所用で、筑波山の反対側、笠間の山の中へ。朝方の雨だか風だかよくわからない曇天が、気がつけば青空と曇り空の下に漂う、黄白けたチョークの粉が舞うような景色。シナ大陸からの黄砂(黄塵と言ってもよいでしょう)なのか、杉の花粉なのかはあえて問いませんが、どうやら今日一日は大盛りのスギ花粉を摂取できたようです。不幸中の幸いにて、杉ではなく檜の木立に囲まれた半屋内での一日ではありましたが、午後遅くには、頭も朦朧としてきてちょっとしたダウン系でも吸いましたよ状態(あくまでも想像です)。普段から吹きさらしの畑で作業している体ではあるものの、どうやら山の中の花粉量は我が身にはオーバーフローのようでございました。
考えてみれば、黄砂(中身の半分は化学物質のような気が濃厚にしますが)もスギ花粉も、人災といって差し支えないようなもの。詳述はあえてしませんが、砂漠化、植林、公害、無政策、などの諸因が汚泥のように混ざり合って、本来の天災(というか自然現象)が人災へと突然変異して文字通り降り掛かってきているのですな。人類のくそったれ。
意地でも投薬してないんだけども、諸作業が滞るとなると考え物だわねえ。カテキン山盛り仕様の濃厚緑茶をがぶ飲みして効果ある気分を盛り上げたり、オーガニック無添加タバコ呑んで血流少し控えめにしてみたり、マスクの下にクロレッツ頬張って口の中いっぱいミント漂わせたり、浅はかなナチュラル抵抗にも限度があるもの事実。いやね、生真面目に頑張れば、無数の健康法だの対処法だの耳タコに存じ上げておりますが、そういうのでなくて、耐えられなさそうで耐えられてしまうマゾヒスティックな体調不良を、「頑張って」克服するのもなんだかなのよね。その結果こうやって愚痴と鼻水を無制限に垂れ流しているんだけど。
金欠とご好意の諸事情によって畑からちょっと離れ、大風と黄色い迷惑物質に一切の情緒を奪われた、今年の春分。あと一ヶ月ほど、「か」と「ふ」と「ん」がつく奴らとの馴れ合いは続きます。
…ここまで自覚的な駄文もそうそうない。朦朧として、寝ます。
【春分】…日天の中を行て昼夜等分の時也(暦便覧)
★雑草屋的季節分布★ 冬:春=4.9:5.1
この日をはさんで前後七日間が彼岸。
花冷えや寒の戻りがあるので暖かいと言っても油断は禁物。
昼夜の長さがほぼ同じ頃であり、この後は昼の時間が長くなって行く。
※読み:シュンブン
<参考:こよみのページ & 【室礼】和のこよみ>

足元だけは、heavenly spring.