注)記事の日付は太陰暦を用いております

2005年12月25日

成果

霜月二十四日 晴れ 

 ひとますに 盛りつつ思う 今年かな

 
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 ついに今年の第一弾。数種類の籾摺りと精米が一段落つきました。なにはともあれ、この白い山の為の一年だもんね。よかよか。
 
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2005年12月20日

脱穀完了

霜月十九日  晴れ

 田んぼの隣を流れる和田川の土手を歩くと、川面の北側の日陰に沿って、ふんわりとした氷が広がっていた。いやはや、寒さがいよいよ目に見えだしてきた。

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 今日の作業は、最後の晩生種の脱穀。予定通りとはいえ、冬至が近づく田んぼに稲木が映える姿は、なんとなく恥ずかしいものでもある。神様が、いい加減に終わらせなさい、と腰の重いインチキ百姓を追い立てているのだろうか、朝起きると稲木が横倒しになっていた。これで気合十分、何が何でも今日中に終わらせてやる、とやる気に火がつく。自然農の諸先輩方に、脱穀は年内に済ませるのが吉と言われていた理由はこれだけではないだろうが、確かにこの冬の風も一因だろうなあとまた自分の糧が増えた。教訓の一句。

 −脱穀は 風が稲木を 倒す前−


 さあ、これで今期の米作り、田んぼでの仕事は完了完了。あとは、唐箕(風で籾と藁屑を選別する道具)にかけて、籾摺りして、新米が口に届けばハッピーエンド。さあ、年内のハッピーに辿り着くまで、、、、あと十日!? 




気まぐれ写真館   …和田川を検索していたら見つけました。
 (byフカダソフト)  関東地方の河川風景を中心に、実際歩いたような
            コメントがなかなか現地人にとっては嬉しいかも。

           …和田川1の(6)は、まさしく我が田んぼのすぐ側!
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2005年12月11日

ガリリ

霜月十日 晴れ  

 いそいそと脱穀作業を進める。今日の脱穀は「イセヒカリ」。稲刈りから一ヶ月以上過ぎ、干した稲達は稲木に掛けた形のまま固まってしまったようだ。

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 う〜む。見事…。


 米粒を一粒かじると、ガリリと小気味よく音を立てる。軽く足踏み脱穀機にかけると、バラバラバラッと勢いよく脱穀が進む。友人のサポートを受けながら一日、ごっそりと籾の山を袋に詰めたものの、すべての脱穀完了まであと半分。ちょっとのんびりしすぎかも。
 
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2005年11月19日

食い散らかし

神無月十八日 晴れ   

 晴天が続く。昼の暖かさはガラス窓の内側だけの季節になり、ピーカンに晴れていても風の冷たさに田畑への足が鈍る頃になってきた。

 そろそろ稲刈りも終わらせたい時期であり、重い腰はまだまだ落ち着けそうにない。普通に米作りを想像される方にとっては11月に稲刈り?と耳を疑うかもしれないが、春の寒さが和らいだ頃に少し遅めに種まきをして自然に任せて育てると、晩生の種類や蒔き直したものなどは丁度今ごろ実りを迎えてもおかしくはない。自然農だから遅いというわけではありませんよ。さあ、ラストスパートといったところである。
 鳥避けネットを掛けることなく稚拙な紐を走らせた程度で今年はほとんど徴収されずにすんでいた「スズメ税」(食べられるということです)であったが、晩秋でいよいよ食べ物(虫達?)がなくなってきたのか、とうとう我が田んぼにも税の取立てが目立つようになってきた。彼らのお気に入りの場所は、モザイク状に刈り取りを進めて残ってしまった、一つだけ離れたイセヒカリの区画。他の区画はピクシー(カカシです)の活躍もあって大丈夫なだけに、食われた様子が目立つ。

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 稲穂をざっと見る限りわかりにくいのだが(よく見れば歯抜けに食べられた稲穂が見えます)、稲刈りをするとご覧の通り食い散らかされた痕跡があちらこちらに。

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 −籾殻が列をなしておりますね−


 それでもネットなしにこれで済めば御の字ではある。先月に干した古代米たちの脱穀はしないといけないし刈り取りは進めないといけないし田んぼばかりで畑には行けないし、ここに来て忙しくなってきた武蔵野自然農園。寒い朝に負けずに早起きして作業できれば余裕はあるはずなになあ。。。。

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2005年11月09日

転んで起きて

神無月八日 晴れ   

 朝起きての日課は、空模様を眺めた後に視線を落として田んぼの様子を見ること。天気の様子で稲刈りの判断が必要であり、相変わらずスズメの様子も気になってならない。そんないつもの景色が、今朝はなんだか傾いて見えた。慌ててメガネを探してもう一度凝視する。

 ……崩壊。

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 万全に組んだつもりでまるで安心しきっていた稲架が、突っ伏すように転げていた。履くものも取り敢えず田んぼに駆け寄ると、竹竿が折れたでも支え木が折れたでもなく、きれいに横に流れて倒れている。犯人は風のしわざに違いない。風で倒れる程度にしか組めていなかった、小生の不手際である。

 一人で直す作業というのもなかなか手の折れる作業であり、掛けた稲穂の束をひととおり降ろして脇に寄せ、もう一度最初から丁寧に組むしかない。ここで手を抜いたら、また同じことを繰り返してしまう。はたから見たら、どうしてそんなことしてるのか、機械全般に頼って安全に効率的に食べ物作って人生送ればいいのに、と思うかもしれない作業。まあしかたないか、目の前の米が美味しく乾いてくれる為だ。いつになく集中して2時間、久しぶりに汗をかいての農(?)作業となりました。

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 もう、倒れてくれるなよな。
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2005年11月05日

豊満日和

神無月四日 秋晴れ

 気持ちのよい秋空がスコーンと広がった。寝起きの顔に日差しがノックしてくるような気分。気もそぞろに地下足袋を履き、鎌を腰に下げ、稲藁を手に田んぼに降りる。こんな稲刈り日和、堪能せずにいられるかよ。

 一番最初に植えたイセヒカリが、「ハヤクカッテクレー」と直訴しているような枯れ具合。稲穂の3分の2以上が黄色く色素を落としきっていて、これ以上遅れると脱穀時に穂ごと離れてしまい脱穀率が落ちてしまう不具合が生じる。急がねば。

 ざくっ、ざくっ、と一株一株確かめるように鎌を入れる。手を早めて作業を進めることも頭に浮かぶが、この為に育ててきたからこそ、刈りやる手になんとなしにでも想いを込めたい。横に並んだ列を4列ごとに田んぼを横切るように進めていく。左に2列、右に2列の間に位置取り、手前から刈っていきながら2、3株をひとまとめにした束を交差して重ね左右に程よく置き並べながら摺り足で進む。(実際にしないと伝わらないなあ。文字伝達の限界!)

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4列を終えるのに約12分程度。今日の予定は17列、ざっと小一時間以上が過ぎる。
 
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ずらり。


 成果に満足して写真を撮ったころに部屋の洗濯が終了、干しに戻る。家の目の前に田んぼがある便利さってこんな時にこそ実感。

 
 数分後に田んぼに戻り、続いて、置いた束を稲藁で縛りまとめてゆく。稲架に掛けるための準備。先日通りかかった近所の爺様に、もっと太い束でやったら早いだろうにとアドバイスを受け、今日は一人作業ということもあり早速採用してみた。これまでの2倍、稲株6株分での束づくり。稲藁で縛れる限界の太さだ。縛り方に少しコツと馴れがいるかなと感じたので、手伝い諸氏に来てもらった時はちょっと難しいかな、などと思いながらも、縛る稲藁の消費が半分になるのは実に効果的かもしれない。こちらは稲刈りよりも少し時間がかかって4列あたり20分程の計算で、1時間半ほどを費やした。

 最後は、文字通り「どっさり」と実のついた収穫物をヨロケテ抱えて稲架へ運ぶ。束を左右に1対2の比率でずらして股をつくり、干し竹にかけてゆく。束の太さは、ずらす力も倍にさせるが、秋晴れの気持ちよさが忘れさせてくれる。快感に近い。 

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 午後も浅い時間に本日の予定を無事終了!! 黄金色、豊満なり。
 
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2005年10月25日

説得力

長月二十三日 晴れ 

 赤米に続けて、今日は黒米と○○モチ(名前は省略)の刈り取りを行った。一人作業でのペース配分が身についてきた。程よい時間間隔で着々と進めていく行為もなかなか楽しい。

 自然農の田んぼといっても、草取り(根を抜くことにこだわらずに、稲の邪魔にならぬように刈ったり倒したりでも構わない)を夏に数回行っただけであるが、収穫を迎えた稲たちの根元はご覧の通りのトンネルである。言葉以上に説得力があるではありませんか。

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 もちろん、無農薬、無化学肥料。その証拠は、影の主人公たちにもお墨付き。
 
 
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 おまえはイナゴか?


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 あなたはカエル♪
 

 たーのしいのうー。
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2005年10月23日

仕切り直し

長月二十一日 【寒露】 快晴 

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 さあ、晴れた。実りを、刈り、縛り、掛けて、干す。 あとは、待つ。

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2005年10月08日

妖精降り立つ

長月六日 曇り 【寒露】

 【寒露】…陰寒の気に合って、露むすび凝らんとすれば也(暦便覧)
      冷たい露の結ぶ頃。秋もいよいよ本番。
      菊の花が咲き始め、山の木々の葉は紅葉の準備に入る。
      稲刈りもそろそろ終わる時期である。
      ※読み:カンロ
      <参考:こよみのページ


 紅葉の準備には幾分早いかも知れぬが、朝露はいよいよ冷たさを帯びてきた。気を抜いて網戸のまま寝てしまうと、明け方に部屋の中に露気を入れてしまうことになる。

 数日前に感じていた悪寒は、嬉しいことに予想が外れ、スズメ税の取り立てが厳しくない。それでもパラパラと盗み食いの個所が散策中に見つかり(それでもわずかであるが)、臨時バイトを雇うことに腹を決めた。


続きはこちら
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2005年10月04日

薄幕の下

長月二日 曇り  

 水を落としてカラカラになる筈の田んぼであるが、秋雨が程よく助けてくれているこの頃。さらに自然農の田んぼでは、思わぬ副産物がその水気の確保を補ってくれる。

 それがこれじゃ。 

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 何?

 そう、夏の間に稲株の下の水面にぐびぐびと張り巡らせた藻のやつらの死骸(つまりは枯れたもの)である。不思議にも土から数センチの空間をあけて、まるで小さな雲のように水田の土を覆っている。白く枯れたその姿は、秋空に軽やかに浮かぶいわし雲さながら。


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 その下がどうにもこうにも気になって、スケベ心でぺろりとめくった。しっとりと湿り気を蓄えた土が実りを迎える株の足元を優しく支えている。
 この、生命の絶妙の好関係に触れる瞬間、自然農のそばで生活する喜びのひとつ。面白し。

 
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2005年10月01日

悪寒ブルブル

葉月二十八日 晴れ   

 周囲の田んぼは一斉に稲刈りを終えだした。慣行農の水田はコンバインが駆け回って、今年の収穫をどこかに持ち去っていく。

 わが自然農の田んぼはもうしばらくねばる。地面からはすっかりと水気が落ち、これから数週間、稲穂がジリジリと枯れ始めるまで待つ。もうしばらくねばるということは、もうしばらく稲を刈らないということで、もうしばらく稲穂が田んぼに残るということ。(何をあたりまえのことを。)しかし周囲の田んぼは刈り取りが終了、スッカラカンのなにもない土地になってしまう。となると否が応でも気にしなければならないのが、毎朝毎夕に窓の向こうから聞こえてくるスズメちゃんの鳴き声となる。そう、今や奴らの餌は我が自然農田に集中されるやも知れぬのだ。悪寒ブルブルとはこのこと、一年の収穫を無駄にされては溜まるものか。

 かくしてインチキ百姓は、一週遅れのスズメ対策第一弾として、紐を走らせることとなった。紐はもちろん自然に還る、天然素材の麻紐を利用して。

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 もちろんこれではスズメ避けの屁のツッパリにしかならないだろう。被害状況の程度を逐一観察し、避難レベルが上がれば、鳥避けネットの出動も緊急に手配しなければなるまい。できれば張らずに済ませたいを願うぐうたら心は、スズメにはお見通しなんだろうなあ。
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2005年09月23日

秋分の田

葉月二十日 晴れ時々曇り時々雨 【秋分】

 今週月曜日に夏日を記録したあと、すっかりと秋めいた一週間となった。暑さ寒さも彼岸まで、お彼岸の中日、秋分の日の今日である。

 【秋分】…陰陽の中分となれば也(暦便覧)
      暑い日は減り代わりに冷気を感ずる日が増える。
      昼と夜の長さがほぼ同じになることで、この日は
      秋彼岸の中日でもある。秋の七草が咲き揃う頃である。
      ※読み:シュウブン 
      <参考:こよみのページ

 
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 秋本番の入り口に、最後の最後の晩生種、紫黒苑が出穂(しゅっすい)した。これでようやく田んぼの水を落とすことができる。いつまで水を張ればいいか、いつから水を落としていいか、二年目のインチキ百姓には難問でもあったが、昨年参加した丸ヶ崎自然農の会でにわかに覚えた記憶が残っていた。曰く、最後の晩生が花咲けば落水の時期と。これでようやく、武蔵野自然農田圃、稲穂の揃い踏みである。

 緑米は黒穂を鮮やかに濃く彩り、

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 最早生の若草モチ(陸稲種)は黄金色を染めだす。

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 出穂から60日後が稲刈り。あと一ヶ月。
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2005年09月16日

モザイク

葉月十三日 晴れ

 八種類の米を植えた田んぼが、モザイク状に色づいてきた。

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 晩生と紹介された緑米たちが、もっとも遅く、この数日にようやく出穂をはじめた。もっとも早い時期に穂をつけていたものは黄金色、黒色と稲穂に色味をつけ、緑米との葉色のコントラストがなんとも愉快である。

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 <出穂したての緑米と、背後に実りだした旭竜(白米の種類)>


 周囲の田んぼでは稲刈りが始まり、コンバインが入る為に土を乾かしている。水門は開かれ、川から引けないために十分に水量の確保が難しい。慣行農との時期ずれはこうした点でも心労となるが、幸い今のところは大丈夫。さてさてどうなることやら。

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2005年09月07日

ひどら?

葉月四日 小雨のち薄曇り 【白露】

【白露】…陰気ようやく重なりて露にごりて白色となれば也(暦便覧)  
     野には薄の穂が顔を出し、秋の趣がひとしお感じられる頃。
     朝夕の心地よい涼風に、幾分の肌寒さを感じさせる冷風が
     混じり始める。
     ※読み:ハクロ 
     <参考:こよみのページ> 


 〜 稲のうえ 夕雲赤し 風の後 〜

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 先週末の晴れ間に、大学時代の友人が遊びにきた。勤め先の高校の授業で、顕微鏡観察の為の藻類やヒドラを探しているという。ヒドラのことはわからないが、浮き草や藻はいるかも知れぬと喜んで迎えた。ペットボトルに我が田の水やら草やら藻やらを集めて遊び、しっかり畑作業も手伝わせた。写真に撮るのは忘れたのだが、いつもとは違う視点で田んぼの中身を眺めたのもまた一興。観察結果は報告するように、先生。お待ちしております。
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2005年08月09日

おひさしぶりです

文月五日 薄曇り

 二日前に二十九回目の誕生日を過ごした。何はともあれ生きる喜びと供に参りましょうぞ。

 少しのあいだ江南を離れており、戻って一番気にかかるのはやはり田んぼの様子である。見栄を張ってではなくね。連日の猛暑の記録を眺めるにつれて水位やら雑草やらの心配をしてはいた。果たして…。




 結論、全て順調なり。


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 水面に、雑草の成長を抑えられる水草や藻が広がっている。

 
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 分蘖(ブンケツ)はもはや数えられぬほどに勢いを付け出した。(20日前からの進捗を見よ!)


 そしてなんと、、、家主のいない田んぼにどこからかの鴨が住み着いているではないか!

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 草の伸びた畦道を見歩いていると、足元から得体の知れない物体がガササササッと飛び出した。田んぼの水面を慌てふためいて駆け抜け、隣の田んぼへ。なんとまあ、生命溢れる場になったものだ。いらぬ家主が戻って落ち着かぬだろうこの田にはあの鴨はもう帰ってこないだろうか。捕って食べやしないから、こっそりまた遊びにおいでや。(写真は昨年からの転用ではございませんのであしからず。)


 心がフル充填の休息を経て、いよいよ初秋へ。


【立秋】…初めて秋の気立つがゆへなれば也(暦便覧)
     この日から立冬の前日までが秋。一年で一番暑い頃であるが、
     一番暑いと言うことはあとは涼しくなるばかり。
     暑中見舞いはこの前日まで、この日以降は残暑見舞い。
     ※読み:リッシュウ(今年は8月7日より)
     <参考:こよみのページ


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2005年07月24日

草取りの風景

水無月十九日 晴れ

 8月に少し江南を空ける前に済ませておくべき最優先事項、それが田んぼの草取りである。苗を植えてから早いところで一ヶ月、最後の個所で二週間が過ぎ、雑草も目立つ丈に伸びてきた。この時期にその伸びかけの雑草の勢いを殺すことで、稲の生長がうまく軌道に乗るという。ポイントは、稲よりも丈を伸ばしてしまって日陰を作らせないことと、株周りに邪魔をしてブンケツの妨げにならせないこと。8月に入ると稲の根が広く張り進めるのでむやみに草取りに田んぼに入っては根を傷つけてしまい収穫を左右するほどの悪影響がでてしまう、と頭の片隅に不確かな(しかしもっともな)記憶が残っている。
 ということで午前中、集中して田んぼにヒイコラ腰を曲げる決意を固めた。そんな決意に嬉しい助っ人の声が届く。昼食のうどん屋に味をしめてであろうか先日の見習君による今日の遠征は、とにかくありがたい限りである。

 冷蔵庫に冷やしたスイカを作業前にちらつかせたのも功を奏してか(というより自分を鼓舞したのであるが)、真面目に真面目に雑草に神経を集中させて数時間、かくして田んぼは稲と水と虫と土と、雑草の亡骸という構成に戻すことに成功。もちろん刈ったり抜いたりひっくり返した雑草は、そのまま田んぼに寝かせて置く。生活空間をぐちゃりぐちゃりと荒らされた虫たちが、少しずつ落ち着きを見せ始めた田んぼの中をせわしなく動き回りだす。稲株の間に出現した長靴の足跡が、何故だか頼もしく見えるお昼前である。

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 いつまにか別の来訪者もお子さんを連れて顔を見せてくれた。同行の腕白姉妹が田んぼの水辺で遊ぶのを見ているとつられてついつい視点が低くなってしまう。普段は気づかない草や虫、強さを増す陽射しに光る用水路の水に目を奪われ、少しでも暑さを忘れられる時間がまた嬉しい。わが田んぼを支える、影の主役ともいえるだろう、用水路の水門。いいねいいね〜輝いてるね〜、という訳で一枚をば。これからも頼むぜよ。


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2005年07月21日

ぐんぐん

水無月十六日(満月) 晴れ

 先月25日に第一弾の田植えをしてからそろそろ4週間がたつ。愚痴になるほど暑さにうだる毎日であるが、水の蓄えた田んぼにとってのこの好天はまさしく天の恵みに変わる。

 ぐんぐんと伸びる。字のごとく、ぐんぐん。

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 隣の慣行農(耕起、化学肥料、農薬使用)のじいさんが草取り中の小生に声をかけてくれる。

 「田んぼらしくなってきたね〜。お前さんの一本で植えるって
  いうのは今年はいいかも知んねえな。俺のとこはもうイモチ
  が出でるわ。肥料効きすぎだな。まあ大丈夫だ、今朝の内に
  クスリ撒いだがらね。」

 そうですか〜と隣を見やると確かに緑が濃く茂る個所がぼんやり見える。イモチ病とは、米作りをするにあたって耳にせずにいることはない言葉であり、農家の方々が今でも頭を悩ませる稲の病気である。詳細は理解していないが、一般的に病気の原因は「窒素過多」、「密植」、「冷夏」とされている。今年はひとまずは冷夏ではないから、じいさんの田んぼのイモチは窒素過多(過吸収とも言える)だそうだ。暑すぎて水を落とす(中干し)のを長めにしたら窒素を多く吸ってしまったとのこと(因果関係は不明)。窒素が多く効いた稲は葉色が濃くなるらしく、それでイモチだと判るのだそうだ。もちろん、イモチが発生したら農薬でガッツリ抑えるとのこと。

 勉強にはなるがエンドレスで続きそうな話をうまいとこ切り上げてまた水田に腰を沈める。密植、窒素過多とは縁がなさそうなこちらの田んぼ。植え時期の違いもあり成長が早い隣と比べると、根を下ろしたばかりのこちらは時々寂しい気になることもある。そんな時にこうしたちょっとした事で気持ちを修正する。それみろ、マイペース自然農でも悪くはあるまいと。株は毎日増えているぞと。

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2005年07月10日

汗を拭って

水無月五日 晴れ

 梅雨の晴れ間、最後のチャンスとばかりに朝から田んぼに腰を下ろす。前の晩、大学の先輩の晴れ舞台に所用で出席できなかったのが口惜しく、しかしそれとこれとは話が別であり、雑念を振り払って体を動かす。大分遅い田植えかとも思われるかもしれないが、この時期でようやくギリギリの限度だと言う。稲の命は苗床2ヶ月、水田4ヶ月、で約6ヶ月。苗床の蒔き直しがあった分、この頃までの田植えは問題あるまい。大体誰に問題があるって?出荷も値段調整もいらないインチキ百姓にとっては、収穫の時期が遅れこそすれさほど問題はあるまい。水管理と他の草の抑え方を心積もりしておけば、何とかなりそうな予感がする。結果が知れるのは4ヵ月後である。

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 ピッチを上げてまがりなりにも田植えを完了した午後。晴れ上がる空と水面が実に心地よい。汗を拭って見回ると、2週間前に植えた苗(もちろん一本植え)が軽やかに分蘖(ぶんけつ)を始めていた。こいつらは生きている。おまえらすごい!!



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2005年06月24日

日課へ

皐月十八日 曇り/早朝

 網戸から漏れ入る、湿気に濡れた朝の空気で目を覚ます。夏至を越えた朝は尚早く、おぼろげに明るい窓の向こうが眩しい。不快指数が膨れ上がった昨晩も、朝を迎えればまたこうして涼しさが訪れる。
 ベランダからのぞく田んぼの水位が気になり寝ぼけ眼をこする。雑草がぐわんと茂る田植えの進んでいない田んぼが、一面水かさが増している。初めての一人の田んぼは、水位の確保にすら一喜一憂となる。

 これからも朝の日課になりそうな、ベランダからの景色。

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2005年06月14日

生存確認

皐月八日 晴れ時々曇り

 梅雨の晴れ間に田んぼにでた。今年メインに作りたかった白米用の苗は芳しくないものの、古代米の数種類はまだまだ望みは残っているのである。二重に張ったネットは数箇所破れており、スズメのしたたかな攻撃に改めて驚く。厳重に重ねたネットは外すのもやはり一苦労で、一人作業できれいにと思ってもなかなか難しい。何度となく引きちぎってやりたい衝動に駆られるものの、上手に外して保管できればまた別の用途に利用できるため、貧乏百姓は必死になる。伸びた雑草がネットに絡み、外した後にも地面の小枝が引っかかり、靴に、ズボンにと、悪戦苦闘してようやくネットを外す。そんなに気をつけて作業したにもかかわらず、途中で集中力が減ったせいだろうか畳み終えたネットを改めて見なおすと、どうも再利用する自信が湧いてこない。う〜む、物悲しきはこのことかな。

 さて、と苗床に目をやると、やはり古代米の元気な苗の姿が目立つ。あきらめかけていた今年の米作り気分の後押しとなるに十分。白米の苗床は、と見ると、やはり稲の苗はまばらであり、雑草の芽が背を伸ばしている。しかし、ゼロではない!と気合を入れ、少し遅くなった雑草取りをいざ開始させる。昼から始めた草取りは集中力が切れることなく数時間続き、稲の苗のみになった苗床(一般農家にとってはなんとも当たり前の状態でしょうが)に模様替えを果たす。するとである。意外や意外、白米の稲達も、順調とは言えないまでも、まばらに、確かに、命を根付かせているのだ。もちろん予定量とはいかないが、まずはこれで勝負できる。好意に甘えて苗を分けてもらうことも数年の経験で身に付けている。

 さあ、少々遅くなりましたが今年の田植えの準備ほぼ整いました。いよいよ遅れた水張りをスタートし、田植えへのカウントダウンと参ります。

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 (生き残り古代米は元気)

 早苗月、皐月、田植えは来週からスタートなるか。
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