注)記事の日付は太陰暦を用いております

2008年04月27日

共同作戦

弥生二十二日 晴れ

 今年の夏ごろから野菜売り始めたいなあなどという淡い夢を後頭部の奥の方にしっかと抱いて、新たに農地をお借りすることにした。広い、、、広いよ。これは。どれくらい作付けすればどれくらい採れるのか、昨年の倍以上の面積(今あるのを含めれば三倍程になるだろうか)を相手にした途端、なんだか良くわからなくなってくる。あいもかわらずのインチキ百姓ぶりで情けない。

 自然農野菜販売計画に共同戦線をはることにしたyさんと共に立った畑は、これまで雑草退治の目的で年に数回トラクターをかけられて、いわゆる「耕起」されてしまっている畑である。物理的に土をほぐされて、体感的にはフカフカの土。そうした土は動かしやすいので、溝を掘って作付け箇所を盛り上げる「畝作り」には、随分と作業はしやすい畑である。さて、では、畝作りだ。

 小生の心の中に決めている自然農の一つの定義に、「機械を使わない」がある。自然の恵みの中で、自らの力で処せる範囲のエネルギーで、野菜を育てることができるのが自然農であるから。お題目はそう。で、現実。

共同戦線の第一目標、夏の販売に間に合うように野菜を育てること。
共同戦線の現在状況、冬の間に畝作りは準備できず、今まさに作付けシーズンが盛りを迎えていること。
共同戦線の行動選択、今すぐに作付け開始できるように、畝作りのみにおいて小型のトラクターで溝を掘る。

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 かくして二人は友人から家庭用最小タイプの耕運機をお借りし、家庭用では無謀とも言える広さの畑をまる一日かかって畝を作り上げることとなった。これ、鍬でやったらいったい何日かかるんだろう。化石燃料と機械テクノロジーには、真に畏敬の念を憶えずにはいられない。自分の手で耕運機の類いを動かしたのは実に5年ぶり。ガソリンの来し方行く末、機械の来し方行く末を考えずに便利さだけを考えたら、そらあ便利ですわいな。うむうむ。

 どうでもいいことかもしれないが、耕耘機をかけたのはあくまでも溝の箇所のみで、畝の内側70%は少なくとも我々は耕してはおりませんのであしからず。


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2008年04月03日

これこれ!

如月二十七日 晴れ

 午前中、ついでがあって昨年までの畑に顔を出してみた。有機農で使っていた畑を借りてその後二年、自然農を費やした畑。作物の多くは秋から冬にかけて移植したが、葉物野菜などは移せずに残したままにしてきた。地主さんがトラクターをかけるかどうするかはもう小生の知るところではないが、たまたま寄ったこの日はまだ、雑草に覆われた畑が残っていた。
 今年から移った玉取地区の畑は、前年に耕起してある所や芝に占拠された所、セイタカとススキが繁茂した所でありこの春を迎えてもまだまだ雑草の勢いがない。作物の隣にむき出しの土が現れている畝や宿根性の雑草がひしめく畑がやはりどこか物足りない。そんな毎日の作業を思い出しながら踏み入れた吉瀬の畑は、思わずため息が出るように、やわらかであたたかな春の草に包まれていた。

 取りわすれたネギといい、しぶとく根付く小松菜といい、まるで隣の草と話でもしているかように仲良く共存している。スズメノエンドウやオオイヌノフグリが株元をわさわさと包み、高くなってきた午後の陽射しの乾燥から優雅に守っている。そう、これなんだよ、これ。改めて、自然農の畑のパワーを思い出して、日々の気力を充填してみた。今年とは言わずとも、来年、再来年には、こんな春を迎えたい。耕さず、草を敵とせず、命の間に作物が育つように。やるぜーい。
 


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こいつら、めちゃめちゃ気持ちよさそうに見えませんか?
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2008年04月01日

