注)記事の日付は太陰暦を用いております

2007年02月03日

アジと味噌

師走十六日 晴れ

 薄ら寒い一日。前夜まで、今日、春が生まれる前日のこの日までに、残った稲の脱穀を完了させようと思っていたのに。。。ドアを開けた途端の寒気と風に、決意が軽くなぎ倒された。

 旧正月まで居座ってもらうぞと宣言したままの、ひび割れ激しく部屋に佇む鏡餅と、玄関の柱に括りつけた正月飾り。ハレの儀礼がもはや日常になりつつある光景だが、今日はその飾りの隣に、ヒイラギとアジの頭を加えることにした。節分の飾りといえばヒイラギとイワシであり、縁起物は由来のとおり行なうのがそりゃあ間違いないのだが、わが冷凍庫にはアジの干物とサンマのミリン干しとカズノコしかないのである。なになに、と起源を調べてみると、イワシはすぐに傷んで匂いが強いために鬼が嫌うとされたそうだとチラホラ。なるほど、匂いの点では干物のアジだって負けてはいまい、と包丁一閃、冷凍干物の頭を叩き切り、束の間の、鬼除け飾りをこしらえてみた。

 070203setubun
 

 ついでに豆も、と棚をのぞく。今年脱穀した大豆の陰に、昨シーズンの豆の残りが隠れているのを発見した。うーむと考えたが、年男でもなし、鬼退治に一人で豆を撒くのも恥ずかしい。炒り豆には多すぎる、古米ならぬ古豆を手に取り数分の後、いざ初めての味噌づくりを試みることに決めたのだった。
 

 かくして、イワシの代わりにアジ、豆を撒く代わりに、豆を浸すことになった今年の節分。つくばの鬼さん、今年はお手柔らかにお願い致しますね。



 手作り味噌のイロハは他のサイトに譲ることに。さて楽しみ。

味噌の作り方…「手前みそセット」や「こうじ」を販売する伊勢麹さんのHP。
           サイト内の手作り味噌の解説は、イラスト、豆知識も豊富で良質。
posted by 学 at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 暦の調べ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月31日

まだまだ

師走十三日 晴れ

 昼の暖かさに感謝して、稲架に残る稲束を一気に脱穀する。冬の寒さが本格的なこの時期は、たとえ昼といっても外で作業するのに億劫になりがちで、今日のような暖かさは逃すわけにはいかない。ぎーこぎーこ、と季節外れの足踏み脱穀機の音が響く。


 通りを眺めれば白梅、雑草を覗けば野花、そこかしこに暖冬の温もりが垣間見え、心を躍らせる。そんな日の夜はきまって底冷えがやってくる。風邪も鬼も我が身を狙うこの頃、春を期待しすぎずに寒中を凌ぐのが吉。まだまだ、冬は続く。
posted by 学 at 18:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 暦の調べ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月11日

気の早い使者

霜月二十三日 晴れ   

 恥ずかしいことに(恥ずかしいのかどうかは自分で決めるのだろうが)稲の脱穀が済んでいない。霜が降り、氷の張る田んぼの中で、稲架に揺れる稲束がこちらをみて呆れているようにも見える。いやはや、早くしなければ。全部終わらせるまで、あと四日の作業日数はいるだろう。

 せっかくの晴れの日なのにその稲束を後回しにして、午前中、今週末の集合日に行なう竹刈りのために竹林の大家さんに挨拶に伺う。昼、畑の北東の隅に鬱蒼と枯れ茂る雑草ジャングルの開墾に手をつける。この場所は当初からの放棄地で、数年来の雑木と篠竹に進出を許していた地。昨年の隣接地の火災で大きな木は焼け落ちたのが幸いであったが、それでもシーズン中は手が入りきらずに荒らしたままにしておいたところだ。雑木が少々根を張っているといってもそこは自然農、耕すことは致しませぬ。できればこの区域に果樹を植えてみたい気もするものの、借地にあまり自由なことはできない。何を育てるかは追い追い熟孝することにして、今日は全域の篠竹と雑草を刈り払うことにした。竹の根を切るのは、やってみたらわかることだが随分と力のいる作業である。右手がごりごりと張ってくる頃合を見計らったように、篠竹の根に隠れるように小さな小さな早春の使者が顔を覗かせる。ついつい顔がほころんでしまうのは人の性なのであろうか、春の訪れを告げるのには鬼が笑うほど気が早いが、畑の草の下では人より先に季節を脱皮する準備が進んでいるのだ。オミゴト、フキノトウ!


070111fukinotou



午後、陽の射して温まった庭先で、脱穀作業もやりましたよ。ふ〜、まだまだ残っとるねえ。
posted by 学 at 23:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 暦の調べ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月08日

早朝

長月十八日 晴れ

 冬の気配は早朝に生まれる。そう感じた朝。
 所用でバイクに飛び乗り、つくばの枯れた田んぼの間を走らせると、肌を切り裂くような冷気に驚いた。

 昨日は立冬。ここに戻ってはじめての冬。冬とは、次の春を準備する季節なのです。 準備してるか?と問い直しながらバイクのアクセルをふかした。


【立冬】…冬の気立ち初めていよいよ冷ゆれば也(暦便覧)
     これから冬に入る初めの節で、この頃は陽の光もいちだんと弱く、
     日足も目立って短くなり、北国からは山の初冠雪の便りも届くなど、
     冬の気配がうかがえるようになる。
     冬の季節風第一号が吹き始めるのもこの頃である。
     時雨の季節でもあり、山茶花が可憐に咲き始める。
     ※読み:リットウ
     <参考:【室礼】和のこよみ>  



 とはいえ昼には、なるほど秋の陽気に包まれる。晩秋の収穫を済ませるまでは次の季節を思うのは早いだろうと、干された稲束を思い出していた。
posted by 学 at 21:22| Comment(0) | TrackBack(1) | 暦の調べ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月10日

寒露の風景

葉月十九日 晴れ

 朝晩の空気がよく冷える。気付くと二日前から【寒露】の節句へ。


 061010asa


 朝方に畑に出ると、数日前に刈って敷かれている雑草が黄色く枯れ、しなりと土に馴染まんとしている。すじ状に撒いた種床(そんな言葉あるかな?)にかぶせた枯れ草は薄く、すじの両側に盛り上がった枯れ草は厚く、それぞれに朝露の冷たさを受け止めている。


 061010asa2


 その寒気に、晴れ上がる朝の光が差し込みはじめる。途端に土に活気がみなぎり、その枯れ草の中から顔を出す若芽の群れが小躍りする。まだまだ、畑はあったかいのだ。


【寒露】…陰寒の気に合って、露むすび凝らんとすれば也(暦便覧)
     寒露とは、晩夏から初秋にかけて野草に宿る冷たい露のことをさし、
     秋の深まりを思わせる。 この頃になると五穀の収穫もたけなわで、
     農家では再び、ことのほか繁忙を極める。
     山野には晩秋の色彩が色濃く、はぜの木の紅葉が美しい。
     朝晩は肌にそぞろ寒気を感じ始めるゆになる。雁などの冬鳥が渡って来、
     菊が咲き始め、こおろぎが鳴きやむ。
     ※読み:カンロ 
     <参考:【室礼】和のこよみ



 先日、筑波大学の学園祭を口実に、旧友、後輩たちと夜を明かした。いつもと変わらないようなメンバーと思いながらも、今年もまた、少しずつ新しい交流も広がっていく。ただ酒を囲み、馬鹿な話をして、ちょっと無理をして明け方まで。毎年の、寒露の頃の風景だ。
 自然農の話など一言も発することなく終わったなあ。そういうのも、いいよね。
posted by 学 at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 暦の調べ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月21日

うるうづき

閏七月二十九日 晴れ

 明日から葉月。今日は閏七月の晦日である。

 太陽暦で生活する今の日本人には全くといっていいほど縁のないこの「閏月」であるが、旧暦をカレンダーにして暮らしていると、3年に1度ほど、この名前に遭遇することになる。

 ここからはネットで調べたことですので、正確を記すようにしておりますが話半分でご覧あれ。


続きはこちらから
posted by 学 at 23:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 暦の調べ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月07日

訪れ

閏七月十五日 曇り

 暑い暑い残暑が続いたと思ったら、翌日は鳥肌の立つような寒空に覆われ、今日はまた曇天とともに蒸し暑さがぶり返している。恐れていた大型台風11号は遠く東の空に去り、代わりに秋雨前線が日本列島に横たわっているらしい。

 バイクで駆けると、ちらほらと稲刈りの風景が見られるようになった。いよいよ、収穫の秋である。

 明日からは白露、農作業に優しい気候が待ち遠しい。


060907tombo



【白露】…陰気ようやく重なりて露にごりて白色となれば也(暦便覧)  
     白露は「しらつゆ」の意で、この頃、秋気も本格的に加わり、
     野草に宿るしらつゆが、秋の趣をひとしお感じさせる。
     せきれいが鳴き始め、つばめが去っていく。
     ※読み:ハクロ 
     <参考:【室礼】和のこよみ
posted by 学 at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 暦の調べ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月21日

短い夜に

皐月二十六日 【夏至】 曇り時々雨

【夏至】…陽熱至極しまた、日の長きのいたりなるを以て也(暦便覧)
     夏至は夏季の真中にあたり、梅雨の真っ盛りで、しとしとと長雨が続く。
     農家は田植え繁忙を極める季節である。しょうぶが咲き始め、
     半夏(からすびしゃく)が生えてくる。 古くは「げじ」ともいった。
     なお、夏至線は北回帰線ともいい、北緯23度27分を走る線。
     北上してきた太陽は、夏至の日にこの線の真上を通過し、以降再び南下する。
     ※読み:ゲシ
     <参考:【室礼】和のこよみ



 夏至というキーワードでPCの前をウロウロしていると、こんなHPに出会った。

 
〜100万人のキャンドルナイト〜
私たちは100万人のキャンドルナイトを呼びかけます。2006年の夏至の日、6月21日夜、8時から10時の2時間、みんなでいっせいにでんきを消しましょう。
20060621candlenight



 世の中の当たり前のことにカウンターパンチを打って、それをふと考えさせる取り組みは、おもてだって参加するのは恥ずかしくても、共感するものがある。スローライフは苦手でも、ロウソクを点して焼酎を飲んで、電気の来し方に思いをやるのは決して無駄では無いはず。イベントには間に合わなかったけれども、夏の夜の過ごし方に、キャンドルナイトを入れてみるのも悪くない。


 とはいえ、夜が最も短いこの晩に、W杯ではポルトガルVSメキシコ、アルゼンチンVSオランダという屈指の好カードが訪れる。ロウソクどころではない夜になりそう。明日もまた、作業に追われる長い昼になりそうだというのに・・・。
posted by 学 at 23:41| Comment(2) | TrackBack(1) | 暦の調べ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月17日

ハツモノ

卯月二十日  曇りのち雨@伊豆半島

雨が続く。つくばを少し離れ伊豆へ来ているが、天気予報がついつい気になりWEBで調べてしまう。インチキ百姓生活
も4年、なかなか板についてきた。

毎年のことながらいつのまにか過ぎさってしまうものは多々あるが、運良く今日、生まれて初めて目にした、あるものの画像を入手した。ラッキー♪


060517taifoon1


台風1号。


永遠にワクワク感とヒヤヒヤ感を同時に与えてくれる、恵みと破壊の王。今年の初物、もうすぐ届きまっせー。



-------------------------------------------------------------------
2006年05月17日15時00分現在

 中心緯度:21°20′
 中心経度:116°5′
 中心気圧:950 [hPa]
 大きさ :大型
 強 さ :強い
 進 路 :北北東
 速 度 :15 [Km/h]
 最大風速:40 [m/sec]

17日15時現在、大型で強い台風1号は、勢力をやや弱めながら香港の東南東およそ230キロの海上を時速約15キロで北北東に進んでいます。今後も勢力を弱めながら北寄りに進み、18日朝頃に中国の華南沿岸に達すると予想しています。その後は衰弱しながら北東へ進み、東シナ海に抜ける頃には温帯低気圧に変わる見込みです。(参考HP:whethernew
posted by 学 at 17:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 暦の調べ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月08日

気の張る頃

弥生十一日 晴れ一時雨

 農作業に追われてBlogが更新できないのは、嬉しい悲鳴なのだと思う。今日一日も、午前中少し遅めであるが畑に出て、日の暮れるまで土と遊んでいた。家の中もようやく落ち着き、引っ越してきてから初めて、自宅兼オフィスの事務机の上でPCを広げることができた。

 つくし農園(つくば自然農農園)での実践参加者(プレーヤーと呼んでいる)の申し込みがひと段落つき、開園の不安をよそに、予定していた人数にほぼ達してのスタートを切ることができた。キックオフを終えいよいよ農繁期、田畑の作業が目白押しの季節が巡ってくる。プレーヤーに負けそうなくらい、みんなの自然農への関心、期待、思いが熱く、責任者として負けてはいられない。こうしてビールグラスを傾けながらキーボードをたたいていても、鼻息が少し荒くなってきてしまう。

 昨日の晩、大学時代によく通った軽食屋に足を運ぶ途中、学生寮に沿って見事に咲き誇るサクラ並木の横を通った。通ってから気づいたのだが、もちろんこの時期である。入学祝いをエサに宴に明け暮れる学生たちに並木が占領される、いつもの光景が広がっていた。
060407hirasuna

桜の下を素通りし、共に酔い叫ぶ仲間がいないことをやけに寂しく思った昨晩であったが、太陽の下でクタクタに作業をして机に向かう今日の晩は、その寂しさがどこに行ってしまったかと思うほどに気持ちが充実しているのも可笑しい。

 万物に晴朗の気があふれてくる、清明の頃。自然農の田畑に立ちて、大地から気を受け、いのち張る。春は張るの季節。
 

【清明】…万物発して清浄明潔なれば、此芽は何の草としれる也(暦便覧)
     清明は「清浄明潔」を略したもので、
     「万物ここに至って皆潔斎なり」と称されるように、
     春先の清らかで生き生きした様子をいったものである。
     この頃になると、春気玲瓏にして、桜や草木の花が咲き
     始め、万物に晴朗の気があふれてくる。
     ※読み:セイメイ
     <参考:【室礼】和のこよみ

posted by 学 at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 暦の調べ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月19日

溶け行く

睦月二十二日【雨水】 曇り

 朝起きて、軽バンのフロントガラスが霜に覆われることはほとんどなくなった。凍る季節から、溶ける季節へ。気づけば3月まであと十日となった。

 暦は雨水(うすい)。生命の雨水(あまみず)が、今年も我々を育む。



【雨水】…陽気地上に発し、雪氷とけて雨水となれば也(暦便覧)
     雨水とは「雪散じて水と為る也」(「暦林問答集」)とあるように、
     今まで降った雪や氷が解けて水となり、雪が雨に変わって降るという
     意味である。この頃、雨水ぬるみ、草木の発芽を促し、萌芽のきざし
     が見えてくる。昔より、農耕の準備などは、この雨水を目安として始
     めるとされてきた。
     ※読み:ウスイ
     <参考:【室礼】和のこよみ



先日訪れたつくばの新天地の概観を一枚。

060219tsukuba

育む土地へ、まもなく。
posted by 学 at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 暦の調べ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月07日

積み重ね

睦月十日 雪のち曇り

 前日、大家さんと談笑し、春が遅いことに気づく。昨年の今ごろは、梅が花をつけていた。今年の梅には、ひとまず雪の花が咲いた。

 060207ume

 梅の花が気になりだす頃になると、いつもは鼻のあたりがムズムズしだすことをふと思い出す。飛散量が少ないと言われる今年のスギ花粉であるが、花粉が飛び始める時期も例年より遅いと言われている。その遅さはやはり、梅の花の遅さと関係しているのだろう。
 先日TVで見た情報に面白い話があった。スギ花粉の飛散開始には気温という条件が必要であるのは感覚的にも知覚的にもわかっていたが、その気温を杉は「積算」していることは知らなかった。

 ネットで見つけた情報によれば、『最高気温積算値とは、1月1日からの最高気温(℃)を毎日加算した値のことで、この合計が300℃を超えるとスギ花粉が飛散を始めます。400℃を超えたら要注意、500℃になったら危険です。』とのこと。つまり杉の木は、毎日の気温を体内に記憶し、その気温の積み重ねから春の「量」を計って自らをコントロールしているのだと推測できる。

 今まで、植物の持つ季節認識能力に対して「漠然と」感じていると思っていたのだが、実は緻密な体内での「記憶」から導き出しているのかと想像すると、どことなく敬意のようなモノすら覚えてくる。もちろん、杉の木が「1月1日」がいつかなどということがわかる筈はないので、上記の説明はあくまでも人間サイドの科学的計算式であり、杉には杉の積算方法があるのだろう。こうした植物の「気温積算」という性質は、成長の速度に関わるためか他の農作物の分野でも研究されているようで、杉に限ったものではないことは言うまでもない。

 もちろん、梅もしかり、桜もしかり、そして我が友の雑草達も、その体に備わった神秘の能力をもって春を知るのであろう。今年は、少しのんびりのようだね。


今春のスギ・ヒノキ科花粉飛散予測:東京都公式HPより
  ・・・今年も、もちろんやってくるのだよね。
posted by 学 at 23:00| Comment(3) | TrackBack(0) | 暦の調べ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月30日

まぬけな新春

睦月二日 晴れ時々曇り  

 数日前までの旧暦の師走の日付を勘違いしていて、二日遅く数えていた。今日の今日まであと二日で旧正月だと思っていた。

 気付くと、一昨日が大晦日で、昨日が旧正月、新春が訪れていた。

 旧暦の年も明け、偏頭痛も明け、自分の間違いとくだらなさに苦笑いし、太陰暦の「睦月」のカレンダーをめくった。


 偏頭痛は、自分の姿勢の悪さから来ているんではないか、そしてそれをきっかけに様々な諸因子が溜まることによっておこるのではないか、という推論が頭を支配しつつある頃に偏頭痛はおさまっていった。

 遅れて来た新春とともに自分の心と体の姿勢を直していくぞ、と無理やりいきがってみることにした。
posted by 学 at 20:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 暦の調べ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月24日

もどかしさ

師走二十三日 晴れ

 先週末の東京の大雪も江南にはとどかず、あきれるほどカラリと晴れ、ただひたすらに冬風が寒い。四日前に、節句は大寒に入っている。

【大寒】…冷ゆることの至りて甚だしきときなれば也(暦便覧)
     ますます極寒の辛苦にさいなまれ、寒さの絶頂期である。
     一年で最も寒い季節で、各地で一年の最低気温が記録される。
     寒の入り(小寒)から数えて十六日目にあたり、いろいろな
     寒稽古も行われる。沢は凍りついているが蕗の花が咲き始め、
     鶏が卵をかえし始め、春はもうすぐ間近に迫っている。
     南国からは、柳の芽吹きの便りが届けられる。
     ※読み:ダイカン
     <参考:【室礼】和のこよみ
060124daikan

 気づくと夕暮れの時はずっと伸び、少しずつ少しずつ、太陽が土を暖め始めていることに気づく。春にこの地から移動するため、今の土地では何も作物を作ることができない。隣の田んぼでは、昨年の晩秋に種を降ろした麦がいよいよ寒さを乗り越え、近づく春をいまや遅しと待ち構えている。その健気な小さい緑の葉がなんとなく羨ましく、もどかしく。

 移り先が正式には決まらない今、畑の準備や開墾の計画、皆を誘う青写真もなかなか進めることができない。だが隣の麦の葉を見て心が騒ぐのは、百姓のいろはが己れの中に染み付いてきたような気がして、それだけでもいいじゃないかと頷いてみる。そうか、今年は麦は採れないのか、自家栽培の自家製ビールは、まだまだ先の話になりそうだ。
posted by 学 at 19:03| Comment(2) | TrackBack(0) | 暦の調べ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月22日

朝霜と夕空

神無月二十一日 【小雪】 

【小雪】…冷ゆるが故に雨も雪となりてくだるがゆへ也(暦便覧)
     陽射しは弱まり、冷え込みが厳しくなる季節。
     木々の葉は落ち、平地にも初雪が舞い始める頃。
     ※読み:ショウセツ
     <参考:こよみのページ



 うっすらと、白い薄膜が降り積もる早朝の江南。南東の空から眩しく太陽が昇る頃、辺りは一面の霜に覆われていた。暦は小雪に入り、朝の布団に心の根っこが張りだす。立冬から二週間がたち、冬至まであと一ヶ月ほど、秋の盛りを過ぎて冬が産声をあげ、今の季節は「秋:冬=8:2」といった所か。一日の中で最も季節の移り変わりを感じやすいのは、もしかしたら日の出と日の入りの時かもしれない。空と、土に、季節の萌芽が見える、そんな気がした。まあ今の時代そんなことは一文にもなりゃあしないのだが。


 そして日が暮れ、夕空は翼を広げて眠りについた。明日は秋風は和らぎますように。


051122yuuzora
posted by 学 at 17:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 暦の調べ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月02日

午後4時40分

神無月一日 晴れ 

 赤焼けに 稲穂が沈む 神無月

 051102yuuhi
posted by 学 at 16:40| Comment(2) | TrackBack(0) | 暦の調べ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月18日

月見

葉月十五日 月夜

 江南町にも素敵な月が上がりました。

 050918juugoya

 月夜を眺めて散歩をしたりビアグラスを傾けたり電話で話をしたり、幸せってそういうこと。
posted by 学 at 23:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 暦の調べ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年08月12日

休息、文月、邪心

文月八日 雨のち曇りのち雨

 雨か…と思って目を覚ました。しばらく続いた猛暑も休息かとふと気が付けば、いつのまにか「水無月」は過ぎ去っていた。梅雨が明け、水の無い月を越え、夕立の季節、台風の季節へ向かう。

 もちろん、ひと時のシャワーが通り過ぎれば思い出したようにまた酷暑が待ち構えていることは知っている。とはいえ暦はもう「文月」。語源を辿れば、稲穂が膨らむ月、「穂含月(ほふみづき)」「含月(ふくみづき)」や、稲穂の膨らみを見る月であるため、「穂見月(ほみづき)」といわれている。(引用:語源由来時点)そんな言葉の旅で、涼しい季節が近づいてくる気にさせられてしまう。

 思い出したが、旧暦の七夕は昨日であった。無念、満天の空を見上げるの忘れていた。ちなみに「文月」の語源としてもうひとつ。短冊に歌や字を書き、書道の上達を祈った七夕の行事に因み、「文披月(ふみひらきづき)」が転じたとする説が有力とされるとか。(引用:語源由来時点)しかし七夕行事は支那からの輸入品であり、「ふみつき」の言の葉はもともと和語。日本人である小生は稲穂の膨らむ月説を採用することにする。これからひと月、膨らみ具合を楽しみとすれば、眩暈のする残暑も耐えられる気もしないでもない。


 〜 膨らみに 邪心を宿す 穂含月(ほふみづき) 〜 
posted by 学 at 00:00| Comment(3) | TrackBack(0) | 暦の調べ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年06月21日

夏、来たれり

皐月十五日 晴れ

 今日から秋分までの三ヶ月間、暑い暑い夏が主役となる。気が付けば7月はもう間近。大学の頃ならもう夏休み直前、そりゃあ暑いがな。
 
 セイタカアワダチソウが、畑に溢れ出して来ている。参ったなあ。昨年と変わってないじゃん。自然農は、一筋縄ではいかねえっす。

 昨年の夏至の頃を読み返すと、ジャガイモの収穫に喜びをあげていた。今年は、、まだまだ花もつけておらんのう。自然農は、一筋縄ではいかねえなあ。

 そろそろ、真昼の土からはムンとする湿った熱気が昇りだす。それは草のある証拠であり、自然農の証拠でもあるのだが、これが昇りだすと昼の農作業は耐えられない拷問となる。朝が心地よい季節になり、海が恋しくなる季節になる。


【夏至】…陽熱至極しまた、日の長きのいたりなるを以て也(暦便覧)
     一年中で一番昼が長い時期であるが、日本の大部分は梅雨の
     時期であり、あまり実感されない。
     花しょうぶや紫陽花などの雨の似合う花が咲く季節である。
     ※読み:ゲシ
     <参考:こよみのページ

posted by 学 at 22:37| Comment(2) | TrackBack(1) | 暦の調べ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年06月13日

尚武(しょうぶ)園にて

皐月七日 晴れ

 050613shoubuen 

 アルバイトからの帰り路、「花菖蒲(はなしょうぶ)園」の看板が目に入った。そういえば二日前は旧暦皐月の五日、端午の節句であり、菖蒲にまつわる日である。これはと思い立ってハンドルを切り、足を伸ばしてみた。川沿い一面に広がる、色とりどりの花畑。こうしてゆるりと菖蒲の中に佇むのは初めてのこと、キレのあるたたずまいに、力強さを感じる立ち姿に背筋が伸びる思いがした。

 「皐月」とは、諸説あるものの「早苗(さなえ)を植える月、早苗月」からの転とされ、梅雨にかかるこの月は昔より田植えの時期とされている。漢字「皐」には、「神に捧げる稲」という意味があり、そこから「皐月」に当てられたとも言われている。(参考、引用:語源由来辞典
 
 日本では古来より、この時期の田植えの儀式に、厄除けとして菖蒲の葉を用いてきた。端午の節供に「菖蒲」が関わってくるのはこのためであり、やはり新暦の6月頃(年によって多少ずれるが)が適期と思われる。もともとは、日本での田植えの為の物忌みの行事と支那からの旧暦五月五日の端午の行事が結びつけられたことが起こり。そのうちに菖蒲が「尚武」と読みが重なることなどから、武家時代に男子の節供として広く根付いてきたというのが、現在の「子供の日」の所以である。そうなると、やはり物の道理を問うならば、旧暦の歴史性に軍配を上げざるを得ないというのが小生の心情。季節と大地と歴史と風習、文化とはこれらであり、その物語性に耳を傾けることによって初めて「日本の文化」に魂が宿るように思われてならない。

文章の鼻息が少々荒い気がする。どうやら日本男児の尚武の心をくすぐられたのかもしれない。
 

室礼(しつらい)
  …日本の美しき生活文化を伝える「室礼三千(しつらいさんぜん)」のHP。 
   室礼とは「しつらう」こと。日本文化の奥深さを垣間見る。いやはや、粋。
  …端午の節供についてもここで多くを学ばせていただいた。
posted by 学 at 23:59| Comment(1) | TrackBack(0) | 暦の調べ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする