放されよう。

 常在菌を、ペットのように、肌に飼おう。

 餌代はかからない。自分の肌の老廃物を食べていきている。なによりも、身体の表皮の潤いを保ち、外からの病原菌の繁殖も予防し、なおかつ体臭を改善してくれる。ただ、石鹸とシャンプーを使わない。それだけのことで。

 
 不潔になろう、というのではなく、不要な清潔信仰を見直す、そんな程度のこと。

 まずはその辺りから、身体、変えていかない?



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  キミはいつでも、お日様の香り♪
 
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  「ツバキ」ももう、いらないんじゃない?


<今後の体質改善PJの連載予定>
A歯磨き(口臭)
B裸足(冷え性)
C断食(腸内細菌)
などなど、気ままに記事にしていければと思う。
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2014年08月28日

自分で治す

葉月四日 曇り時々雨

 処暑を迎え、雨天も伴って、空気がぐっと冷えてきた。気温の変化とイベントごとが重なり、このところ、自分はぎっくり腰、長女はものもらい、妻は口内炎、次女は肌荒れ、総じて風邪気味という数日間を過ごしている。とはいえ、いわゆる「病院」にかかることもなく、「市販薬」に手を伸ばすこともなく、どうにかやり過ごして(いこうとして)いる。 

雑草屋の嫁日記にも詳細 


 近代医療を否定するのではなく、自分の身体で治す(治ってくれる)のが基本であるというスタンス。近代医療は、その自己治癒力の及ばない先に、手を差し伸べてくれる程度でいい。

 体調を崩すのは、自分の本来の「自然体」から外れているサイン。原因は自分のライフスタイルに他ならない。

 胃痛の胃酸は、なぜ出すぎているのか?
 頭痛の痛みは、なぜ生まれているのか?

 それを胃薬で抑えても、原因はなくならない。
 それを頭痛薬で抑えても、原因はなくならない。
 そして、病院のお医者さんも、原因を取り除くことはできない。

 お医者さんは、症状(痛みや腫瘍など)を軽減させたり除去したりすることはできるが、その疾病が起こったメカニズムそのものに手を出すことはできない。症状が発生するのは、あくまでも根本原因が自身の日常に存在し、生命体のメカニズムの作用の結果として、である。お医者さんはあくまでも「症状」を和らげる(もしくは取り除く)存在であり、「病気」を治すことはできない。「病気」を治すのは、自分の身体しかできないのだ。(例えばガンの腫瘍にしても、原因ではなく結果である。腫瘍を手術で取り除いたとしても、腫瘍の原因は手術で取り除くことはできない。)

 本来お医者さんとは、症状を和らげる為の知恵であり、技術であってくれればいいのだと思う。だからこそ先生であり、資格職(職人)なのだ。教育における生徒の成長は、教師や教育手法や教材が主役なのではなく、生徒自身なのはいうまでもない。それと同様、治療における主役は、医者や治療方法や薬ではなく、自分が主役なのだ。

 心も、身体も、自分次第でどうにでもなる。

 健康診断受けてないと不安、医者の診断がないと不安、薬飲まないと不安、少なくとも小生は、この3つの不安からは、完全に解き放たれているよ。医学の進歩や医療技術者の研究には大いに感謝を抱きながら。


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 そんな我が家の安心を支えてくれるアイテム。 オオバコ軟膏(庭の雑草)と梅肉エキス(庭の梅)。身体の外側、内側に、本来持ってる治癒力を引き出し、サポートしてくれる、ありがたい自然の恵み。



第四十候: 処暑 次候
【天地始粛(てんちはじめてさむし)】
=ようやく暑さが鎮まる=
 (新暦8月28日頃〜9月1日頃)
七十二候を“ときどき”取り入れています※

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2014年07月16日

頼もしいアイツ

水無月廿日 曇り

 毎年この季節にお世話になる、頼もしいアイツ。

 皆さんにとっては緑色の渦巻きであったり、コンセントに挿しっぱなしだったり、ワンプッシュで数時間だったりするかもしれないが、我が家ではこれ。
 
 20140715senko.jpg

 薄茶色の、消費者に媚びない、煙で虫を寄せ付けない、天然除虫菊の蚊取り線香。

 
 ホームセンターで緑色を買えば1巻10円しないかもしれないが、これだと20円〜40円はする。大量に買うならば数百円から千円以上の差になり、財布の紐がきつくなるかもしれないが、1日1巻でたったの10円ちょっとの差。

 香料、合成殺虫成分、着色料などの、化学物質が満載した煙やスプレーを浴びて夏を過ごすのが良いか、それを避けるのが良いかは、個人個人の選択に委ねられる。タバコの煙を嫌うその気持ちと同じくらい、こうした様々な、体にとって良いのか悪いのかわかりにくい日用品のあれこれを、自分で考えて消費していくのって、一旦始めてみればそんなに難しいことではない。

 ポイントは、誰かが与えてくれる「正解」を消費するというスタンスではなく、自分でできる範囲で調べて選んだものを「納得」して消費するということだと思う。


 昨年の在庫がなくなってきた。さあ今年は、どの会社の線香にしましょうか。


<参考:除虫菊蚊取り線香ラインナップ>

 菊の香り (児玉兄弟商会)
 kikunokaori.jpg

 夕顔 (紀陽除虫菊)
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 菊花せんこう (りねんしゃ)
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 かえる印のナチュラルかとり線香 (ほんもの総合研究所)
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 昔ながらの天然除虫菊蚊取りせんこう天然蚊とり線香 (ライオンケミカル)
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 唯一の問題点は、近隣の大型量販店(スーパー、ホームセンター、ドラッグストア)などではほとんど見つけられないこと。 これ、なんとかならんのかい!



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2013年10月22日

断酒なう

長月十八日 曇り時々晴れ

第五十一候: 寒露 末候
【蟋蟀在戸(きりぎりすとにあり)】
=蟋蟀(こおろぎ)が戸の辺りで鳴く=
 (新暦10月18日頃〜10月22日頃)
参考リンク [くらしのこよみ]

七十二候を“ときどき”取り入れています※

 
 ここ一ヶ月ほど、断酒してます。
 きっかけは自分から率先してではなく、半ば強制的に、半ば実利的に、なんだけど。

・ ・ ・ ・ ・

 この歳にもなっていったい君は何をしとるんだね。と、どこの誰かから言われそうで、そして今でも何かしらの気恥ずかしさもあって今の今まで書きあぐねてきたことがある。傍からみれば別段のことでもなければ、あるいは怪訝な視線を向けられそうな気もするが、小生、時折、治験ボランティアに参加している。先日は、「スギ花粉症患者への新しいアレルゲン免疫療法」(この辺り詳述はできませんが)を開発に協力する治験でした。

 聞きなれない方へちょいとご説明を。治験とは、医薬品もしくは医療機器の製造販売に関して、薬事法上の承認を得るために行われる臨床試験のことである。元々は、「治療の臨床試験」の略であるという。健康な成人男女を対象に行われる治験では、動物実験を経て生体安全性が確認された新薬候補を人間に微量投与し、その排泄や体調への発現などを調べることが主目的とされる。この段階での結果を元に、さらに新薬の対象患者への微量投与、続いて通常量投与の試験が行われ、審査された後、新薬が認められ世にでることになる。臨床試験の性格上、対象薬の効能を正確に観察するため、治験参加期間中の、飲酒、喫煙、対象薬以外の薬の摂取、激しい運動や不規則な就眠などが、治験の種類によって禁止される。(一部、wikipediaから引用)

 治験参加という行為に対して報酬の授受が発生することに、臓器売買のような嫌悪感が(体を提供しているイメージのためか)発生することを考慮してか、ボランティアという言葉が使用され、参加者は、アルバイト代ではなく負担軽減費という名の試験協力費を受け取ることになる。つまり、新薬開発の実験にあなたのお体を提供して社会貢献にご協力ください、という体裁で行われる、実質アルバイト的なボランティアなのです。もちろん安全性が十分に考慮された範囲の試験ではあるものの、薬害やネガティブな副作用などは世の全ての医薬品全般に必ず含まれる事柄でありその意味では決してリスクがないわけではないが、あくまでも微量投与であるという自己判断のもと、小生は今まで参加を決めてきた。

・ ・ ・ ・ ・

 一方で、現代医療と半ば確信犯的に距離を置き、風邪をひいては布団に入って寝てるだけ、切り傷負っても舐めるだけ、消毒も、殺菌も、投薬も、通院も、避けうるものならとことん避けて、毎日を過ごしている小生。胃腸が優れぬときは、自家製の梅肉エキスをひとなめ。農作業で足腰の具合が悪いときは、古武術的な体裁きとヨガ瞑想で微調節。花粉症にはセイタカアワダチソウやオオバコの自家製薬草茶で症状緩和。いよいよ寒気が止まらねば、蜂蜜生姜と葛根湯。そうして、四季を通じて暮らしている。幸い大病とは縁なくここまで来れたおかげで、自然療法、姿勢改善、辿りついても東洋医学まで、で貫いてきた。奇特な友人から、お前にあっているだろうと、体を洗わずに生きる野人生活のような本を薦められては、よし俺も、と膝を打つ始末。

 知人に医療従事者がいないわけでもなく、ブラックジャックも好んで読み、子供のころはNHKスペシャル「驚異の小宇宙 人体」に目を輝かせてきた。日々更新される、生化学や近代医学が解明する人体の神秘にも、ワクワクしながら知的好奇心をかきたてられることもしばしばである。それでいながらやはり、自然をどこまでも細分化していく流れの西洋医学へ、心の本流が流されることはない。本来として完全であり、細にして全である、という生命体として生物を認識する自然療法や東洋医学の流れに、心が傾くのだ。それは、あくまでも自然環境全体を見ながら植物の栽培に人間が寄り添っていく、「自然農」に魅せられた者の、ひとつの宿命であるかの様にも感じている。

 自分の体を、自らの命を、他所の誰かに預けて健康を維持してもらう生き方ではなく、少しずつでも、日々の暮らしの中で気づきと調整を施しながら、心地よい身体をこしらえていく。それは、野菜たちが土壌や他の雑草たちとの共生の中で少しずつ豊かに育っていくように手を加えていく、自然農の田畑とまるで同じではないだろうか。本来、生物は、生まれながら十全に生きようとする力が備わっている。自然も、田畑も、もちろん人間も。対症療法的にあれこれ術を費やす生き方よりも、いま既にある、もしくは一時的に損なわれてしまっている(しかし元に戻ろうとしている)、本来の健康に自ら気づいて手を伸ばしていくような生き方。それって楽しくない?

 矛盾のうえで言えば、さりとて現代医学の進歩があって初めて解明され治療しうる病気は数知れず、その技術の発展の上にしか、自分たちの今の健康が存在しているだろうことも、十分承知している。風疹ワクチン、打ちました。口の中には、虫歯治療の銀歯が数本。西洋医学を影で支える輸血治療の大本に立つ献血は、暇さえあれば楽しんでいる趣味のひとつである。そして、ボランティアの名を借りた効率のよいアルバイトである、治験への参加(笑)。それでもなお、その必要性を知ってなお、やっぱり小生は「自分で治す」というロマンを手放したくはないのだ。

・ ・ ・ ・ ・

 話は戻るのだが、ということで、治験参加による二次的なメリットをあげるならば、事前検査や事後検査も含めれば数週間に及ぶ参加期間中、意欲的に「断酒」できることなのでありますわ。現在、断酒3週目。治験を終えてもいましばらく、せっかくなので一ヶ月達成に挑戦中。人生初の、ロングコース。今まで、酒が無くとも日常を営める妻を横目に見ながら、酒のない人生なんて暗黒だと思っていた。絶対無理だし、何を我慢できても晩酌だけはやめたくない、と思ってきた。 
 それがさ、自分の選択で、かつ必要性もあって、前向きなトライアルだと思ってやれば、身体や心の思い込みはいとも簡単に変えられるんだね。おそらく、習慣も、常識も、世の中のあらゆる囚われからはいつでもこうして自由になれる。いや、大げさでなくて。もちろん、おちゃけはこれからも大好きなんだろうけどね。

 いやー、それにしても禁断症状が出なくて良かった良かった。手が震えたらどうしようかと思ってました。そしてなにより、早く断酒あけのビールが待ち遠しいい!


追伸:そうそうおまえら、献血しろよ! 自分がいつ、輸血治療受けるかわかんないんだから!血は足りてないんですよー。
 ※参考:あなたもご協力を!命が救える身近なボランティア「献血」


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第14回 話す・聴く・気づきのワークショップ =11月30日(日) 開催=
 テーマを【生命(健康・病・自分で診る)】で開催します。
 参加者募集しております♪  ヨガプログラムもあるよ♪
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posted by 学 at 23:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 身体を見つめる | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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