いよいよ世界へ

如月二十五日  暴風

耕さず、虫や草を敵とせず、肥料も農薬も用いない、持続可能な農。

自然農の基本的な思想である、環境にも人間にも無理をせずに自然の理の範囲の中で食物生産を行うという姿勢が世界にいよいよ認められ、FAO(国連食料農業機関)やWFP(国連世界食料計画)の基本指針に、「自然農」の世界的普及が盛り込まれることになりました。

気候変動と人口増加などの複数的要因が絡み合う、食糧危機や耕作地減少への対策として従来の遺伝子組み換え作物や大規模生産体制を大幅に修正し、食糧生産を工業的視点ではなく持続可能性の視点を根本に置いた結果、日本を中心にムーブメントが根付き始めている「自然農」の手法や思想を世界機関の最前列に掲げることが決定されたのです。

発端である日本でさえ、普及度においてまだまだ萌芽期とも言える状況の中で、世界機関の方針に「自然農」が取り入れられたのは非常に意義があり、改めてその普遍的なメッセージがこれからの世界にとって必要であるということが認められた形と言えるでしょう。

具体的な内容は後日正式な発表がされるそうですが、日本での「自然農」やオーストラリアを中心に広がりを見せる「パーマカルチャー」など、関連性のある取り組みを総合的に研究した上で、地域性や文化慣習、各地の環境に応じたノウハウを積み重ねていくことが今後の課題とされ、特に、既に数十年の取り組みが継続されている日本各地での自然農の学びの場への協力要請が検討されています。

3年目のつくし農園がどこまでできるかわからないが、少しでもこうした動きに協力できたらと願う。やる気出てきたー!


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畑の小松菜が、なんとも嬉しそう。


FAO(国連食料農業機関)
・・・世界の人々の栄養と生活水準の向上、農業生産性の向上、農村に生活する人々の生活条件の改善を目的とした国連専門機関

WFP(国連世界食料計画)
・・・世界の人々の7人に1人を苦しめている飢餓の撲滅を任務とし、最前線で活動する国連機関



さらに詳細はこちら
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2008年02月22日

勢い

睦月十六日 晴れ

 陽気が、作業を推し進めてくれるような一日。農園の片隅に果物の苗木をいくつか植樹し、十数年(?)放置されて5〜6mに達するまで延びた畑北側の桑の木を剪定し(農園の上空に被さっていたために切ることにしました)、その後はひたすらに畝立てを。今日は頑張って、長さにして50m近くの溝を掘り上げた。

 畑の準備を進めながら、我が家の準備も進めていく。作業をした客が泊まれるようにと、寝具・家具をもろもろに募集してみている。布団・座布団・長テーブル、などなど。どこかに落ちてたら、拾いそうな勢いの今日この頃。イカンイカン。



つくし農園Blogにて、もろもろを鋭意募集中。
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2008年02月02日

転げながら

師走二十六日 晴れ

旧暦も、師走が押し迫ってきた。当方は走るどころか転げまわっている。先月末に家屋の引越を済ませ、さて新居。部屋数が増えたのはいいのだが荷物がてんで片付かない。さらにはいただきモノやら買い漁りモノやら落札モノやらまで日を追うごとに増加する。嬉しい悲鳴ではあるが、ひとつ間違えれば「ゴミ屋敷」になりかねない状態だ。

季節はといえば、つくばは立春を前に寒さが際立ってきた。来週末に控える新天地でのつくし農園スタートを前に、農具の引越しも済ませ、いよいよの気持ちとはうらはらに寒さで体は萎縮するばかり。家の片付けと田畑の準備をどっちを優先させるか迷うばかりでちっとも前に進まない。いや、コタツから足が出ないだけか。

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新しい土地は、畑から筑波山が望める。筑波颪(つくばおろし)に背中を丸めながらも、畑に立てば既に新しい命は雌伏している。そろそろ、鍬でも振りはじめるか。

その前に、明日は吉瀬の畑に残してきた、里芋、キクイモ、もろもろの救出だ。
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2007年12月21日

リニューアル

霜月十二日 晴れ

 今日もよく冷えます。ブルブル。

 2006年の春からスタートさせた「つくし農園」を、来春リニューアルさせることになった。現在2年目を迎えた「吉瀬」の田畑を卒業して、来春2月から新たに「玉取」地区へ引越しする。新しい農地、住居、新展開の方針も決まり、いよいよ自然農生活6年目を新たな気持ちで始めることになった。

 豊富は山盛り、不安は半盛り、やる気は十二分。毎年毎年それぞれに勝負の年ではあるが、干支がひと回りして子(ねずみ)から始まる来年、丹田にどっかり気を据えて迎えたい。

 ご迷惑、ご協力、ご理解、ほうぼうさまざまにご負担いただくことになりますが、今後ともどうぞ宜しくお願いします。



つくし農園 2008年度 プレーヤー募集
 ・・・つくば"自然農"スタイルへ参加ご希望の方は、こちらからお申し込み下さい。
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2007年10月12日

つながり

長月二日 晴れのち曇り

 気持ちよく晴れ上がった午前中、久しぶりに鍬を持って畝立て作業をしながら玉葱、ニンニクらを植えた。冬へ、来年へ向けての植え付けであり、少し遅くなった作業を誰にか知らず詫びながら、陽射しに少し汗ばみつつ終わらせた。

 午後、友人の訪問。つくばに住み、つくばを愛し、これからのつくばを共に考える友人。自分の足場は狭いものかもしれないが、「できること」と「やりたいこと」を少しずつ広げていくことで、少しでも面白くて活力のある将来が創れるのだとしたらと思う。

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 先日紹介した「everblue」が発行され、手元に誌が届いた。表紙、目次にも自然農の風景が使われて、とても嬉しい冊子をいただいた。特集「農の現場から見る安心な食べ物」の中で扱ってもらい、あの「永田農法」や、友人の勤める安全食品の宅配会社「Oisix」などの記事とご一緒に。他の記事も驚くほど充実していて、これが無料でいいのか?と目を疑いたくなるほど。最近とんと読んでいない某エコ雑誌なんかより、かなりオススメです。

 WEBマガジン(ネットで雑誌全部が読める!)も絶賛公開中。 配布場所が近くにない方はこちらからチェック♪


 つながり、ひろがり、これから。少しずつ前に進みだしていけるか。
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2007年08月19日

かぶりつき

文月七日 晴れのち晩雨

 何の因果か旧暦七夕の今日、これまでのアホのような酷暑の晴天を遮り、ほつほつほつと雨が落ちる夜。あまりの渇きの大地を憂いた乙姫が、一年に一度の再会をおあずけしてまで雨雲を届けてくれたのかと思うと、本当にありがたみのある癒しの雨を喜ぶ。


 お盆を過ぎた週末。昼間の晴天はやはり農作業には厳しいもので、野菜売り場に居残って昼飯と昼ビールを飲みながら横目で店番をしてみた。売れないながらもちらり、ほらりと気がつくと消えていく野菜は微笑ましいものの、できればもっと買われて欲しいもの。ピクニックさんで食事を楽しむカップルや家族は気にかけてくれるものの、知名度の低い「自然農の野菜」はなかなか手には運ばれず。

 手持ち無沙汰となり、少し傷のあるトウモロコシをパクつきながらしばし。顔見知りの方がそれって生で食べられるんですか?と聞いてきた。取れたては生が最高なんですよと話していると、隣のテーブルの家族へ連鎖反応し、さっき食べてましたよね、と話題へ。気づけば小さなモロコシ2本、200円、お買い上げいただいておりました。ランチを食べた後なのに、皮を剥いたトウモロコシにかぶりついて、甘いね♪と微笑む女の子を見ていると、なんだか数日の暑さが報われたような気がした。


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 プリミティブな感動に出会えた、七夕の午後のひととき。
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2007年07月22日

