注)記事の日付は太陰暦を用いております

2011年07月30日

よかったー

水無月丗日 曇り時々雨

 どっしりと、昨夜の雨がつくばを濡らし、ついに一ヶ月以上ぶりに田んぼに水面が戻ってきてくれた。ここ数日、夜半の雨があがる朝に田んぼに出ては、少しずつ湿り気を蓄えつつある土に一方では喜び、しかし一向に溜まってくれない水に髄分とやきもきさせられた。6月下旬の田植えシーズン真っ盛りからほぼひと月、水位は地面より上にのぼることはなく、スポンジ状の土壌に支えられてはいたものの、本当に雨に餓えていた。小生も、なによりも、稲が。目に見える水位にそれほど左右される必要はもしかしたらないのかもしれない。雑草の根が無尽に生え伸びるこの田んぼは、涸れても涸れても耐え忍ぶ、保水力が備わっている。この空梅雨にあって一度の人工的な注水がなくとも、土壌にひびが入るような乾燥状態になることはなかった。土中に張られた根が、地面を覆う雑草が、刈った後に敷いた枯れ草が、田んぼの水分を守り、蓄え、潤してくれていた。しかし、そうはいっても水田である。水面に稲が映えず、カエルもタニシも逃げ出すような田んぼは少々寂しく、稲の生育、分蘗も、どこかしらスピード感に欠けた様子は、やはりいたしかたないようであった。そこにきての、この、戻り梅雨。よかったーーーー。よかったよーーー。 たまる一方の洗濯物も、干せない布団も、こもる湿気も、関係ねえ。この雨を、この湿潤を、揺れる水面を、いかに待ち続けたことか。

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 もちろん畑にも、雨の喜びが。遅れた小豆の発芽も、蔓を伸ばし始めたキュウリも、喉を渇かせた里芋も、どうぞグビグビと水を飲んでくれ。今日水無月が閉じれば明日は文月の朔日。いつ灼熱の夏に戻ってもおかしくない。潅水もない、ハウスもない、天候に左右される自然農とは、天候の喜びを味わいつくす農でもあるのだ。

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2011年07月24日

虎刈り

水無月廿四日 晴れ 

 昨日、二十四節句の【大暑】を迎え、いよいよ夏本番へまっしぐら。梅雨明けの台風も大雨なく太平洋のかなたに去り、渇水の水無月はいよいよ終盤へ。 田植え後に十分な水位が保てぬ今年の田んぼは、まだまだ分蘗の様子が心もとないが、確かに、着実に、根付いた苗は生育をみせている。その隣に生い茂る雑草たちと競い合いながら。

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 自然農の水田は、田植え後の数週間から一ヶ月以内の草取りが肝要といわれる。根付き、分蘗を進めんとするそのタイミングに、いかに苗の根を傷めず田んぼに入り、かつ雑草を抑えるか。今年は雨が本当に少なく田んぼが渇きの声をあげているが、その分、土はズブズブと柔らかいことはなく草取りには入りやすい。田植え時に刈り倒して丸めて敷いた草を、もう一度ひっくり返して敷き、稲の周囲の草をさっと刈ってやる。田に営む虫たちの住処や餌場をなくしてしまわぬ様に、一度には入らず、一列おきに草を刈る。それもみな、その年の天候、雑草、苗の状況を考え、ああだこうだと試行錯誤していく。毎年繰り返しながら、毎年その度に変化のある景色、様相、作業である。
 昨日までの涼しいうちに三分の二進め、残してしまった三分の一を暑さの取り戻しつつある今日の日中に。一列おきに残した箇所は、また来週、再来週にでも。まるで虎刈りのその田んぼは、自然農の田んぼでは良く見るこの季節の景色の一つでもある。

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 畑では、なんとか種を播き終えた大豆畑の傍に、モグラ対策が功を奏して数年ぶりに実を宿すトマトとナスが一列並ぶ。この、赤いジューシーにかぶりつくのに、いったい何年待ちわびたことか。畑の変遷なのか、対策一つなのかはさておいたとしても、辿り着いたこの感触は、実践した自分自身にしかわからない別の意味での果実なのだ。少しずつ、本当に少しずつ、虎刈り風のいびつな進度かもしれないが、それを知る自分にだけは忠実にありたい。世の中がどうあったとしても。いや、そこまでは大した覚悟ではないとしても。

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<余談>
 ところで、ここ数日で一番の楽しみであった「地デジ難民化計画」。ワクワク全開でTVの前にたたずんだ本日の正午、我が家の20年モノの14インチのブラウン管は全く対策をとらぬまま、平然と地デジ放送を流し続けていました。がっっっっかり・・・。せっかく今夜から半強制的な読書生活が始められると喜んでいたのに。数ヶ月前からTVを据え置きしてしまって、農作業の疲労をビールとバラエティで流すという堕落の夜に浸かりきり、これを機にまた、静かな夜に戻れると思っていたのに。

 どうやら推察するに、加入しているケーブルTV局が自動的にデジタル放送へ対応し、配信しているよう。もしかして、つくば市民でケーブルTV加入の人だったら、地デジ対応製品買わずとも全然大丈夫だったのでは?という疑惑が。電気屋さん、凄い勢いで地デジ商戦やってるの横目で見てたけど、いったいどれだけのつくば市民が地デジ製品買ったのだろうね。 ともあれ、一緒に「地デジ難民」になりましょうと、楽しんでいた皆さん、不可抗力により小生は「地デジ民」になってしまいました。この場を借りてお詫び申し上げます。さて、27時間テレビでも見て時間の浪費でもしよっかなー。と思ったら、もう終わってた(笑)。コパアメリカもなでしこも終わったことだし、今夜のF1ドイツGP観戦が終わったらまたTVを部屋の隅に片付けるのもいいかもね。まだまだ短い、真夏の夜長を夜虫の音色で過ごすのもまた楽しからずや。

 
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2010年03月30日

オミゴト

如月十五日 晴れ

 真冬の寒さがここ数日のさばっており、手が悴んで作業が進まない。朝のバケツには氷が張り、日陰の畑には霜柱がそそり立つ。日がさせば陽気は間違いないが、少しでも雲の下に入れば驚くほどの寒気が肌をさす。これは参りますね。

 4月に入れば冬の残りも溶けきることを期待しているが、春本番のフルシーズンを前に迎えて、先日の週末には農園で臨時集合日を設けて田んぼの畦道修復を行った。詳細は後日農園Blogでお届けしたいが、出席者皆の素晴らしい腕力脚力ど根性で、玉取の田んぼ三年目にして見事な畦道が完成した。昨年の崩れかけた畦道をベースに、開墾箇所の土を掘り上げ、運び、スコップと鍬で形を整え、丁寧かつ効率的に40mほどの大工事。出来上がりの威容に、城壁もかくのごとしと声も上がる。オミゴトです。

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 一人ではよもややる気も起こらぬ土木作業も、十人集まれば半日の出来事。当たり前のように毎年、農園の方達と共同作業として進めていることが実はとても有り難いことであり、そして奇特なことにプレーヤーの方にも楽しんでいただけていることが、本当に嬉しい限り。これから種籾の播種が始まれば振り返る暇もなくなる田んぼの、こうした準備仕事を、束の間の冬のぶり返しの中で感謝する。今年もまた、良い田んぼでありますように。お天道様も竜神様も、程よく恵みをくださいますように。どうかどうか。
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2009年11月05日

かんなめる

長月十九日 晴れ

 前々日の旧暦長月の十七日は、新穀を天照大神に奉る神嘗祭(かんなめさい)であった。伊勢神宮では、新暦の10月17日に行われているので、神のおはしますのはもはや新暦の日取りなのかもしれないが、季節と、月の暦と、昔ながらの数えでいえば本来はこの日に祝われていた。その年に採れた新米を我々が食す前に新穂を天照大神と豊受大神(とようけのおおかみ)に捧げ嘗めていただくというもの。

 とはいえカレンダーを見忘れていると、この感覚もすっかりなくしてしまい、つくいちの大忙しに果てて夜も過ぎる頃に思い出したので大したことを言えた義理ではない。神嘗祭へは心で奉納して、新嘗祭(旧暦では霜月第ニの卯の日、新暦では今年は12月29日)を待って新米を楽しみたいと思う。


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 稲刈りを、スズメに背中を押されて、一種類、一種類と色づく穂先に応じて進めていく。刈るたびに、一株一株、重みを確かめながら。初春から、均して、播いて、選んで、植えて、育てて、待って、刈って、ようやく。まだまだ、干して、扱(こ)いて、摺って、炊いて、食べるまで。もうひと暦、秋を深めて新米を待つ。



神嘗祭について
 ・・・『和のこころ』 日本の年中行事 より
   季節、テーマごとに和の営みがまとめられているBlog。
   トラックバック、コメントできないのが残念。

新嘗祭について
 ・・・おこよみ焼き より
   従来から、旧暦や宮中行事などについての調べる際によく利用させていただいている。
   なんだかものすごく、旧来の事柄についての引き込まれるような情報の宝庫。
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2009年10月04日

キラキラ

葉月十六日 晴れ 【満月】

 しばらく前のことだが、つくし農園のプレーヤーたちに協力を請うて田んぼに鳥対策を講じた。今年は玉取地区に移ってからの二年目である。昨年はどうやら、一部の稲は除きとりたてての対策をすることなく稲刈りまでは持ち堪えた。TX効果覿面と言っていいかはわからぬが、住処と餌場を失って追いやられた(であろう)雀は、気のせいか随分と電線におとまりされているように見える。はてさて何をお狙いなのやら。
 全国各地で展開される鳥と水田の攻防は自然農の田んぼももちろん例外ではない。つくばに来る前には、2004年にはこの攻防、2005年にはこの攻防と、その時その場所に応じて対策をうってきた。つくばに移ってからは、放って置けば全滅というような被害はなかったため、稲刈り前に鳥避けネットを張るような積極策は必要としていない。そして2009。

 自然農、つくし農園の田んぼは、プレーヤーの差異、作付の種類などによって多種の稲が点在している。早生、晩生、長幹種、短幹種、モザイク状に作付されており、ある箇所は10月のこの時点で収穫目前に実り、ある箇所は最晩生の12月の収穫を待つモノありといったところ。

 そんななか9月中ごろ、長幹種の早生、黒米がまずターゲットとなった。背丈が高く、その茎にスズメが止まりやすいのも手伝ってか、特に畦道の雑草と混在するあたりから目に見えて稲穂が食べられていく様が観察されてしまった。

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 続いては早生のうるち米。ご自身で苗を用意されたプレーヤーの方(Tさん)が植えたその区画は他のプレーヤーと一線を画して実りが早い。そのため、早生黒米に吸い寄せられるようにか、スズメはお隣のうるち米をも狙い始めた。

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【スズメの啄ばんだ跡、地面に籾殻が散ばっている。】


 このままではどこまで食べられるかわからない。かくして、被害がこれ以上広がらぬよう、今年の対策を実践することにした。


 農園での作業様子は「つくし農園Blog」に詳しくある。今年はネットはまずは張らずに、鳥避けのキラキラテープと、毎年お世話になる案山子の二重策で静観してみる。なるだけ手を加えず、資源を持ち込まずが理想の自然農。でき得ることなら石油素材のキラキラテープのお世話にはなりたくなかったのだがこれもまた、自然の「摂理」の中の人間の在りようでもある。悶々。この後の様子をみて、ネットの有無を判断する。願わくば、ネットの世話にならないよう。


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 テープを張って一週間、今のところ、効果は抜群の趣き。どうだこのやろう。
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2009年06月28日

響かせ

閏皐月六日 曇りのち雨


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 自然農7度目の田植え。苗の不足に焦りつつ、深水に悩みつつ、今年もひとまず半分ほどの田植えを済ます。何度体験しても。土地や状況が変わって植える手はずややり方が変われど、その折その折の最善を試行錯誤しながら苗を降ろす楽しみは、減じることがない。水の温度も毎日異なり、土の手触り、雑草の根の張り具合、場所の高低、苗の一本一本、全てに個性があり、無心で手を動かしている中でも必ず何かを感応している。無心とは、機械的なのではなく、思考する前にその状況に応じて自然に体が反応することなのだと気づく。無事に根付くか。浮いてしまわないか。雨で潅水してしまわないか。草に負けずに育ってくれるか。その行く末も同時に思いやって、一列一列が進んでゆく。単純シンプルで、複雑ダイナミックで、すこぶる人間的な農作業。

 
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 どうしても聞いていたくて、農園のメンバーも無理やりつき合わせて、Michaelの80'sあたりをカーステレオから響かせての、この週末の田植え作業。田んぼにしゃがみながら"Blame It On The Boogie"が流れる自然農の田んぼなんて、他にあるめえ。

 Thank you Michael,and rest in peace.

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2009年06月24日

もともと

閏皐月二日 雨のち晴れ

 大雨の後の晴れの後に、また雨が降り、そして昼からの晴れ。先日崩した畦はまだ埋め直さずに、水位を観察してみてみる。


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 オタマジャクシ、タニシ、ゲンゴロウ。草刈りと田植えで人の手足が入り始めた田んぼであるが、もともとの住民たちはそんな喧騒に左右される事なく、たくましく日々の営みを見せてくれ始めている。
 
 今年の田んぼの出来を心配するのも忘れて、ただこの小雨の下の命の蠢きに心を惹かれる時間。いいのやら、わるいのやら。ねえ。
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2009年06月22日

攻防

皐月卅日 雨時々曇り

 土曜に田植えをスタートさせた翌日曜、明け方からの土砂降りに苗を憂う。植え始めた稲の苗は、背丈が伸びたものも、まだまだ短いものもあり、田んぼの水位が上がりすぎると葉先までが水没してしまうことがある。田植え直後の苗にとって、たっぷりの水は嬉しい限りではある一方で、完全に水没してしまえば呼吸ができない。つくし農園の田んぼは天水による溜め水と、畦道に設けた排水口での水位調節に頼っているので、基本的にはしっかりと畦を固めて水が抜けないように留意し、たまりすぎたら排水口の蓋を空けるという緩やかな方法を用意している。



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 そんな夏至の大雨を過ごして月曜。田植え直前まで続いた長雨ではそこまで上がらなかった水位が、この雨で田植え直後の苗を冠水させるほどまで達してしまっていた。十分な成苗は無事、背の低い幼い苗は、ほぼ全て、水の下に沈む光景。なおも続く雨の知らせを聞き、排水口一本では水位を下げきれないと判断し、冬から春にかけて築いてきた畦の一部を数箇所を、切り崩して水を流す事に決めた。

 とはいえ、スコップ数回踏み入れれば、きれいに崩れる小さな畦。モコリと土を上げて近くに並べ置き、水位が下がればまた戻して固めればよい、はず。まずは苗を救い、そして雨の上がるのを待ち、水の流れを見てまたもとの畦へ復旧。苗が安心して育つまでの、この田んぼならではの気苦労だと言えるだろうか。毎日水門を開け閉めして水を出し入れする普通の田んぼに比べてどちらが良いとか悪いとかはないが、田んぼでの、こうした水との攻防は、避けては通れぬ必須の世話なのだと思う。

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 種播いて、苗を植えたらあとは育つととか思ってたら、それ間違いですから。誰に言ってるかって? 俺です。




【夏至】…陽熱至極しまた、日の長きのいたりなるを以て也(暦便覧)
     ★雑草屋的季節分布★ 春:夏=4.9:5.1

     夏至は夏季の真中にあたり、梅雨の真っ盛りで、しとしとと長雨が続く。
     農家は田植え繁忙を極める季節である。
     しょうぶが咲き始め、半夏(からすびしゃく)が生えてくる。
     なお、夏至線は北回帰線ともいい、北緯23度27分を走る線。
     北上してきた太陽は、夏至の日にこの線の真上を通過し、以降再び南下する。
     ※読み:ゲシ
     <参考:【室礼】和のこよみ & こよみのページ
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2009年06月19日

前夜

皐月二十七日 曇り時々晴れ

 明日から田植え。 苗も、水も、気候も、頃合い良し。あとは人間さまが験される番。


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 前日までの副業からの筋肉痛も睡眠不足も乗り切って。ようし、楽しむでー。
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2008年12月27日