1,600

水無月九日  雨のち曇り

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 とりあえず、形だけでも、オープンはオープンだ!今日の収入千六百円は、嬉しかったのだよ。そゆこと。
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2007年07月21日

明日から

 突然ですが、野菜売ります。

 「雑草屋」として個人的に栽培している畑の収穫物が少しずつ(本当に少しずつ)採れはじめ、午前中にアルバイトしているブルーベリー園の隣の「ピクニック」さんのスペースを借りて、簡単な販売スペースを設けることに。

 当分は対面販売のみ。毎朝収穫して、取れた分を並べる。100%「自然農」栽培の野菜を、チラシを添えて売ってみる。はてさて。

 とりあえず、ジャガイモ、ズッキーニ、キャベツが出せそうかな。↓こいつね。

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 量はあんまりだせませんので、あしからず(笑)。
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2007年02月06日

カブと共に去りぬ

師走十九日 晴れ

 先日の週末、農園のプレーヤーが畑にみえ、その帰りに小生宅のドアをノックしてくれた。収穫した大根とカブを分けてくれるのだという。見事に育った大根とカブの十数株のうち、数本を持ってきてくれたのだった。冬の畑の様子としてはプレーヤーで一番成績がよく、一見放任主義の畑は、まめに管理をする小生の畑に負けず劣らずの成長をみせている畑の主である。

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 今月でつくし農園を卒業されるということで、ドアの前で少し立ち話をさせてもらった。東京からの農園通いということもあり月に一度の畑の世話なのではあったが、魔法のようによく育った野菜もあり、もちろんそれと同じ位、壊滅的にだめになる野菜もあった。ご本人曰く、「何も考えないで種をばら撒いて多すぎた分だけ間引く(そして間引いた分も食べちゃう)、という乱暴な方法」とのことだが、そのなにげない言葉も、考えさせられることはとても多い。

 少し遅くなったが、いただいた最後のカブを調理した。昆布と煮干の二番出汁でカブを丸ごと茹で、ほとほとに柔らかくなったところに、ひとくち醤油を垂らして食べる。いやはや、なんという甘み。たびたび間引き野菜いただいちゃって、ありがとうございました(笑)。

 お住まいの近くで畑を探してみるということ、ぜひとも、これからも農が暮らしのそばにありますように。入れ替わりに、また新しいメンバーがつくばの畑に足を踏み入れることになる。あと数ヶ月で、秋に「ばら撒いて」くれた花の種が咲き誇る。はず。
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2007年01月19日

竹の旬

師走一日 晴れ

 先週の農園集合日に、皆の手を借りて力作業を行なった。来シーズンの為の真竹の切り出しである。竹の用途は万能である。刈った稲を干すための稲木から、鳥獣害予防のために畑の東側に備える竹垣、細いものは野菜作りの支柱となり、インテリア、竹細工、様々に人のそばで活躍しながら、最後は朽ちて土に還る。軽く、強く、加工しやすい。その上、繁殖力が旺盛でいまや管理が追いつかずに邪魔者扱いされている竹林の方が多いとも聞く。

 紹介していただいた近所のご主人は、困ってるくらいなんだからいくらでも持ってっていいよ、と言ってくれた。僕らはその竹の切り出しを、楽しんで作業している。この需要と供給が、インチキ百姓がここにいられる一つの要素なのかもしれない。もちろん、好意に甘えすぎてはいけないと自制しながらではあるのだが。

 プレーヤーの一人と竹を運ぶ途中、これからの農村暮らしは「スープの冷めない距離」ならぬ「竹の運べる距離」かも知れないですね、と話した。軽い竹は、二人で肩に数本担いでも歩いて運べる。トラックにも頼らず、近所の裏山からの切り出した竹を分けていただく。その距離は、散歩に顔をあわせて農作業に雑談して、協力し合える関係である。

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 運んだ竹は、家の前に並べて干している。秋から冬のこの時期でないと、竹に水分が上がってきてしまい硬い材にはならないという。食べるものではないが、この竹も、まぎれもなく旬のひとつ。
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