山積

師走一日 晴れおよび強風

 師走、朝から仕事が山積。

 庭木の剪定と掃除に2時間ばかり奮闘。なれていないなりにザックリと、ギコチナク、ばっさばっさと枝を落としていく。楽しいことは楽しいのだが、庭木たちは大丈夫だろうか。庭木の剪定、始めだすとキリがない、なかなかの魅力作業だと気づく。


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 田んぼに足を運ぶと折からの強風に稲束が揺らされて、稲架がミシリと倒れていた。稲作りも6年目を迎えると、稲架の倒伏ごときでは焦らないようになってきた。フム、修繕箇所を見直し、干し場を移すモノは移し、稲木を組みなおす部分は新たに作り直す。本当は、風で倒れる前に脱穀しとけよ、ということなんだが。いやあ、明日、やりますから。やるってば。


 昼からは、地主さんに挨拶回り。近所の和菓子屋さんでドラ焼きの詰め合わせを箱折にしてもらい、今年のお礼と来期のお願いに回る。店の入り口に昭和59年の全国菓子博覧会の賞状が誇らしげに飾ってあるこの和菓子屋さんは、買い物のたびに一つオマケをくれるのが嬉しい。今日はスアマをひとついただいた。


 午後から夕方にかけて畑に出る。遅すぎるイモや豆の収穫、物置小屋の修繕、今後の農園の利用計画思案。あっという間に日が暮れて、澄み切った風に洗われた筑波山が畑の向こうに色づく。
 

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 そんな師走の月初めの一日でした。
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2008年09月19日

忍び寄る

葉月二十日 雨時々曇り

 昼間からのんびりと降ったり止んだりを繰り返し、東南東から忍び寄る台風が存在感薄く近づいてくる。今年本格的に上陸する台風は初めてだったように思うが、薄暗い雲の下にいるとどうも不安より楽しさのほうが勝ってしまうので困ってしまう。稲穂は大丈夫か、小屋は、テントはと見回りながらも、本格的に心配するというよりは何かワクワクしているのだ。



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 神丹穂が、いつもの晴れ空よりも表情を固くして、人間よりも敏感に低気圧の襲来を予感しているように見えた。
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2008年06月16日

ナイスパス

皐月十三日 曇りのち晴れ

 苗代危機のアナウンスを周囲にしていた折、プレーヤーの方から嬉しいメールが届く。知人にバケツ栽培をしている方がいて、その余りの苗を譲ってくれるとの要旨。
 前日にメールが届いて電話して、翌日には苗を無心に千葉県へ。Hさん、ありがたくいただきます。プレーヤーのFさん、ナイスパスをありがとうございます。


 
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バケツ苗栽培については、こちらに情報あり(笑)。



 お昼に苗を受け取り、そのまま踵を返してつくばに戻って苗を着水。さあ、バケツ栽培と自然農の対決といきますかね。


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※お米を作られている方で、苗にあまりがある方、あまりが出そうな方がいましたら、雑草屋小松(←クリックしてメール)までご連絡お願い致します。
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2008年06月15日

シルシ

皐月十二日 晴れ

 モグラ。想定はしていたもののタカをくくって「いない」だろうと甘く考えてしまったツケが来た。何度か足を運んで土を踏むなどの力技で堪えていた自分の苗床はいざ知らず、二週に一度、下手すりゃ月に一度、という農園プレーヤーの苗代の被害は甚大である。このままでは、と集合日に憂いていた際に一人のプレーヤーから「水苗代という手もありますかね。」とアドバイスをいただく。つまりは今の苗代(畑苗代)から水が張った水田部分へ苗を移してモグラによる乾燥害を防ぐということ。もちろん昔の農家や今でも有機農家で手植えの方などは田んぼで水苗代を作ることもある、知られたやり方でもある。自分ひとりだったらこの発想がスムーズに生まれていたかどうかわからない。それほど窮していたとも言えるし、自分の頭と経験に縛られて立ち往生していたとも言える。

 つくし農園でプレーヤーの方たちをお迎えして、自然農の講釈を垂れる自分。自然農とはそんな偉そうなものだっただろうか。そして自分の中の自然農は果たして「自然」だろうか。答えのない問い。そして毎日。ひとつ言えることは、今年から参加されたそのプレーヤーの何気ない一言を翌日から実践して、水苗代に苗を移動させたということ。この出来事は、農園を管理する自分の感覚に、意義のあるシルシを残すに違いない。

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 ↓↓↓

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 畑苗代からゴッソリと、水苗代へお引越。なんとか今日、移し終えることができた。個人区画で苗代作成していた皆さん、今年の失態は本当に申し訳ありません。
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2008年06月06日

救済

皐月三日 晴れ


【芒種】…芒(のぎ)ある穀類、稼種する時也(暦便覧)
     芒種は梅雨入りの前で、昔の田植えの開始期にあたる。
     雨が間断なく降り続き、農家は田植えの準備などに多忙を極める。
     芒種とは、稲や麦など芒(のぎ)のある穀物、
     すなわち稲を植え付ける季節を意味している。
     かまきりや蛍が現れ始め、梅の実が黄ばみはじめる頃でもある。
     ※読み:ボウシュ
     <参考:【室礼】和のこよみ


 昨日から、二十四節句は「芒種」。集合日を前に、窒息寸前(笑)の苗代を一部救済した。地下からは這いずり回るモグラによる乾燥、地上からは覆いつくす雑草たちによる日照不足、そしてインチキ百姓達からの愛情不足。三重苦の苦しみに鬩ぎながら生き残りをかける苗達は、あるものはしたたかに生き延び、あるものは息も絶え絶えにひょろりと伸び、そしてあるものはスッカリと枯れたおれていた。苗代周りに腰を下ろして数時間、顔の汗が苗にしたたるほどの熱気が逆に心地よいほど、姿を現す苗の様子が頼もしかった。


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 呆然とするようなこの中から、、、

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 ひとまずは彼らを救出成功。



 田植え開始まで数週間。生き残った苗たちにしっかりと愛情を注ぐことで、なんとか一本植えにふさわしい、たくましい苗に育ってくれることを願う。やれることは今からでも遅くはない。モグラが再び駆け回らないように周囲を掘り、この週末の集合日には農園の皆で雑草をしっかり取りきり、そして毎日でなくてもいいから、できうる限り苗代に足を運んで姿を見せよう。この一ヶ月の情け不足には、そうでもしないと報えそうにない。


 さあ、明日もいい天気になりそうだ。
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2008年05月17日

ひと段落

卯月十三日 晴れ

 播種が遅れたために数日芽出しして、発芽が揃った籾を昨日今日と慌てて苗代へ播いた。これでなんとか苗の準備が完了した。とはいえ一ヶ月前の苗代は生育が沿わず、鳥避けのネットはさすがに機能しているようだが、油断していたらどうやらモグラが苗代の下にチョクチョク出入りしている気配。次から次へと、困ったもんです。とりあえず、踏む踏む踏む! しかない。 (例年モグラの被害はなかったもので、苗代の周囲に溝を掘る手順をサボったツケが回ってきたということか。) まあでもひと段落着いて、肩の荷が降りたのは確かですな。次は、、、、芋!
 
 今日の作業。竹竿の切り出し、苗代作り、サツマイモ植え付け、草刈り。昼が随分と暑くなってきた。



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 スナップエンドウが収穫を迎えています。
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2007年11月18日

エンジン

神無月九日 晴れ

 前週の雨の集合日と、この週末の晴れ。遅まきながらつくし農園の稲刈りが本格的にスタートした。ここの田んぼは水抜けが悪い(そのわりに夏の水漏れは多いのだが)せいか、もしくはこの秋の寒さの訪れがゆるいせいなのか、稲穂の枯れ色の進み具合がのんびりしていた。それもやっと頃合いを迎えた。

 いざ、稲刈りである。

 それぞれの、稲穂の出来はともかく、ようやくの一年の重みを手に握り締める時ではある。どう贔屓目に見ても全体的に実入りの悪いうるち米ともち米。しかし、日当たりの悪いが取水口に近いエリアはなんとかの豊作。その代わりに平均的に実りの良さをみせている晩生の緑米と黒米。香り米、神丹穂、モチ黒米は順調、赤米は元気なし。原因、要因、遠因に頭をひねくり回してみたり、これも修行と受け流してみたり。

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 とにかく、稲刈りである。

 今年はメンバーの区画が増えたおかげでインチキ百姓の作付け面積が昨年の3分の1。こればかりは、嬉しいやら寂しいやら、背反の感情が渦巻くところ(笑)。

 よし、来月中の脱穀作業を見据えて、稲刈りラッシュにエンジンをかける。
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2007年08月31日

停滞

文月十九日 雨のち曇り

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 日々、新しく穂が顔を出しているのに、俺は何をしているんだろう。

 もっと、田んぼと畑に向き合わねば。
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2007年07月25日

水曜大工

水無月十二日 晴れ 【大暑】(23日から)

 梅雨明けはまだですが暦は二日前から大暑へ。月は水無月。そろそろ、晴れの続く頃が近づく。陽のせいか水のせいかわからないが今年は苗の育ちが芳しくない。陽は致しかたなしとして問題は水である。

 一つはモグラによる畦掘り大会。これについてはもうそりゃあ、一つ一つの穴を見つけては踏んで叩いて手を入れて穴を塞いで対処対処の繰り返し。なんだかね、戦えば戦うほど穴の場所が深くなっているような気がして怖いんだけども、放ってはおけない。それこそ中干し期間中の隣の田んぼに深刻な水漏れなんかあった日には、ここでの自然農生活存続の危機だからね。やるしかない。
 もう一つは、水の出し入れ口の水門の不備の問題。昨年から借り始めた水田には直接水路から田んぼに引き入れる効率的な取水口がなく、引き入れるには容易だが入れた水をせき止めておくのがひと苦労であった。それでも昨年は畦道に無理やり木板をはめ込んで治まっていたが、今年は微妙にじわじわと崩壊の一途を辿り、いちいちの水入れ後の堰き止めが大作業になっていた日常であった。

 で、副業が休日の今日、水曜大工のひと手間をかけて超原始的な水門をこしらえた。ありあわせの材料で作る野菜炒めみたいに、まさしくこしらえた。とりあえずはこれで様子を見る。閉じた後に微妙に水が漏れる。うーむ。完璧って難しい。とにかく、簡単に、楽に、作物が育ってくれますように。百姓が必ず思う、根本の欲求。

↓こしらえてみる       ↓閉じてみる
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なんとか水も蓄えられたぜ。
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【大暑】…暑気いたりつまりたるゆえんなれば也(暦便覧)
     最も暑い頃という意味であるが実際はもう少し後か。
     夏の土用の時期。学校は夏休みに入り、空には雲の峰が
     高々とそびえるようになる。
     ※読み:タイショ
     <参考:こよみのページ
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2007年07月23日

どうしよう

水無月十日 曇り

 うんざりするような、田んぼの水漏れ(原因はもぐらの穴)と格闘した後、夕方に部屋に戻る。収穫をとうに済ませていたラッキョウ3kgほどの根と茎を切り落としてラッキョウ漬けの前準備に2時間。缶ビールをあおりながら、売れ残りのズッキーニをなんとかしようと、ジャガイモと玉葱とニンニクとキャベツ、すべて自然農の畑で育った野菜をごった煮にしてスープを作ってみる。余った切り落としの素材は甘味噌で炒めてビールのつまみに。そうしてなんとか夜のひと時へ。

 書きたいことは山ほどありますが、毎日の時間を繰り返すことで疲れて言葉がつづきません。こりゃ困った。

 田んぼ。どんなに奮闘しても、水を入れる度に畦が漏れる。モグラとのイタチゴッコで数時間を無駄にしてしまう。畦シートを入れるのも手なんだが、こう毎回続くとうんざりしてくる。隣の田んぼは、まだ梅雨の中干しの最中。漏れた水が気になって仕方がない。。。と、田んぼの考察はまた後ほどにしましょうね。むむむむ。畑が進まん。
posted by 学 at 21:36| Comment(2) | TrackBack(0) | 田の記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月07日

勇者

皐月二十三日 曇り

070707yuusha

田植えがスタートして三週間、勇者健太との一枚。最高の田植え日和。


夜は、集合日の宴会で大騒ぎ。わいわい。
posted by 学 at 23:00| Comment(3) | TrackBack(0) | 田の記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする